遺書

2004年11月28日(日) 一分、止めずに打てたら

寂しくて触れられなくて
満たされないこの指先を
一体誰で満たせとあなたは言うのですか

わたしの指先をそっと見て
なぞってなめて
満たしてくれるはずではなかったのですか

いつからこうなったのかは覚えていません
ただただ満たされていくことだけ快楽
その快楽にすべて奪われ

記憶さえも失ってしまったのでしょう
指先に残る感触
記憶にさも残っていないはずなのに
覚えているのはその感触

満たされないわたしの指先
直されないわたしの生活
満たされないわたしの指先
正されないわたしの生き方

正しいとか、そういうことじゃなく
満たされる、ただそれだけで

何を信じていいんですか
あなたの言葉だけを信じて
私は今までこの先も生きてた、生きていくつもりだったんです

満たされない指先だけがわたしの一部ではない気がして
とてもとても嫌なんです


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