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■ 『おい乱』当日パンフレット掲載文。。。
演出の戯言
足利との縁は、気づくと13年と少しの付き合いになった。 演劇大学1年目にアングラ『胸騒ぎの放課後』(2006)で老若男女問わずミーんな小学生に。 6年経ってプラザの30周年企画で、国の横暴と闘わざるを得なくなる女たちを中心に人間の尊厳を描いた『谷間の女たち』(2012)を演りきり、 そして今回、アマプロ混じって、遂に、書き下ろし。 書いては書き直しの、繰り返し。 言ってはみたものの、世界を描く、人間を描くって、そんなに生易しいものじゃない。 途中途中、折れそうな心を見せながら、 でも、ここまで来た。 『戯曲で遊ぼう』WS(2010)をして、本を描いてみた頃から思えば、遠くへ来たものだ。
全員に見せ場を設けて、そこで全力で生きてもらいたいと願う。これは作家の愛だ。 演者は、でもその足りない部分を補完して有り余る人物に育てる。これも愛。 そしてこちらも、アマチュアさんは、仕事を持っているため、どうしても集まりが悪くなる。もちろんプロもそう来足利は叶わない。その事を分かった上で、参加する意思を持った全員が参画しないと出来ない舞台にする事にした。 これはムチ。もっと大きなものを創れる。可能性に蓋をせず、まだ見たことのない景色を望む。 その選択が大きな流れを生むと信じている。
あとは最後に出かけてきて観てくださるお客様の参加。想像力をお借りして、共犯関係を結び、お祭はこの日この時この場所にしか見られない大輪の花を咲かせる。
土地と人の繋がりが、 また新たに人を呼んでくる。 中心に皆の顔がある。 これを、豊か、と呼ぶんじゃないかと思う。 様々な現場のわがままに対応してくださった足利市民プラザ始め関わった全ての方々に感謝します。
本日はご来場ありがとうございます、 最後までごゆっくりお楽しみください。
藤井ごう
2019年01月14日(月)
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