再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 ちょっと沖縄ですが…

昨年6月に再び産声をあげた『島口説』、お陰様で各方面からの評判と再演を望む声に応え、更に進化させた形で「りっかりっかフェスタ」のオープニング招待作品になりました。沖縄の物語を沖縄の観客と共に観る、なかなか出来ない体験です。
去年の7月あたりのブログに劇評などは載っています、興味ありましたら、そちらも覗いてください。そして世界各国から集まった演劇たちが、那覇新都心で活況。この機会に是非。

『島口説』
(しまくどぅち)
泣いて 笑って 笑って 泣いて
島人ぬ物語(むぬがたい)
やよい 小百合ぬ 島口説

「武器」ではなく「誇り」こそが島人の生き抜く力!!!

1979年に映像作家としても活躍する劇作家・謝名元慶福氏が書き上げた作品。  。かつては沖縄出身の女優・北島角子さんの主演で文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞受賞作品に輝いた。今回は沖縄のタレント泉&やよいのやよいと知花小百合で再演。
一人芝居を二人で演じるnew versionの構成・演出は藤井ごう。


Story

物語は米軍基地の街にある酒場「スミ子の店」が舞台。             店で働く二人の女が客たちに語りかける。
「私達の話を聞かないと本当の沖縄の事はわかりませんよ」
砲弾の中、父母と墓の中に逃れて生き延びた沖縄戦。廃墟の中で乙女となり、メリケンコの袋で作ったワンピースで花嫁となった青春。三線を弾き、歌うことで抵抗に立上がった父。。。
戦中・戦後を力強く生き抜いてきた、島人の誇りを歌と踊りと語りにのせて演じる。
(上演時間:約140分)


Cast&Staff
城間 やよい(泉&やよい)
知花 小百合
(歌・三線)平良 大
脚本・・・・・・・・・謝名元 慶福
演出・・・・・・・・・藤井 ごう
舞台美術デザイン・・・乘峯 雅寛
照明プラン・・・・・・鷲崎淳一郎
音響プラン・・・・・・近藤達史
舞台監督・・・・・・・猪股孝之
演出助手・・・・・・・前里茜
イラスト・・・・・・・伊波二郎
宣伝デザイン・・・・・小田善久
企画制作・・・・・・・下山久

時間&チケット
2019年
7月21日(日)15:00
7月22日(月)19:00
7月23日(火)15:00
会場:国立劇場おきなわ小劇場

入場料
 大人(前売・当日)2,800円
 子ども(17歳以下)1,800円
 ※未就学児入場不可

お得なフレンドチケット
 フレンド2・・・2枚4,000円(1枚当たり2,000円)
 ※りっかりっか*フェスタの他の作品と組み合わせ可。

チケット購入&りっかりっか*フェスタの詳細は
riccariccafesta.comまで!!

2019年07月21日(日)



 「オールライト」最後の稽古。

最終旅を前にした稽古はもちろん終わっているのだが、
残り3ステージを、前にして10日ばかりの空日が生じたので、二日間の稽古。
2015年に幕開け前、まだ台本もできていない段階のワークショップから始まって、5月に初演。
2016年6月から、7シーズン目、
どれだけの事が出来ただろうか。
最後だから何か特別な事を、するわけでもないのだが、だからこそ、
目の前で起きる現象に己を如何に投下できるか。
どれだけの導きができただろうか。
終わりとゆう終わり感のしないままの流れの中で、演劇を創り続けること自体は変わらないのだが、
費やした時間と関わりが多くなる分、
自分の集団を、動かしていない今や、長い旅作品はホームベース(考え方も含めた集大成)な部分があって、
未だ道途中、
その中で演者さんの変化をいかにキャッチして、次のステップにつなげられるか、なんて事をずっと思っていた。
決まりごとを決まりごとのように、やる。
ことが、
そうじゃないと言われながら、結局そこに停滞する演劇を、もっと自由に、豊にし、現在進行形で客席と相対するのか。
自分の作業に没するのではなく、
相手役との呼応によって変化する舞台。
セリフをこのよに喋る、のではなく、
その、人物の芯が何を感じているのか、体験を重ね、上面をなめるのではなく、想像を広げる本の読み方と、そこでの生き方。感情でなく、目的に沿ったセリフの発語。
熟成していけば、やりとりはもっと豊に広がっていくこと。
そうでありながら、特異なことをするのではなく、いつも通りの準備を。

こちらのリードが強くなる現場では、
結果この「オールライト」で求めてきている表現がベースになる。
今上演台本を絶賛描き直し中の10月のおきなわ「美ら島」も。
7月21日りっかりっかフェスタのオープニングになる「島口説」new version も。
8月頭に中間発表するダス「さくらみたいな恋のこと」でも。
そして8月上旬、日英共同企画の青少年たちにも。
その作品世界は似て非なるもの、
方や、昭和の香りのする建物の一室で起こるロードムービー、
方や、一人芝居を二人芝居にリライトして二人で一人を演じ歌い踊る、初稿と旅稿の全くの違いを描き直した(絶賛描き直し中)厳密二人芝居、バンド有。ラジオ番組を大枠にショートストーリーが展開するオムニバス。9人の女たちで紡がれる日常芝居。でも、ベースは同じ。

…思えば遠くに来たものだ、
なかなかにこれは難しい、でも、
簡単だったら、この世界、追求する意味もない。
何人かは、この場でもちゃんと変化しようと貪欲である。(逆に最後だからか?!)
安定はもちろん大事だけど、その平均は当たり前にあって、さらにその上の表現を。
とにかく、センチメンタルになる暇もなく、最後の稽古は終わる。
現にしっかり22時を超える稽古の後、「もう一人の人ヒト」打合せ→からの「島口説」「美ら島」打合せ。。

そして、残り3回の高校生とのよき演劇との出逢いを創って欲しい。テーマなど、その後からちゃんとついてくる。

千穐楽に客席で観られることを楽しみに。


2019年07月04日(木)
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