日記帳




2006年02月19日(日) 人生の三分の一は睡眠である

今週末の出来事ダイジェスト。

・「宣言通り、髪を切りました」
髪の量が人より多いため、短くかつ収まりをつけるためには大幅に梳いてももらわねばなりません。まるで植木の剪定のごとく。「ありがとうございました〜」と席を立った時、足元に落ちている大量の髪の毛を見ると、なんだか勿体無いような、なんとはなしに申し訳ないような。

・「宝くじを買いました」
ビギナーズラックを狙います、と言ってはみたものの、宝くじを自分で買うのは別に初めてではなかったような気がしてきました。当てるためには、薄暗い所に保管しておくと良い、という説を聞いたことがあるように思うのですが、樹海のような私の部屋で、更にそんな地味な場所にしまいこもうものなら、当たるも外れるもそれ以前に二度と再会できない恐れがあります。

・「ホタテを食べました」
お刺身の、しかも貝殻つきの。新鮮な貝をぱかっと開いてそのままお皿に乗せたような風情だったのですが、基本的に貝柱のみの姿になったホタテしか知らないので、思わず「ホタテが生えてる!」と叫んでしまい、周囲の失笑を買って参りました。引っ張れどもつつけども、取れなかったんですもの……。

寝ても寝てもまだ眠いのは、春眠の前触れでしょうか。
おかげで、執筆はおろか読書すらもはかどりません。


2006年02月20日(月) お酒は二十歳になってから

読書録追加情報。
 ・2005年10月分
  『白い巨塔(二)』 山崎豊子
 ・2005年11月分
  『百鬼夜行―陰』 京極夏彦
 ・2006年1月分
  『牛乳の作法』 宮沢章夫

ひとつの話に集中して取り組むのが難しいならばと、菊正宗方式に切り替えて(味わいの異なる創作物あるいは本を、二つ以上並行して書くあるいは読むこと)、複数のファイルを並べてはつつき回しています。

減退気味の執筆意欲を呼び覚ます術はいくつかあれど、中でも割と良く効くのが、以前に自分が書いた話を読み返してみる(そして反省してみる)という方法なのです。そこで、新しいものから何作か、遡り振り返ってみたのですが、爺様率がやたらに高いという分析結果が弾き出され、そちらにばかり注目してしまいました。四作連続とはなんともはや。
今後の目標は、「若返り」で異論はないでしょう。

拍手御礼。
書店には、お財布の紐を緩めてしまう魔力が働いていると思うのです(真面目に)。
普段の私は、ベストセラー本には(一部を除き)とりあえず背を向けてみる天邪鬼なのです。『博士の愛した数式』も、そんなわけで(興味はありつつ)なかなか読まずにいたのですが。文庫になったしね、というのは、ひねくれた自分に対する心強い口実と成りうるようです(笑)。
私の読書記録が、こうして多少なりともお役に立てているのならば、少し目を離した隙にまたじわじわと増殖を始めた読了本の整理にも力が入りそうです。
そして。赤い話は冬眠から覚める間もなく春眠に突入しそうな模様です。……寝る子は育つ、はずです(多分)。
リクエスト権は永久不滅です。どうぞ、ごゆるりと(笑)。


2006年02月21日(火) もしも魔法が使えたら

そこら中の自転車のライトを問答無用で点灯させてくれるわ、とファンタジックと言うにはいささか攻撃的な気分で考えつつ、夜道を帰ってきました。
そんな私の自転車は、暗くなったら自動点灯です。両足スタンドおよび自動点灯ライト、というのが、私の自転車選びの基本です。前者は、片足だとひとりになった時に(つまり、駐輪場で主の帰りを待っている間に)こてんと転んでしまいそうで気懸かりなため、後者はうっかり者ゆえの予防策、です。
なにはともあれ、夜道の無灯火運転は非常に危険です。本当に。

私信。
猫さんは、無事私の家まで到着なさいました。ありがとうございます! これから、ゆっくりとおもてなしする予定です。
メールを拝見して「どうしましょう!」、更にいただいたファイルを開いて「どうしましょう!」と、あまりに浮かれすぎて今はろくろく御礼の言葉も出てきませんゆえ、また後ほどお便りさせていただきたく存じます。本当にありがとうございました!


