その頃、恋愛観についてメールのやり取りがあった。
その延長で擬似恋愛みたいな
あくまで想像上のメールのやりとりがあって
でも私にはめちゃくちゃドキドキするような
思わずメールを読んで赤面しちゃうような
言葉を大切にする彼女ならではの
素敵な言葉と優しい言葉を送ってきてた
日向は多分過剰反応する私の反応が楽しくて
やっていた事だと思う。
私はそういうメールを流す事さえ出来ずに
いちいち反応して
でも笑い飛ばせる程度に
軽いニュアンスにして
レスしてた。
そういう嘘の言葉が
嬉しくて
でも、切なくて
でも、積み重なっていく
そのメールの
どこまでが真実で
どこまでが嘘なのか
次第に分からなくなっていて
全部、うそ??
そう、嘘。
全部嘘なのに
そんなメールで嬉しくなって
一喜一憂する自分の心が
だんだん悲鳴をあげてきて
切なくて
でも
嘘でも
そういうメールが嬉しくて
メールを出さないで
とは
言えなかった。
言えないまま
どんどん自分を追い込んで
行く日々。
ドキドキと胸の痛さが同時に
迫りくる日々。
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