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2005年09月27日(火) ■ |
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懐かしい笑顔を見せてくれ |
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いやあ、ムラに見に行っちゃうと長い間公演を愛でることができますなあ 東京公演だけだとどうしても観てからすぐ終わっちゃうものなあ。
さあ、今日もつらつら書いてきます、そろそろネタバレが…入ってきます。ラストまでがっと書くのでネタバレやな人は気をつけてください。
アイルランド移民の拠点、タマニー・ホールではダンがパトリックのために新しい事務所構えてます。悪そうなプロの人が居座ってます、のぞみちゃんとか風雅湊君とか。
そこにつぎはぎのスーツ着たティモシーが現れます、なんだか最初とはうってかわって貧乏アピールしてます。警視総監暗殺犯知ってる上にそれ俺とパトリックの幼なじみなんすけどばらしちゃっていいすかね?というゆすりをかけてきます。 ダンにお前友達売るのかよといわれると、気に食わない記事かいただけで会社ぶっつぶしてくるようなお前に言われたくないと言うティモシー。彼のアイリッシュアメリカン新聞社は元々姉が建てたものでアイリッシュアメリカンの方々の生活にお役立ち記事を細々と書いてたのに、ダンの意にそぐわない記事を書いたというだけで会社をつぶされティモシーはそれ以来一人で新聞社の看板を背負ってきたとの事。まだ若いのにたった一人の姉さんと別れてしまった祐飛君、飄々とした振る舞いの裏にはそういう悲しい過去があるわけですね。たった一人の姉さんっていうキーワードにぐっとくるわけですが。
ダンからティモシーが小切手をせしめたところで事務所にやってくるパトリック。 そこでダンもうブチ切れです。 お前は昔の仲間と縁切れと。っていうかお前は大統領になってもらわなきゃ困るからとりあえず俺の娘と結婚しとけ、ちょうど娘お前の事好きだしと、娘の淡い恋心を大暴露です。 でも三秒後にはやんわりとふられてるあーちゃん…直接告ってもないのに。 パトリックは、ダンには恩義あるけどやっぱ自分の力で大統領なりてえからさ、そこまで言うならもうついてけないよと言ってダンの元を離れます。 実の親子よりも深い情でつながってるよ的なアピールしときながら、なんでそこでダンはパトリックを殺す指示出ししちゃうんでしょうか。
ダンからパトリック殺害の依頼を受けるウォルター。神出鬼没なミックはそれを聞いてびっくらこいて止めようとしますがウォルターは聞く耳持ちません。しかしミック坊はウォルターの行くところどこへでもいるような気が。君自分の仕事は…?
その頃港ではシャノンが必死にビラ配りしてます。でもそこはダンの監視が一番厳しいところで皆チラシを受け取ろうとしません。パトリックは応援してるけど、そればれると仕事なくなっちゃうからさ、あでも君は頑張ってねと声をかけてくれた人と話をしてるとそこにダンの手下やってきます。うおやべと思ったとこでウォルターがやってきます、別段何もしてないけど手下の方々逃げてきます、どんだけ怖いんだよ。 シャノンは港にやってきたウォルターに対してあなたも迷ってるのねといきなり図星ついてきます。そんなことねえよと言いますがなおも昔話を話し始めるシャノン。 パトリックとウォルターって昔ピーターパンとオーベロンどっちが強いかで取っ組み合いしたっけとか素敵エピソード、もっとばらして!そんな昔話だったらもっとばらしてシャノン! そんな嬉し恥ずかしエピソード、自分が甘くて弱かったときの話なんか聞きたくない、俺たちはもう大人なんだというウォルターですが、自分で大人だって言っちゃう彼はまだ大人になりきれてないような感じでそこがまたぐっとくる。
その後、男の子四人組の歌になるんですがこういう場面って大好きです。15年たってこんだけ進む道は違えてしまったけど今また交錯しあうお互いの風。
パトリックの元事務所では、かつての運動員達がぼっこぼこにされてます。警察にやった犯人達を訴えても警官達はダンの息がかかってるものばかりで取り合おうとしません。そこへやってくる不良新聞屋と不良警官。写真とって証拠抑えたし?ってかてめえら真面目に仕事しやがれといって追い返します。 俺弱い立場の方が好きだからさあと言ってパトリックにつく事にしたティモシー。まあ元からダンの事気に食わないし、やっぱパトリックのまっすぐなとこ見て俺も昔はこうだったよなあと、情熱が再びわき起こったみたいです、相変わらず眠そうだけど。
