遺書

2002年07月10日(水) 喪失

もう君を殺したから…

もう君は誰にも奪えないから。

ただずっと僕の物だから。

もうこれ以上の物は求めないから。

求めたら君が来てしまいそうだから。

気がかりなのは、
僕の持っているのは、
君の首だけだってことだけ。

もうこれだけでも充分だと思っているよ。

あの時は仕方なかったから。

君の体は君の部屋。

もう動くことはない。

だけど

君の首は僕の物。

もう誰も奪えない。

だけど、
だけど、

この虚しさはなんなんだ。

君と見た。思い出の海へ。

君の首を沈めるよ。


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