再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 朗読ユニット、ゑほう巻きの公演もすぐ。

昭和のラジオドラマを 今、朗読劇に───


Reading Company ゑほう巻き
第1回公演
朗読劇
『トタンの穴は星のよう』
作:藤本義一

『夜の河』
作:阿木翁助

【演出】藤井ごう
【出演】辻親八 岡純子 金子沙希 佐藤愁貴 関雄 藤高智大 野一祐子

10/7(木) 18:30〜
10/8(金) 15:00〜 / 18:30〜
10/9(土) 15:00〜 / 18:30〜
10/10(日) 15:00〜

【劇場】
TACCS1179
【住所】
〒161-0034 東京都新宿区上落合1丁目17−9 HAIKYO
【アクセス】
下落合駅北口から徒歩1分

【チケット】
3000円(当日精算のみ)
学生・養成所生 2500円

社会事情により変更になる場合があります。その際は改めてご連絡致します。

ご来場心からお待ちしております。



六月くらいから、じっくりと育ててきた(朗読だけれどもね)作品は、
可児公演のすぐ後に。
なかなか重厚な物語たちです。
親八さんの熱意におされてこんなスケジュールの中、お引き受けしている。。
ノンバーバルから松田正隆を経て、コトバだけの世界へ。。。
本番まで熟成を重ねましょう。


2021年09月28日(火)



 初日2日目は中止になったけれども。。


初日と2日目は緊急事態宣言の延長で中止、
珍しく出るはずのアフタートーク、これも中止(笑)
でも、作品創りの探究は終わらない。
何しろ、縁、という一言だけでは説明がつかない中でお引き受けした、この『紙屋悦子の青春』。
(実は師匠である高瀬久男の七回忌に合わせた企画でもある)
コロナ禍に、キャスティングも難航しながら、
今、一番この物語を面白くしたい、
その為に自分をちゃんと費やしたい人たちが集まった。スタッフさんたちも、自分の仕事を、更に作品を前に進めるために、尽力を惜しまず、

もっと先へ

の思いが座組に溢れている。
贅沢な時間たち。
8月の ゴーシュ、
そしてこの『紙屋悦子』、
現場の状況はそれぞれで同じではないけれど、
一人一人がモノづくりへの飽くなき探究人を持って、自分にできることをちゃんと出し惜しみせずに向かう。
そんな人たち、皆に乾杯! 座組みみんなで祝杯!
…といかないのもコロナ禍の嫌気なところだけれど、
沖縄、そして可児の空気を吸いながらのモノづくり、
もちろん毎週の東京戻り三現場も、変わらずあるけれど、
果たして都会のモノづくりにもどれるのか…の危惧もある(笑)

しかしもって、やっぱり『人』以上に大切なものはない、と、この一年を過ごして思う。来年度は、大きな変化もありそうだ。
『人』と『モノづくり』を大切にできる環境づくり、実は、『維持』ばかりが目的となるコロナ禍のおかげで気が付けたことも多い。
ただ、もう中止やら延期はないように、と、それだけ思いながら、
本当なら明後日本番初日の舞台稽古終わりの日に、まだ二日間舞台稽古に心と身体を費やせることをgood luckと思って。
可児は10月1日から4日。
長岡は10月16日
東京は吉祥寺シアター、
10月20日から28日まで。

是非、ご覧ください。

2021年09月27日(月)



 ala collection シリーズ「紙屋悦子の青春」

可児市文化創造センターによるala Collection シリーズは、新作主義の日本演劇界で消費され続ける戯曲に対して、あえて過去の優れた戯曲に 焦点を当て、リメイクして作品を再評価する企画。そのシリーズ12 作目として松田正隆の『紙屋悦子の青春』を9月、10月に上演する。

『紙屋悦子の青春』は、長崎出身の劇作家・松田正隆による「長崎三部作」の第一作目にあたり、『坂の上の家』、『海と日傘』(第40回岸田國士戯曲賞受賞、第2回 OMS戯曲賞特別賞受賞)とともに繰り返し上 演されている90年代の日本の演劇シーンを代表する1つ。
何気ない日常的な会話によって戦時中の若者らの温もりが立ち上がる<静かな演劇>の代表作であり、世界情勢が不安定な今だからこそ見て欲しい作品だ。

