再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 再演て、人がへるので、是非にも。

一昨年の夏、新しい劇作家シリーズで取り上げられた作品が再開店。どうかご覧ください。


メメントC+『太平洋食堂』を上演する会
『太平洋食堂』
The pacific refreshment room
作 | 嶽本あゆ美 
演出 | 藤井ごう 
出演 | 間宮啓行、吉村直・清原達之、明樹由佳、佐々木梅冶、栗原英雄 、本城憲、荻野貴継
ほか  
公演期間 2015年07月01日(水)〜07月05日(日)
会場 座・高円寺1
7/1 18:30
7/2 18:30
7/3 13:00 18:30
7/4 13:00 18:30
7/5 13:00

全席指定 
一般 4,300円(税込)
学生3,000円(メメントCのみ取扱)


和歌山県新宮で医師・大星誠之助がオープンした「太平洋食堂」を舞台にした「大逆事件」を巡る演劇。一昨年に続いて、再び開店!

日露戦争開戦の年、和歌山県新宮の医師・大星誠之助は
レストラン「太平洋食堂」をオープンする。
ヘソ曲がりの誠之助は、戦争景気に沸く町内で
「太平なる海に平和の灯を浮かべ万民がともに囲む食卓」
を作ろうとした。
だが、客は一向に増えず開店休業状態となる。
同じ頃、嫌われ者の僧・高萩懸命は餓えながら葛藤していた。
「何故、人に上下の区別があるのか?」
平成26年度文化庁芸術祭優秀賞受賞コンビでお送くりします!

コリッチの下記アドレスからご予約いただくと、自動的に私扱いになります。
URL:http://ticket.corich.jp/apply/64349/022/
もちろん、直接連絡いただければチケットご用意させていただきます。

長文失礼しました。


藤井ごう

2015年06月28日(日)



 『明治の柩』

師の最期の芝居を観る。
実は、僕もやるかもしれなかった芝居、
また、『太平洋食堂』を初演まで持っていくにつけ、例に出し続けた作品なのを、恥ずかしいながら、観て思い出す。
熱演。
いい作品であるのは間違いない。
最終盤一番大事な時期の演出不在の中ここまで切り拓いた俳優さんたち、拍手!

でもって、最後の終わり方とか、
勝手に『なんか、違うなぁ』と感じるのが面白い。
ここ数年の高瀬の作品のたたみ方は、そうではなかった。なぞ、だから勝手に感じつつ
多分思うに独特なる死生観の表出だったのだな、、、
作品全体は、今『太平洋食堂』を手掛ける側としては、
非常に、よくわかり、ぜひ、先に観て、こっちも観て!
懸命じゃないけど、他力に思ったりして。。。

ヒトの感性が自分の中にある不思議。
6月は本当に色んなコトがおきる。
諸々諸々、、、
とゆうか、太平洋初演はこの頃階段から落下して、車椅子プラス松葉杖であった。

太平洋食堂は、重い腰を持ちながら、新しい高みを目指しつつ!

しかし、師の芝居で奮起したり、圧倒されたり、なんだよと思ったりって、これで終わりなのだなぁなど、まったく実感わかず、終演後、その作品について喧々諤々続けたかった。


2015年06月16日(火)



 『太平洋食堂』再開店!

メメントC+『太平洋食堂』を上演する会
太平洋食堂
The pacific refreshment room
作 | 嶽本あゆ美 
演出 | 藤井ごう 
出演 | 間宮啓行、吉村直・清原達之、明樹由佳、佐々木梅冶、栗原英雄 ほか  
公演期間 2015年07月01日(水)〜07月05日(日)
会場 座・高円寺1
チケット発売日 2015年04月11日(土)
和歌山県新宮で医師・大星誠之助がオープンした「太平洋食堂」を舞台にした「大逆事件」を巡る演劇。一昨年に続いて、再び開店!
作品解説・みどころ
日露戦争開戦の年、和歌山県新宮の医師・大星誠之助は
レストラン「太平洋食堂」をオープンする。
ヘソ曲がりの誠之助は、戦争景気に沸く町内で
「太平なる海に平和の灯を浮かべ万民がともに囲む食卓」
を作ろうとした。
だが、客は一向に増えず開店休業状態となる。
同じ頃、嫌われ者の僧・高萩懸命は餓えながら葛藤していた。
「何故、人に上下の区別があるのか?」

… … … … …

祝「太平洋食堂」再開店!
日露戦争開戦の年、和歌山県新宮の医師・誠之助が
「太平なる海に平和の灯を浮かべ万民が共に囲む食卓」として開いた洋食レストラン「太平洋食堂」が、
7月に高円寺と大阪にて再開店致します。
期間中、自由・平等・博愛が食べ放題!ライフ・イズ・ショート!ラブ&ピース!