2006年02月27日(月) 与えられた名を

なんということもなく、ツキに見放されたわ、という日はあるもので。
いつもはあまり興味を持たない星占いのサイトをインターネットでぐるぐると巡回しては、「はははそうだろう今日の運勢は悪かろう!?」と笑い飛ばして、少し気分が晴れました。
……占いの使用方法としては、著しく間違っている気がします(用法用量を守って正しくお使い下さい)。

長らく、実用性重視(というか、ただ面倒だっただけというか)な名前を冠せられていた日記と掲示板に、ふと思い立って新しい名称を与えてみました。たったこれだけのことですが、そしてそれほど凝った名前を付けたわけでもないのですが、しかし決定するには丸一日かかりました。
名付けって、難しいですよ、ね?……と、当てもなく同意を求めてみたりしつつ。

ここだけの話、この日記を書いていて最も時間がかかるのは、本文でもネタ探しでもなく、題名なのでした。


2006年03月05日(日) 出陣前夜

読書記録追加状況。
 1月分
  『カンガルー・ノート』 安部公房
 2月分
  『三島由紀夫レター教室』 三島由紀夫
  『詩歌の待ち伏せ』 北村薫
パソコンデスクに砦のように立ち塞がっていた読了本も、残り少なくなってきました。あと三冊……!

三月は、別名「魔の月」とも呼びます。いろんな魔物が……「ネンドマツ」だとか「ケッサンキ」だとかいう名前の……魔物が襲ってくる、戦いの月なのです。ボールペンを剣に、電卓を盾にして、いざ出陣。
きっと、いつも以上に気配が希薄になるかと思われますが、そんな時には「今頃、この広い空の下どこかで戦っているのだな」と、思いを馳せていただければ幸いです。


2006年03月13日(月) とかくこの世は

生きにくい……と晴れた空を見上げつつ物思う私なのです。
人生の話ではありません。花粉症の話です。
と、思わず太字にしてしまいます。

花粉症とは十年来の付き合いですが、いつまで経っても友好関係は結べないようで。今年は昨年同様、真っ先に喉が襲撃されたのですが、間違ってイガグリでも飲み込んだかのような痛みに今更ながら病院へ行ってみれば、実は扁桃腺が腫れているとのこと。よくこれで熱が出ないもんだねと先生に驚かれつつ、薬をもらって帰ってきました。

改めて断らずとも既に半ばゴーストのような存在感と化しておりますが、これからしばらくは更により一層、まるで熟練した忍びの如く気配を消すことになるかと思われます。水面下ではぶくぶくごそごそと動いておりますので、ご心配なきよう。きっと、割とすぐに戻ってきます。

拍手御礼。
やっぱり、両足スタンドですよね……! と思わず握手を求めたくなってしまいました(笑)。あの安定感、あの堅実な姿、どこをとっても片足スタンドよりと一枚上手だと、私は勝手に思っております。
そして、コメントより「夜道のライトはきちんと点ける派」の方とお見受けいたしました。素晴らしい! これからも、ライト点灯・両足スタンドで安全快適な自転車ライフを……と、なにやら宣伝文句めいてきましたので、この辺りで失礼をば(笑)。


2006年03月18日(土) 号外、号外

本を作る企画に、参加させていただくことになりました。
詳細は、下記のページをご覧下さいませ。




参加者としてはもちろん、読者としても今から楽しみでならない……いや、正直に言いましょう、むしろ読者として専ら楽しみにしております!
私も、数ページ添えさせていただくべく、創作の神様を宥めすかしたりどやしつけたりしつつ、目下鋭意交渉中です。興味を持たれましたば、ぜひともサイトまで足を運んでいただければ幸いです。

先日、巨大なエリマキブタ(エリマキトカゲのようなエリマキのついた、体長5メートルほどのブタ)に追いかけられる夢を見ました。一般道を、エリマキを帆のように広げたブタが追い風を受けつつ凄まじい速度で追ってくるのです。鳴き声も「キー」なんて可愛いもんじゃありません。顔つきだって凶暴です。しかも二足歩行です。
二足歩行の凶暴な顔をしたエリマキブタが恐ろしい咆哮を響かせつつ一般道を疾風の如く追跡してくるわけです。

久々の悪夢……だったのですが、しかし怖い夢のリアリティは説明を尽くすほど薄らいで、逆に笑えてきてしまうという無情な法則の下では、私の言葉など風の前の塵に同じです。
見た夢をそのまま投影できる機械があったら、ぜひともかの猫型ロボットに出してもらいたい……と、年に数回思う、私なのでした。






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