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■ 「クテーラン人びと」当日パンフ文章。。
演出の戯言
「クテーラン人びと」 まだ題名もない頃から、今回の稿を結ぶまで作家の伊波さんは一年半以上かけて書き直しを続けてきた。長い道程。何しろ現実の方が、創る世界の三段超えで動いていってしまうのだ。本番の頃にはどうなっているのだろう。問題が終わってはいないだろうこと以外は誰にもわからない。 沖縄の現実。 沖縄の矛盾。 簡単に表現に結びつきはしない。 しかしその通り過ぎてしまった稿の中に培われたもの、それが歴史となり力となり、存在と置かれた状況の奥行きがどれ程広がっただろう。 挫けてでも、ただでは終わらない。 正にクテーラン。 沖縄の力。 踏み出す勇気と、 おかしい事におかしいと言える意志、 だけどある理想と現実。 全ての立場の登場人物たち(今回は演者さんも、一つの立場ではなく複数の立場を演じます)に突きつけられる「理想と現実」、この狭間での生き方をどうしっかり存在できるのかにかかっている。 「to be or not to be」(笑)
そしてやっぱり舞台は、楽しく、創意工夫に溢れているものであるべきだ、と強く思う。 「クテーラン人びと」に風よ吹け。
藤井ごう
2019年04月01日(月)
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