Spilt Pieces |
2013年07月30日(火) 幸せ |
今年の1月に娘を出産した。 元々子ども好きな方ではない。 というか、どう接していいか分からない。 望んで授かった命だけれど、きちんと我が子を愛せるか、不安に思いながらの出産だった。 驚いた。 初めて知った。 こんなにも、誰かを無条件に愛せる自分がいたことを。 自分の命より大切、なんてどこかで誰かが言っていそうだけれど、私はそうは思えない。 自分の命も、同じように大切にしたいと思う。 私は今、長生きをしたいと心から思う。 娘に寂しい思いをさせないために。 娘をずっと守り続けるために。 そして、娘の成長をそばで見ていたい。 自分には命が必要なのだ。 思春期の頃。 自分の価値を探していた。 ここに立っていてもいい理由が見つからなかった。 ただ苦しくて、自信がなくて。 それは今も完全に拭い去れたわけではないけれど。 それでも。 娘が、教えてくれた。 私がどんな私であるかより、彼女にとって、私が母であるということがただひたすらに今必要なのだということを。 それならば私は、それにただひたすらに応えていきたいと思う。 胸を張れる人間でないのなら、張れるように、少しずつでも努力すればいい。 そうしなければいけない。 娘にとって聖人君子である必要はない。 ただ、娘を、笑って包み込める余裕だけは持ち続けていたい。 そんな人間になりたいと思う。 小さな手を握りしめるたび。 全力で笑ってくれるたび。 ぎゅっとしがみつかれるたび。 一生懸命動いて、おっぱいを飲んで、眠って。 そんな姿を見つめるたび。 ああ幸せだなあと、心から思う。 どう表現したらいいのかさえ分からない。 今という時間が永遠ならいいのにと思うほどに。 娘に出会えてよかった。 この子の母になれてよかった。 私は、生まれてきてよかった。 |
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