午前零時に何かが崩れてから 二時間五十六分。 もう戻らないとわかっていても。 私は砕けて散った欠片を集めて 必死に戻そうとしている。 だけど もう戻らないってわかっているよ。 君と一緒に居た時間。 とても楽しかったから。 もう一度だけ。 もう一度だけ。 君に会いたい。 だから もう戻らないってわかっていても。 もう戻れないってわかっていても。 砕けたガラス。 散った欠片。必死に集めるよ。 ガラスで手のひら切っても。 こんなの全然痛くないよ。 君と居たあの思い出。 もう一度。戻りたいから。 今聞こえる鐘の音 今の鐘でちょうど午前三時。 三時間たっても。 私はいまだ諦めずに、 砕けた欠片。 散ったガラス。 もう一度かき集め 君との思い出思い出すよ。 君だけを一途な思いで見つめていたのに。 君は私以外の女の人を見つめていたから。 悔しくて切なかった。 嗚呼もう一度。 あの日あの時あの時間。 戻してください。
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