再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 エーシーオー沖縄「豚の報い」公演情報。

戦後80年企画『豚の報い』
***又吉栄喜の芥川賞受賞作品『豚の報い』初の舞台化***
作:又吉栄喜  脚本:堀江安夫  演出:藤井ごう
場末のスナックに迷いこんだ豚によって、魂(まぶい)を失った女の厄を払うため、
正吉は、スナックの女たちを連れて、生まれ島の真謝島へ。島内で起きる数々のトラブル「珍道中」の果てに―



CAST&STAFF
作:又吉栄喜  脚本:堀江安夫  演出:藤井ごう
《出演》
当銘由亮
罍陽子(オフィスPSC)
城間やよい
知花小百合
里内伽奈(スタッフ・アップ)
松浦慎太郎(文学座)


《演奏》
寺田英一
伊波はづき

《スタッフ》
上演台本・・・・・ ・・藤井ごう
音楽・・・・・ ・・・・寺田英一
舞台美術/衣装デザイン・・乘峯雅寛
音響・・・ ・・・・・・近藤達史
照明・・・ ・・・・・・根橋生江
映像プラン・ ・・・・・伊波二郎
人形美術デザイン ・・・・仲宗根浩
映像・・・・・・ ・・・與儀美奈子
演出助手・・・・・ ・・片平貴緑
舞台監督・・・・ ・・・猪股孝之

イラスト・・ ・・・伊波二郎
宣伝デザイン・ ・・小田善久
企画・制作・・・・・下山久
         大城安恵
制作・・・・ ・・・ 友利奈緒子
         比嘉千賀子


日時

2025年3月
 21日(金) 18:00★初日公演祝い
 22日(土) 14:00
 23日(日) 14:00☆アフタートーク
 24日(月) 14:00/19:00
 25日(火) 14:00/19:00
 26日(水) 14:00/19:00
 27日(木) 14:00
*開場:開演30分前

★21日初日公演終了後、出演者やスタッフをご紹介します!!みんなでワイワイ楽しみたいです♪
☆23日アフタートーク開催決定!「豚の報い」の作家・又吉栄喜さん、演出家の藤井ごうさんを迎え、ジャーナリストの山城紀子さんの司会・進行で開催いたします。お楽しみに♪

会場

ひめゆりピースホール(那覇市安里388-1-2F 栄町市場南口から入ってつきあたりです)
※駐車場がございませんので、お近くのコインパーキングまたは公共交通機関のご利用をお願いいたします
※エレベーターがないため、階段からのご案内となります。

チケット

(全席自由席)
大人
 ・・3000円
ペア(同一公演2枚入)
 ・・5400円
U25(25歳以下)
 ・・2000円
こども(15歳以下)
 ・・1500円
ハンディキャップ
(事前に必ずお電話にてお問合せ、ご予約ください)
 ・・2700円
ACOフレンド
 ・・2500円

※未就学児入場不可
※大人・ペア・U25は当日500円増し(満席の場合は、当日券の販売はございませんのでご了承ください)
※リピーター割引あり(同公演を2回以上観劇の方対象)ACO沖縄へお問合せください
*ACOフレンドについてはこちら

2025年02月13日(木)



 『華々しき一族』当パン挨拶文。

演出の戯言「心を開いて」

今回、この冬季公演の題材に、森本薫の作品を選んだ。
文学座の座付き作家として活躍、34歳で早逝したが、「女の一生」など現在にも上演され続ける名作を多く残している。「華々しき一族」(1950)ももちろんその内の一作で、文学座(ひいては杉村春子)の代表作(財産演目)とも言えよう。僕自身は三十年前に出会い、その後の芝居作りに大いに影響を受けた作品でもある。
だが、当時の最初の印象を略して、

「なんだか違和感のある言葉を話す身勝手な家族の旧い話」

であった。それが演っていくうちに、表層的な印象であったことに気が付き、いかに自分の感覚頼りがいい加減なものであったかを思いしらされた。人物配置・造形の匠みさ、設定の妙、日常と非日常、関係の奥行き、弾む会話、静寂と喧騒、心理戦、そして何より、それぞれの人物たちが己の欲求を果たすべく、選ぶ言葉たち(心とは裏腹だったりする)、つまり持っている感情とは違う、相手を動かす「嘘」が見事に飛び交う、演劇の、ドラマのバイブルのような作品である。
とはいえ、今改めて読み返しても、時代に照らしても旧態依然とした価値観、男女の役割、家族観の古めかしさは、更に30年が経ち、この多様性の文言ばかりが先行する世の中で、化石感を感じずにはいられない。今日演じる面々もきっと「旧いな」と思ったところからのスタートだったに違いない。
でも、その表層に見えているモノの奥にある、人間というもの、その人間というもののどうしようもなさ、情けなさ、愛らしさ、在り方は、実は「今を生きる」僕らと何も変わってないのだ。その「本質」を「存在」を描けるかどうかにかかっている、振りじゃない、本当の「心」を大きく開いて。
面々の多くとこの場所で、鈴江敏郎、松田正隆、ラティガン、イプセン、テネシー・ウィリアムスと古今東西の名作に挑戦してきた。今回の新たなチャレンジがいつか大きな実を結ぶことを願って―