戦争で引き裂かれる恋と、庶民の日常を淡々と描き、のちに映画化もされ話題となった松田正隆の名作が再び舞台に蘇る。

【あらすじ】
何気ない日常会話を通して戦時下の青春、庶民の心情などを描き、戦争の不条理、無意味さを静かに訴える。
昭和 20 年、東京大空襲で両親を亡くし、兄夫婦と暮らす悦子は縁談を勧められる。相手は密かに想いを寄せる明石少尉の親友、永与少尉。当日、緊張のあまりしどろもどろになりながらも、真摯な愛情を示す永与に悦子は好感を抱く。
数日後、悦子は明石の特攻隊出撃が決まったことを知らされる。敗戦の色濃い戦時下で、美しく純朴な娘に芽生えた淡い恋の行方は──。

【公演情報】
ala Collection シリーズ vol.12
『紙屋悦子の青春』
作:松田正隆
演出:藤井ごう
出演:平体まひろ、長谷川敦央、藤原章寛、枝元 萌、岸槌隆至
●9/29〜10/4◎可児市文化創造センター小劇場
〈料金〉4,000円 18才以下2,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉可児市文化創造センター・インフォメーション 0574-60-3050(9:00〜19:00 火曜休館)
〈チケット販売〉一般販売 7月10日(土)9:00
https://www.kpac.or.jp/ala/event/alacollection12/
●10/20〜28◎東京公演 吉祥寺シアター
〈料金〉5,000円 U25 2,500円[25 歳以下・当日要年齢確認・限定枚数] (全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈一般前売開始〉9月17日(金 )
〈チケット取扱〉武蔵野文化事業団
電話予約 0422‐54‐2011(9:00〜20:00)※発売日は 10:00〜受付開始
ネット予約 https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-

2021年09月04日(土)



 「Gauche〜フェンスの向こう〜」劇評。

 演劇「Gauche(ゴーシュ)〜フェンスの向こう〜」(藤井ごう脚本・演出)が8月23〜28日の6日間、那覇市のひめゆりピースホールで上演された。宮沢賢治作「セロ弾きのゴーシュ」を原作に、フェンスと言葉の壁を乗り越える登場人物らの姿を言葉を使わない「ノンバーバル」の舞台で生き生きと表現した。26日の公演を取材した。(学芸部・天久仁)

 演奏会を控えた主人公でチェロ奏者のゴーシュと、そのもとを訪れる珍客との問答を描く「セロ弾きのゴーシュ」の世界観はそのまま作品に引き継がれている。一方で原作にあった特徴的な豊かな言葉の数々は、亀甲谷宝(身体表現)、仲里綾香(琉球舞踊)、平野史子(俳優)、児玉真理(人形美術)の4人の出演者の躍動感あふれる動きと豊かな表情に置き換えられた。

 深夜にチェロを練習するゴーシュの家に現れる「三毛ねこ」「かっこう」「たぬき」「野ねずみ」の各キャラクターは、いたずらをしながらゴーシュに演奏を仕向ける。出演者4人それぞれが4人のゴーシュを演じ、演奏会を成功させるという物語の大団円へ向かう。

 セリフがない「壁」を補って余りあるほど、各役者の表情と動きに説得力があった。身ぶりと音楽でストーリーを語るノンバーバルの世界に、ゴーシュと外とを隔てる「フェンス」という壁を掛け合わせた藤井の演出によって、「コミュニケーションとは何か」との問い掛けがより鮮明になった。

 沖縄公演が初演。沖縄の米軍基地と民間地を隔てるフェンスをはじめ、衣装やダンス、音楽に沖縄の色を取り入れた舞台が目を引く。宮沢賢治の童話の斬新なアレンジは、見る者に強いインパクトを残した。演奏はチアキ(しゃかり、歌・三線)、くによしさちこ(バイオリン・ビオラ)伊波はづき(島太鼓・パーカッション)、寺田英一(ギター・シンセサイザー)。主催はエーシーオー沖縄。

2021年09月03日(金)
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