|
|
■■■
■■
■ Ring-Bong『逢坂〜めぐりのめあて〜』パンフ掲載文。
演出の戯言
資料を漁っていて、坂口さん演じる松田のモデル、巨怪正力松太郎に宛てた文章に出逢った。 「あなたは四人の偉大なお子さんをお産みになりました。長男は読売新聞、次男は読売巨人軍、三男は日本テレビ、そして四人目は目下妊娠中とも言うべき、原子力平和利用。そのうち最も冠たるものは原子力平和利用になるであろうが、われわれ野球ファンは、次男坊をいちばん愛しています。」 昭和33年ベースボールマガジン社の読者からの投稿欄。現在平成29年、四人目の扱いは未だならず、持て余し、でもコントロールできていると誰かは言う。次男坊は僕も大好きだけど…。 この作品は史実を基にしたフィクションではあるが、市井の人々の言葉に、僕らはー どんな今を過去から学び、 どんな未来に繋げていくのか。 どんな歩を進めていくのか。 山谷典子は不器用に問いかけ続ける。 その思いに俳優陣が身体と心を費やし世界を構築する。 その小さいけれど確実な一歩は、 いつかの大きなウネリに繋がっている。 そんな事を思いながら、世界の深度(進度)を増すために、日々稽古を重ねている。 本日はご来場ありがとうございます、 狭い所で恐縮ですが最後までお楽しみください。
藤井ごう
2017年02月13日(月)
|
|
|