本日は寒い中ご来場ありがとうございます。
最後までごゆっくりご覧ください。

藤井 ごう

2025年02月10日(月)



 加藤健一事務所『詩人の恋』パンフレット掲載文。

「大いなる矛盾の中で、生まれる交流」
ウィーンは境界の街である。地理的、政治的にも東西ヨーロッパの接点であり、共産圏と自由圏の狭間に位置する。相反する両義的な二つの要素がせめぎあい、独自の文化を産んだ。光と闇、生と死、夢と現実、明暗交互に入れ替わり、多様な民族がこの街を通過していった。舞台となる1986年当時、ドイツは未だ東西に分かれ、ソ連もユーゴスラビアも存在していた。
偏屈な老教授マシュカンと、典型的アメリカ青年スティーブン、一筋縄ではいかない二人の一筋縄ではいかない師弟関係となる二人の物語を、再演にあたって加藤健一さん―義宗さん「父」「子」で演じる。お二人は演劇という世界では「師」であり「弟子」でもある。笑いの絶えない稽古場では、健一さんが義宗さんのトライを支え見守っていたかと思えば、自ら目一杯振り切ってリードしてみせる。対して義宗さんも新たな試みを「父」であり「師」であるマシュカンに思い切ってぶつける。マシュカンはスティーブンの試みをがっちりと受け止め……やがて二人の関係は成熟していく……。
教育学者のウィリアム・ウォードは言う。
「平凡な教師は言って聞かせる。よい教師は説明する。優秀な教師はやってみせる。しかし最高の教師は子どもの心に火をつける」
自らがやろう、やりたいと思う気持ちに勝るものはない。
このキャスティング以上に、舞台上の虚構と真実が綯交ぜになり、どちらの関係も超えた二人でしか表し得ない物語が他にあるだろうか。

私事で恐縮だが、師弟と言えば、僕の師でもある故高瀬久男(文学座)×加藤健一事務所作品の多くを観てきた。そして今回、その作品群の末席に加えてもらえることを嬉しく思っている。僕の師も、思えば特別に何かを教えてくれる人ではなかった。でも気づけばこの機会、いつの間にか、心に火を点けられていたのだ…

マシュカンとスティーブンは「大いなる矛盾の中で、交流し、そして…」
あれから40年弱の時間を経て、更に混沌とした世界につける処方箋、
どうぞ最後までごゆっくりご覧ください。

藤井 ごう

藤井ごう(ふじいごう)
東京都出身。演出家、劇作家。R-vive(リバイブ)主宰。高瀬久男(文学座)に師事。『カムアウト2016↔1989』(燐光群)『群上の立百姓』(青年劇場)『海ゆかば水浸く屍』(椿組)の3作の演出で第58回毎日芸術賞および第19回千田是也賞、『ダム』(メメントC)で平成26年度文化庁芸術祭優秀賞、『太平洋食堂』(メメントC)で門真国際映画祭 2021舞台映像部門優秀作品賞および大阪府知事賞を受賞した。最近の演出作品は「ガス灯は檸檬のにほひ』(24/椿組)『シングルファザーになりまして。』(24/演劇集団Ring-Bong)『洞窟(ガマ)』(24/エーシーオー沖縄)『人という、間』(24/グッドディスタンス)他多数。
加健一事務所には初登場

2025年02月04日(火)



 『華々しき一族』

~New Excellent冬季公演~
「華々しき一族」

作:森本薫 演出:藤井ごう

公演日程:
2025年2月
10日(月)14時半A /18時B
11日(火)14時半B /18時A
12日(水)14時半B /18時A
13日(木)14時半A /18時B

劇場:スターダス・21アトリエ

【場所】
スターダス・21アトリエ

出演:
【Aチーム】
出野たける/平岩彩花/青木文哉/小森あすみ/林めぐみ/西村澄音
【Bチーム】
小松幸翔/生野舞/松橋ななを/石原愛美/更科澪/吉田倫子

https://stardas21.com/yousei/performance#gsc.tab=0




2025年02月03日(月)
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