TWILIGHT DIARY
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| 2005年10月02日(日) |
シュールの醍醐味〜「プルートゥ」 |
浦沢直樹さんの「プルートゥ」の第二巻を、遅ればせながら読む。 一巻目で感じた「なんだか凄い展開になりそうな予感」が大当り。
「より現実的な設定に超現実的なものが溶け込んでいることを発見した時の驚きと恐怖感」がシュールレアリスムの醍醐味、と美術の時間に習った記憶が甦る。 「MONSTAR」の時と同様、読者はコミックを読んでいるのに、まるで完成された海外ドラマか映画を見ているような気分になる。 そう感じること自体、考えてみればシュールだ。
手塚作品のアトムは子どもの頃に読んだ記憶があるが、アニメと違って意外とどこか暗いイメージだったような記憶がある。 その辺が浦沢作品にも通じるところがあるのだが、「プルートゥ」では、手塚作品をノンフィクション仕立てで取材しながら追っかけている記録映画のような、そんな雰囲気があって、シュールな話なのに本当に怖いまでにリアルなのだ。
「MONSTER」に続き、またまた浦沢ワールドに、はまって行くのであった。。
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