そこに戻ってくるパトリック。やっぱ俺はここで、みんなと頑張るよ、だから頑張ろうぜ!と言ったところでシャノンが行方不明になちゃーたよと飛び込んでくるロージー。 なんで!?とすぐシャノンを探しに行こうとするパトリックですが、お前今行っちゃったら運動どうすんの?選挙だぜ?と諌められます。しかしそこでパトリックはいやシャノンは僕にとってかけがえのない程大事な人で、というか体の一部ぐらいの勢いで、いないと心臓がえぐられるぐらいだからと言って探しに行ってしまいます。 パトリックとシャノンって恋人という関係とは何か違う気がする。もっと深いとこで繋がってる感じがします。
まあここでパトリックが探しに行っちゃうのはいいんだ、でもその後運動員の奴らが皆でパトリック追っかけちゃうのはギャグですか!そして一人取り残されるティモシー。客席からも笑われてます、こういうとこ出遅れるのがきっと祐飛君。
シャノンは公園でぶったおれてます、周りで妖精さんたち見守ってますが、さすがにこれはやばいよ。 妖精さん助ける事はできないけどせめてパトリックが見つけられるようにと公園のモリゾーとキッコロに頼んで光ってもらいます。その光を目指してやってきたパトリック。 倒れてるシャノンを優しく抱きしめて、二人で病気と闘ってこうと言います。パトリックはシャノンが白血病だってこといつ知ったんだろうか、多分シャノンが倒れた時点で聞いてるとは思うんだ。名医に見てもらったってんだからわかってないはずないと思うし。まあ正直そんな重病人はたとえ選挙中でも自分の目の届くとこに入院させとけ?って感じる訳ですが後から考えると。
二人で頑張ってこーなと言ったところでくると思ってたウォルター。パトリックを殺しにきたようで銃をつきつけます、もうこの時点でシャノンのストレス臨界点じゃなかろうか。 パトリックは別に撃つのはかまわないけど、お前やっぱ殺しはよくねえから俺で最後にしとけよと諭します。優しさのクロスロードです、人に注意して自分転ぶ気満々です。 そしてモブ達より後に出たはずなのに先に到着してるティモシーとミック。ティモシーは久しぶりに会ったのに命のやりとりとはねえ、まあいいけど。と祐飛節炸裂です、このまあいいけどの部分がすごく祐飛君。 と男どもがぐだぐだやってる中とうとうシャノンが切れます。 何、何なのそんな命軽く見て!いらないんだったらあたしにちょうだいよ! …それ言われたらきついよなあ、思わず拳銃も落とすさ。
さあ、ここで一段落ついたなと思ったところで空気がまとめに入ってきます。ん?なーんかいやな予感するなあ、瀬奈君歌い始めちゃったし、まさかここで終わらないよね?
この後衝撃のラスト展開が
…あれ、おわらない…よっておい!転調しちゃったよジャズィな展開になってきたよ!登場人物みんな出てきたよ、ダンとか笑顔だよ。 あまつさえ子供時代出てきちゃったよ!うわ、真ん中二人中ひっこんじゃった、どうなるの?
とあわあわしてたところで子供の泣き声、音楽がカットアウト
真ん中ではパトリックがシャノンを抱きしめてます、っていうかシャノン…
し、死んでる!
パトリックは、寝てるだけだからこれ、ほらいい笑顔じゃん?周り暗いとあれだからさ、皆もりあげて盛り上げて!とすっごい盛り上げにくいムード醸し出しながら周りにジャズィを強要します。
真ん中に集まる幼なじみ五人。センターだけ沈んだ空気で周りがジャズィしながら
うあー、幕降りてきちゃったー!
思わずえー!っと言ってしまった、トンでも幕引き。
いくらジャズィな妖精たちでも!ラストはジャズィじゃなくて妖精たちの方でしめてほしかったよ…しょんぼり。
というわけで、やっと書き終わりました。ジャズィ。 初日っていうのはまだ試運転もかねてる部分あると思うんで東京にくるまでにもうちょい、ミック坊のキャラ付けとか話の補完とか改善されるとうれしいんだがなあ。でもあのラストは変わんねえよな…ラストこそ出番少ない妖精さんたちを活躍させるべきだと思うんだ、あのOPの場面の背景とかは幻想的できれいだし。パトリックも盛り上げてくれ!ってマック・ザ・ナイフじゃねえんだからよう…ムード作り下手じゃのう…
もっとアイリッシュの部分を全面に出してもよかったと思います。アメリカが舞台だけど心はアイリッシュなんだから、オープニングのリバーダンスだけじゃもったいないなりよ。
多分谷先生が妖精さんの絡め方間違えなかったら「JAZZYな妖精たち」っていうとんでもタイトルでも女の子のハートキャッチできたと思うんだ。 谷先生は明らかに妖精さんをただ、本で見た資料から作りましたって扱いしかしてないと思うんですよね、最初のプロフィールだって明らかに下手な説明台詞やめなさいって突っ込まれますよ。
そんなこと言いつつ五人の昔話とか妄想し始めたらキリがない自分もいたりして、なんだかんだで好きになれそうです。
さていよいよショーの感想が書けそうです、キーワードは「振りを間違えて頭かいてた祐飛君」です。え、そんな!?
