もう君を殺したから…もう君は誰にも奪えないから。ただずっと僕の物だから。もうこれ以上の物は求めないから。求めたら君が来てしまいそうだから。気がかりなのは、僕の持っているのは、君の首だけだってことだけ。もうこれだけでも充分だと思っているよ。あの時は仕方なかったから。君の体は君の部屋。もう動くことはない。だけど君の首は僕の物。もう誰も奪えない。だけど、だけど、この虚しさはなんなんだ。君と見た。思い出の海へ。君の首を沈めるよ。