さて、この町内にはブツ・ブツと非戦を唱える嫌われ者の僧・高萩懸命がおりました。
「何故、人には上下の区別があるのか?仏の世界に戦はあるか?」
そこに牧師と若衆が加わって、町内は上を下への大騒動。
「大日本帝国アブナーイ!」
しかし時代は苛烈な運命へと雪崩落ちる。
平成26年度文化庁芸術祭優秀賞受賞・メメントCが送る「大逆事件」を巡る演劇!
見んとあかんよ、売りきれ御免!!
―メメントC主宰 嶽本あゆ美(座・高円寺13号より)



2015年06月08日(月)



 ほんの一週間。

いつか、
師の死の大きさを実感するしかなかったり、
その、代講でやることの、復活しなかった貴方とゆう存在の与える意味も。
色んなものが無味無臭で、
自分の気持ちとの折り合いづけになってしまうお別れの日も。
お別れの言葉なんて言いたくなかったけれど、
言葉を心から捻り出す時間を、対面して思いをぶつける機会をもらえたことは、大きい。
箸渡しなんかして、
貴方に恥じないモノづくりを、
自分らしくちゃんとやるしかないのだな、と感じていた。

師の最後の作品へのコトバの引用(抜粋)

人はどのように生き、死んでいくのか。究極行き着くところはそのあたりにある。明治の世、時代は新しく動き出し、産業の発展こそが世界と肩を並べる手段であると、いつしか人の命は軽んじられ始めた。足尾、水俣、福島。数えきれない「棄民」を生み出す装置。果てること無く続く国家の横暴。田中正造という人を柱に、明治という過去と向き合う宮本研さんの作劇は、昭和という時代を超えて今に至る。今、未来はあるかと問われた時、私たちは何と答えるのだろうか。


何故か僕も今、
同じ明治期の終わりを扱っている。
肩肘は張らずに、モノづくりはきびしくも、楽しくー


2015年06月06日(土)



 受け入れざるをえないこと。

師が死ぬ
何を膝付き合わせて教わった訳でもない。
あくまで、その背中、その意識、を見せつけられただけだ。
だからこそ、師と勝手に言う。
その強さと弱さ両方合わせ、
その不器用さも、器用さも、
人前に見せぬ人間味も、
人間臭さも、
生真面目さも、
几帳面さも、
極度な神経質も、
悪口からしか愛情を表せない面倒くささも、
それでいて人一倍の面倒見のよさも、
みーんな死んだ
肉体が死んだんだ、みんな死んだんだ。

僕は何をもらった
演出され、台本をめくる手まで『なんで?』と詰め寄られたこと。
助手をして、必死に現場でやったことを『なんか、最初よりひどくなってない?』とあっけらかんと言われたこと。
でも、最後まで観て言ってと若かりし僕がキレ気味に言うことに、そっかそっか、早合点ごめん、といたずらっ子のよな顔をして見せたり、
師の名前で補佐のボクが地方でモノづくりしている時、いつまで経っても「演出家はいつくんの?」を変えない現地スタッフに遂にキレ、先輩たちを全員舞台前に並ばして説教(恥かしい)とゆうか怒鳴りちらすのを耳にし(実はその日は来ていて楽屋にいてモニターで聴いてた)。そのあと暫く他の現場でも「どう? 怒ってない?」と気を遣わしたこと。
数え切れないものをもらった、
今僕がここにいてモノを造っている真ん中(演出みたいな立場とゆうこと)にいられるのは、貴方がいたからです。
ありがとう、なんて言う気分じゃないけど
なんか終わっちゃったみたいで
悔しいし、
いつまでもこっちが必死こいてやる数十歩先を軽々走っていて欲しかった。
永久に越えられないじゃないか、これじゃ

師の後輩、僕の大先輩美術家神田さんが死んだ日、
二人で、神田のバカヤローと
お前これからじゃないかと、
なんで死ぬんだと、
通夜もとっくに終わった葬儀場に深夜舞い戻り怒鳴りにいきましたね。しこたま酔っ払って。
開くはずもない戸をこじ開けようとしていた貴方が脳裏に浮かびます。
貴方は、それぐらいピュアな心の持ち主で、
だからこそ僕は貴方を大好きで、だから、ちゃんと。
僕も、
ちょっと高瀬さん、なんだよバカヤロー!とお伝えします。
もっとみんな、貴方が創り出す繊細でエッジの効いた作品を世界を観たかったんだよ


…でもやっと休めますね、
あと4本やって休みは実は少し楽しみなんだよ、と
言ってましたね。
少し早くなりすぎましたが、まずは久しぶりの休みを楽しんでください。
お疲れ様でした。
沢山のありがとうを並べます。
どーせたりないので、足りない分はこれからもっと努力して補います。
そのうち一献どこでだかわかりませんが、やりましょう。そういえば、私もタバコを口にしなくなりました、
とりいそぎ今日始まった『太平洋食堂』、
師が観てくれた一昨年よりももっともっと充実させます。

今週末は、貴殿の代講で、

あの大鴉さえも


ミッチリいつも通りやります



2015年06月01日(月)
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