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2005年09月25日(日) ■ |
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風よ戻ってこい |
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お世話になった先輩の送別会してきました。マッスルですごい優しい先輩で縁の下的な仕事ぶりでいなくなったらじわじわ困るんだろうなあ…寂しいな。
ジャズィな妖精語り続きます。
そう、「JAZZYな妖精たち」は「ジャズィな妖精たち」と発音するっぽいですよ、「ジャジー」って言わないらしいですよ。
昨日ミックが明らかに後から割り込んだ感について、なんでそう感じたかというと五人組の中で一番方向性がはっきりしてないなと感じちゃったんですね。 パトリックはまっすぐバカ主人公の典型。ティモシーは飄々としたお調子者、シャノンは夢見るヒロイン、ウォルターは常に頬に傷つけてやんちゃしてる悪ガキ。っていう孤児院時代が見えてきたんですけどどうしてもミックだけはそれが見えてこなかった、泣き虫のミック坊やがって言われてたんで多分ウォルターにくっついてたんだろうなあとは思うんですけど、そっからの方向づけが弱いような気がします。盗んだの許してもらってそれで警官めざすのはかまわないんですが、今君の目の前にいるのは犯罪者っていうか殺人犯ですよ、それを手助けするのは警官の道理としてどうなんですかって思いますよ。不良刑事じゃあないか。 行動の動機つけが一番浅くて、ああなんか無理矢理食い込ませたんだろうなあっていう感がしました。 つーかさららんは谷先生から制限かけられたんじゃないかというぐらい演技が抑えられてます、まだ初日だからかもわかんないけど。 でもあの学ランもとい警官の制服姿には正直ときめきました、あれでおっさんコートじゃなかったらまじときめいてる、ポップンのナカジぐらいときめいてる(わかりにくいです)
以下はあらすじ交えた感想第二弾です。
ティモシーが金のにおいをかぎつけたとこで場面はパトリックの選挙事務所へ。 ゆら姐率いる運動員が選挙運動してます。そこにこっそりやってくるシャノンとロージー、玉の輿狙いまくりのロージーはすごくかわいいと思います。
そこにパトリックが遊説から帰ってきます、この後もスケジュールびっしりだ皆がんばろうぜと言ったところでパトリックの恩人で後見人のダンがやってきます。お前こんなきたねえ倉庫で選挙運動してんじゃねえよ、プロの運動員も雇うからそっちに移りやがれといきなりの強引さです。 このダンという人アイルランドから移民してきて運送屋から叩き上げで今の地位を築いたのこと、それもかなり強引なやり方で。 パトリックにはなんとかアイリッシュ・アメリカンの大統領になってほしいからという思いから今度も強引なやり方を通そうとします。パトリックはそういうダンのやりかたには賛同できないけど拾ってもらった恩義があるから逆らう事もできない。でなくなく事務所移すんですが、このダンとパトリックのやり取りはすげえ好きです。つか谷先生絶対力入れて書いてる、明らかにアイルランド移民がいかに苦労したかってとこにロマン感じてるきっと。 パトリックが恩義には報いたいけど自分の信念は曲げたくないってとこがまた加地隆介(まだいうか)自分の事業を思い通りにするためにパトリックを大統領にしたい思惑のあるダンですけど、それ以上にアイリッシュ・アメリカンの意地というか誇りを見せつけたいっていうオヤジの熱い思いにまたぐっとくる。
パトリックはダンに答えるかどうか迷いを感じ、五人が最初に降り立った港にやってきます。
悩みごとがあるとシャノンはここへ来るらしいです、パトリックもきます。当然イイムードになります、すげーやですけど。 「摩天楼を見上げてすげーや!って言った孤児がアメリカ大統領になる、それこそすげーや!」 という素敵な台詞をはいてくれますパトリック。シャノンはそこで自分の書いた小説の主人公は小さい頃自分に妖精の話を聞かせてくれた男の子で、その子が大統領になるまでを書くからパトリックも大統領になってねとなんつか愛情というよりか、崇拝に近い念を感じる訳なんだが。
しかしそういって突然倒れるシャノン、パトリックが急いで名医を呼んで看病させます。 目をさましたシャノンにパトリックいきなり説教始めます。俺の前で誰かが死ぬのはもうやなんだよと、その後ぐっと抱きしめるわけなんですがああこういうまっすぐすぎるとこにまたぐっときちゃいます。 でもシャノンはあたしの体明らかにおかしくね?って言って妖精さんに自分が白血病てことを聞くわけです。 あすこで妖精さんが白血病だよっていうとこなんですが、どうも白血病の重さと妖精さん達のすっとこどっこいな説明がミスマッチでなんともいえません。
そこで自分が後安静にしてて一年ということを知るシャノン。やっべこえーよどうしよこれってなりますが、妖精さんに見守られてとりあえず生き続けよう、残りの人生パトリックのために使えば自分の事と思わないから多分いけるって決心をします。 この辺り、五人組で一番強いのはこの子だって思わせられます。
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