再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 「キネマの神様」朝日新聞掲載

人と人がつながる場所の大切さ 「キネマの神様」演出・藤井ごう

原田マハの小説「キネマの神様」を元にした同名の舞台を青年劇場が上演する。閉館の危機に陥った名画座と、そこに集う老若男女の奮闘を綴(つづ)った温かな話。演出の藤井ごうは「人と人が生でつながり合う場所の大切さを描ければ」。
 過去の傑作などを流す名画座。かつて様々な場所でにぎわいを見せたが、今は少なくなった。作中の「テアトル銀幕」も消えていこうとする一つ。だがここではある奇跡が起こる――。
 俳優養成所などで講師を多く務める藤井は、時々若手に問う。「人の人生を数時間、劇場の暗闇に軟禁することの重大さが分かっているか」。同じ空間に集まるからこそ、演じ手も観客も真剣になる。真剣ゆえに生まれる何かがある。演劇人としての確信だ。
 「作品と客席が結びついて、ものすごい空気になることがある。映画館にも劇場にも、神様はいる」
 14〜23日、東京・紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA。03・3352・7200(同劇場)。(山本悠理)

2018年09月07日(金)



 青年劇場『キネマの神様』

以下、青年劇場の宣伝です。

この度青年劇場は、
幅広い世代に人気を博す原田マハ氏の原作「キネマの神様」を、社会派人情喜劇でお馴染みの高橋正圀氏の脚本、ダイナミックかつ繊細な演出力に定評ある藤井ごう氏の演出で舞台化します。

舞台は老舗の名画座「テアトル銀幕」。
ギャンブル狂で無類の映画好きの父とその娘を中心に、映画を愛する個性豊かな面々が織りなす悲喜こもごも。はたして父娘の再生は果たせるのか…?

人々が集い、語らい、その思いを言葉にすることで
海を越えたうねりとなって奇跡を起こしていきます。劇場で、私たちが手離そうとしている“たからもの”に出会ってみませんか?
ぜひお誘いあわせてご観劇ください。
お申込み心よりお待ちしています。

秋田雨雀・土方与志記念青年劇場第120回公演
「キネマの神様」
原田マハ=原作「キネマの神様」(文春文庫)
高橋正圀=脚本 藤井ごう=演出

2018年9月14日〜23日
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
9月25日
府中の森芸術劇場ふるさとホール

【日程】
14(金)19:00
15(土)14:00
16(日)14:00
17(月祝)14:00
18(火)休演日
19(水)14:00
20(木)14:00/19:00
21(金)19:00
22(土)14:00/18:30
23(日)14:00
24(月)休演日
25(火)18:30(府中)

【チケット】
前売 一般5150円(5名以上で団体割引4650円)
U30(30才以下)3100円
中高生シート 1000円(各ステージ10席限定)
(あと、平日夜は演劇人割引と言うのがあります)

【お申込み】
TEL03-3352-7200
ticket@seinengekijo.co.jp


2018年08月30日(木)
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