TWILIGHT DIARY
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昨日、丸善にて行われている藤田嗣治展に行って来た。
エッチングなどの版画類が展示されていたが、随分と猫の題材が多い。 クレオパトラという名前の鼻を高々とした猫や、裸体の女性の脇に猫。 オペラ座を望んだバルコニーで、鳩と共に向かい風に胸を張っている猫。
展示コーナーの入り口に、ちょうど「猫の本」という画文集が置いてあったので、購入。
今日、その本を読んでいたら、藤田嗣治といえば、「猫」なのだそうだ。 そういえば、以前、何かの雑誌で、読んだような気もする。 猫を抱いた嗣治の写真も何枚か。 白いしなやかな日本猫やパリの猫。
ジャン・コクトーと一緒の写真では、 嗣治は王冠をかぶったゴージャスな猫を抱いている。
自画像では着物姿の嗣治の懐から、猫が顔を覗かせているのもある。 肌寒い冬のアトリエでの出来事だったのだろうか。
さて、私は現在、猫好きであるが、小さい頃、家の猫はあまり好きではなかった。 愛嬌のある家の犬の方が好きだった。 可愛がろうと思っても、寄れば寄る程、猫は逃げる。 猫は、自分のペースを乱すような動物や子供は嫌いなのだから仕方ない。
だが、こうして猫好きになってみると、 その嗣治の懐に入っている幸せそうな猫の気持ちや、 猫が過ごし易いように、それとなく静かに絵を書く嗣治の気持ちもなんとなくわかる。
犬は忠実なペットだが、猫自身は、多分、人間に飼われているとは思っていない。 人間のことは、自分と同等(またはそれ以下)の共同生活者だと思っている節が多い。
結構、猫は我儘で贅沢なペット(と、本人は思っていない)だが、そこがまた良いので困ったものである。
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