電車にて君が消えて僕の夏は終わる。僕が愛したのは存在しない人だった。僕が愛したのは夏の見せた幻想だった。君が消えたら絵を描くよ、誰にも見せない予定だよ。完成したら飾りに行くよ、似合う場所なんてないよ。君はいないから、君がいないから。僕は、どこへ行けばいいの?来年の夏また会いましょう、哂って僕を振り切ったんだ。