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■ スターダス・21『お月さまのために』戯言
演出の戯言 コロナ禍、小竹向原の片田舎に足を運んでくださいましてありがとうございます。 3-5月と表現をする者、志す者、隔てなく「表現活動」を封じられました。まさかこんな形で演劇の灯りが消える時がくるとは誰も想像していませんでした。 よく言われることですが、こうなってみて初めて「表現が当たり前にできる世界」のことについて僕たちは考えます。そして6月から再び活動の機会を得、こうして「客席」と出逢える貴重な日を迎えることができました。 今、すこしずつ、次の一歩を踏み出す努力が各所で行われています。 オンラインでの演劇、無観客での演劇、そういうものもこれから根付いていくことでしょう。 でも、本来の舞台芸術というのは、今日ここに集って下さった方々「観客」の参加をもって、初めて完成するのです。それは正に一期一会、今、この瞬間にしか味わえないものなのです。 ♪私の国には 山がある おいで一緒に わたしたちと 私の国には 川がある おいで一緒に わたしたちと 1.山にのぼるのは 悲しいから おいで一緒に わたしたちと 川をくだるのは 淋しいから おいで一緒に わたしたちと 2.苦しみばかり 続くとも おいで一緒に わたしたちと 私と同じ あなたたち おいで一緒に わたしたちと 3.この闘いは きびしいだろう けれどあなたは 行くだろう この生き方 きびしいだろう けれどあなたは 行くだろう おいで一緒に わたしたちと♪ 劇中登場する「おいで一緒に」という歌の歌詞− 表現の世界は、豊かで美しく楽しく、そしてだから、きびしい世界です。 でも、とりあげられた「大好きなモノ」に再び出逢える今日という日は彼らにとっての新たなスタートの日です。 本日はご来場ありがとうございます、ヒーロー・ヒロインの存在しない、身近なよく見ると自分にそっくりな存在だらけの舞台、どうか最後までごゆっくりご覧ください。 藤井ごう
2020年08月09日(日)
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