遺書

2004年03月26日(金) わたしと残骸と

わたしは空を眺めた。

崩れ落ちたわたし達の街
それの残骸の上にはわたし一人。
歩き出す前にさようならの代わりに
わたし達は歌を歌った。

風はただ吹いているだけ、
だけど高い笛のような音。
海はただ言ったり来たり、
だけどそれは何かに聞こえた。

その声も時がたてば消えた。
旅立ちの時はやってくる。

街の瓦礫の上で歌ったわたし、
わたしは何を見たんだろう。


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