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■ やれる事を。
旅公演は旅立っていった。 この禍の中、芝居を待っているお客さまのために尽くすだけ。 と心で決めて、最善を探る。最善。 とはいいつつ、 このコロナ禍、短期間でのモノづくりは、さまざまな軋みを生む。 誰のための芝居なのか、もっと創造力豊かな時間でいい筈だ。 それでもいい出逢いが創れたらと思う。 芝居を無傷でできること自体が奇跡みたいな今、 僕らに何が出来るのか。 場があること自体、恵まれている。 舞台と客席の出会いに、 その客席に勇気と楽しみと、非日常の豊かを。
やれる事を個人がしっかりやって、 そして、ちゃんと完走して欲しい。
下旬初日のリンボンは、緊急事態宣言もあり、とりいそぎの中止。 俳優さんの力もあって本の下地も整い、道具も決まり、 絵も決まったところで… やはり、このやるせないとゆうか、 あてどころのないとゆうか、 思いはどうにもこうにも仕方ない。解消されない。 それでも私なぞ、飛んだ作品あれど、年末沖縄はリベンジを果たせているし、 仕事も、モノづくりも続いている、有難い身でありながら。
そんな、今できる機会について珍しく養成所(卒業公演を控え)で話したりしながら、ふとできた時間を、色んなものの豊かに繋がるようにと使うのだ。 もっとおもしろいものを、そこに誠実に。
現場はとにかく 主宰やらの算用はもちろんあれど、 『演る』という一択で、研鑽を積むのだ。 そこに私個人の感情は関係がない。 もちろん、無謀なこと、をするのではなくね。
養成所は、一年制になったけど『イプセン』。
2021年01月18日(月)
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