遺書

2004年05月27日(木) 鳥の絵本、翼の絵本

とある少年の
失ったものを取り戻す戦い…

始まり

「此の場所で排除した筈の記憶が
 僕の記憶を深紅の速さで駆け抜ける
 其の記憶で構成されてゆくのは
 二度目の新しい自分だった
 僕は残す、自分の使命を二度目の自分に。」

世界の全てを知って、
僕はこの世界をただ繰り返すだけだろうか。

消えた筈の僕の翼が蘇るなら
僕はもう一度この世界で汚れられる
守れなかった世界が蘇るなら
僕はもう一度この世界と堕ちられる

黒い太陽に翼を解かされたあの感覚
エレベーターで起きる敵の襲来
不思議で不可解な形のパズル
最後の楽園の終焉
太陽も堕ち、闇に飲み込まれた僕ら
その全てを集約した最後の敵

全てを守る為に僕はもう一度繰り返す
僕たちが笑い会える未来の為に、
消えたまま復元されなかった楽園の為に。

繰り返す中、誤りを見つけて、そして直していく
それが幸せを掴む道ならば
絶望と笑い交わし、希望を蹴り落として

最後に見えるは、敵だった
それは、僕自身の闇の心

そして、
最後に手に入した黒い翼を
僕は切り落として
望んだものは赤と黒
そして、僕はついに取り戻したのだった

僕が守りたかった平和を
皆で望んだ笑いあえる世界を
もう戻せないと思ったあの世界を

「僕の翼は取り返せなかった、
 空を飛ぶ自由は消えてしまった、
 だけれど僕には仲間が居るんだ。
 此処からは僕らの作る新しい世界。
 誰も知らない僕らだけのお話。」

終わり

5月26日は、黒谷桜眞の誕生日
誕生日プレゼントに送ったもの。


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