完成しない地図 多分それは永遠に完成しない。
目を覚まして天井を見ていつもと変わらぬ白さ。 正常な日常、変わらない幸せ、不幸。 階段を下りて変わる世界、自分の中で。 灰色のエンブレム、刻まれた紋章。 誰も居なかった。
世界に残されたひとり。笑えない、本当に笑えない。
泣いた、とりあえず。そして叫んだ。 結局誰も見つからなかった。
それから旅に出た。 あと、世界が変わったから地図も書いた。ダメダメな。 右手はレプリケーターみたいだった、なんでも出た。 困らなかった。一応は。
そしてあるいた。 まだあるくよ。 うん。
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