活字中毒のワタシの日記

2017年05月04日(木) 槇村さとる, 地曳いく子『大人のおしゃれDo! & Don’t ババア上等!余計なルールの捨て方』★★★★☆


槇村さとる『大人のおしゃれDo! & Don’t

「早く気がついてよかったですよ。自分が変だと思ったらとっととやるめるほうがいいんです。自分の足を引っ張るものは処分したほうがいい。」(p11)

「槙村『欲望にもうちょっと忠実に生きたほうがいいと思う。時間ないから(笑)』
地曳『そうそう、自分を楽しませてくれない服とか足を引っ張る服を来ている時間はないんです。』」(p12)

姿勢も大事。ものすごく大事。
悪いと、何してもダメ。

「地曳『脂肪のことを考えている暇があったら、筋肉と骨を考えろ(笑)。』」(p37)

普段着のラクと汚れてもいいラクは違う、と。

「普段の底上げをするということなんです。よそ行きが消滅して、カジュアルなスタイルが生活の九五パーセント以上を占めるようになった今だからこそ、普段の底上げをして楽しく過ごしたいですよね。」(p60)

自分で自分をアゲるために。
清潔で健康そうに見える、好き、な服を着る。

「槙村『着ている時間がいちばん長い服が素敵だと気持ちいい。』」(p86)

すごく当たり前なのに、目からウロコ。
できていないからだ。

ここぞ、は今、だ。

いつかは、今、だ。

「手で老けて見えるから。」(p92)

お手入れは大事。
保湿、保湿、保湿。

「髪とファンデーションが見た目の七割」(p96)

普段をちょっと底上げして毎日を素敵に気持ちよく過ごすために
「服も食器も何もかも”いいもの”から使う」(p105)

「槙村『自分を否定する人は、若かろうが、オバだろうが格好よくない。」(p114)
うまく諦める。柔軟になる。ゆるくなる。受け止める。受け入れる。

おしゃれ更年期を、いかに迎えて、乗り切って楽しく過ごすか。
アドバイス。
「槙村『とりあえずクローゼットの中から、今の自分にいちばんぴったりなものを見きわめて残し、あとは捨てる。』
地曳『ブスい服は捨てる。まず自分を認めて、自分を愛して、傾向と対策を練る。』」(p115)

それにこの本を役立てろ、と。

おしゃれ更年期、前向きに迎えて乗り切っていこう、という気になれる一冊でした。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「ブスい服は捨てる。まず自分を認めて、自分を愛して、傾向と対策を練る。それにはこの本が役立ちます(笑)。」「重いものはすべてだめですね。重いコート、重いバッグ、重いネックレス、重いピアス。なぜなら人生がもう重いから(笑)。」オバサンでおしゃれに見える人、見えない人。

【目次】(「BOOK」データベースより)
“すっかり大人”世代は、おしゃれと健康がリンクする/肉の雪崩に勝つ/大人になるほどちょいデブかちょいヤセしかいない/やせたからっておしゃれにはなれない/今どきブラウスのイン・アンド・アウト/あなたたち、本当に脚を長く見せたいの?/大人ワンピースには落とし穴がある/二十一世紀のニュアンストップスは七難隠す/黒ずくめのあなた、今日、魔女の集会ですか?/コンサバすぎるストール&スカーフは老け見えする〔ほか〕

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
地曳いく子(ジビキイクコ)
渡辺いく子。1959年生まれ。スタイリスト。文化学院専門課程美術科卒業。「non・no」をはじめ、「MORE」「SPUR」「Marisol」「´eclat」「Oggi」「FRaU」「おとなスタイル」などのファッション誌で30年以上のキャリアを誇るスタイリスト。現在はスタイリングのみならず、洋服のプロデュースからTV、ラジオと幅広く活躍中

槇村さとる(マキムラサトル)
1956年生まれ。漫画家。1973年「別冊マーガレット」4月号『白い追憶』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

槇村さとる『大人のおしゃれDo! & Don’t



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2017年05月03日(水) 森令子『ケタ違いに売る人の57の流儀』★★★☆☆


森令子『ケタ違いに売る人の57の流儀

フェラガモで販売のプロとして長年実績をあげてきた著書による指南書。

なんの仕事をしていても、相手がいるという意味では共通。
どの仕事にも役立つ内容だと思いました。

「『高いか安いか』の判断を、自分ですることをやめたのです。」(p20)

「その価値判断はお客様ごとに違いますので、事前に私が判断しないことにしたのです。そのようなお勧めの仕方は、お客様の自尊心を重んじることにもつながります。」(p21)

あくまで、「買う」主体はお客様。
「買わせる」のではない。

「商品をお勧めすることは、要はプレゼンですから、いかにネタを仕込んで、どの反応が一番よいのかを研究していくわけです。」(p37)

これは販売に限らず、ブログを書くのも、教師が授業するのも、芸人がひな壇でボケるのも、人とおしゃべりするのも、同じはず。

うまい人は、これを意識している。

「私たちの仕事は、お客様の中で本当に欲しいものを探すお手伝いをすることです。お客様の持つ『言葉に出てこないイメージ』を、表現するお手伝いをするのです。
お客様に『これこれ、これが欲しかった』というものを見つけていただくことが目標です。」(p39)

「お客様全員に好かれる販売員などいないのです。
でも、一つ、『販売に向いている人』の特徴を挙げるとすれば、それは『人にふっと好かれるような感じの人』『笑っていなくても感じの悪くない人』です。」(p199)

そのためにはこれを意識する!
「あなたは自分が笑っていないとき、人からどう見えているか、意識したことがありますか?」(p199)

プロフェッショナルになるために必要な心構え。

「人様を、自分に出会う前よりも豊かにするこの仕事に誇りを持ち、確かな販売の力を身につけ、同時に変化にフレキシブルに対応する自分を目指しましょう。」(p204)

会いたいと思える好感。
この人なら大丈夫という安心感。
この人なら頼れるという信頼感。

この三つが販売のプロには必要なのかな、と思いました。

森令子『ケタ違いに売る人の57の流儀



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2017年05月02日(火) 垣谷美雨『あなたの人生、片づけます』★★★☆☆


垣谷美雨『あなたの人生、片づけます

かたづけの仕事をしているプロが、様々なお宅に伺い、空間のみならず、生き方も整えるお手伝いをする、という小説。

クライアントの気持ちになってみたり、プロの気持ちになってみたり、どちらの立場でもとても面白く読めました。

心に残ったところ。

「他人に部屋を見せるというのは、自分の内面までさらけ出しているも同然だった。」(p17)

「電話を切った。
怒りを発散しなくちゃ。綾子なんかに腹を立てる時間がもったいない。そんな暇があった冷蔵庫の中をきれいにしよう。」(p94)

「もっと丁寧に生活しよう。
送信ボタンを押したとき、唐突にそう思った。
生活そのものを楽しもう。
もう誰にも振り回されずに生きていこう。」(p95)

「赤いベネチアングラスの花瓶は、これからも大切に使っていこう。ついこの間までは捨てようと思っていた。見るたび悟史のことを思い出してつらくなったからだ。だけど今は違う。そう遠くない日に悟史を思い出すこともなくなり、別の楽しい思い出を作っていける予感がする。
きれいなリビングで丁寧に淹れた紅茶を飲む。
誰のためでもない、自分のために。
ひとりでゆったりと寛げる大人の女になる。
そう心に決めてぱっと目を開けたとき、開け放った窓から新鮮な風が吹き込んできた。」(p95)

人生をととのえるかたづけ。

いいな!

垣谷美雨『あなたの人生、片づけます



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