再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 那覇の日。

那覇公演当日。
公演は夜なので仕込部隊とは別れて、結果、
作家さん、照明家さん、音響家さん、演出家の四人でビーチに繰り出し、
空を行く戦闘機を激写し、
アメリカンビレッジで好きな画家さんのミュージアムを徘徊。
その後、
普天間の舞台をしっかりと周る。
大山ゲート
沖縄国際大学
そしてS手さんオススメの食堂で美味の沖縄そば。
沖国大では、普天間側の教授部屋のベランダに入らせてもらって、
眼前に佇むオスプレイをジクジクと眺める…
会館に着いて場当たり。
昨日のチェックと、全体の話を少し。
子ども連れも多く見られる客席。。。
終演、とても良い拍手をいただく。
この日を目掛けて、東京から演助やってくれたり、十二夜でオリヴィアやったM子も遠くから駆けつけてくれる。ありがたい。
しかし、の体調不良。
少し横にならせてもらってから、
沖縄公演の実行委員会の方々と全体打ち上げ。
なんか、もう何も怖くない、気分だけ(笑)
そして一次会で終わる筈もなく、二次会。
『標的の村』ディレクターに(すごいドキュメンタリーですよ、必見です。デイリーモーションはまだ上がってるかな…)
『標的の村より、ドキュメンタリー』と言ってもらい、
一つ肩の荷が下りる思い。
しかし、問題は本当に根深いと実感せざるをえない。
夜はふける。
だが、夜宴は終わらない。。。

ま、私は個人的延泊だからいいのである(笑)


2012年12月22日(土)



 宜野湾から那覇へ。。

『普天間』普天間公演。
前半戦、会場内ではなく、外をヘリ、通過。
やっぱりとても身近。
公演は沖縄に来てから四本目。
沖縄でもやる場所によって反応がちがうそうだ。
物語、人物の『入口と出口』(作品自体に出口が提示してある訳ではないけど)が意識された公演。
…少し硬さも見えるかな(そりゃそうか)
客席に座っている感覚も、先日行った四国とも違い。。。
チラホラと子どもさんもいるのである。
拍手がちがう、この実感。。。
そこに助けられた。

も少し絡み合いながら、交流がそこにあって進められたら(してないわけじゃない)。現場に来たとゆうアツい思いだけで突っ走ってはならぬ。

終わって何人かにチェックを伝え、
プランナーさんたちと、
この『普天間』の登場人物のモデルとなった方々やなんかと一献。

その後場所を移動し、
作家氏、わたし、Kさん、T子さんでコザへ。
流石に夜間外出禁止令で米兵いず、
閑古鳥のバーで
『どうせベースで呑んでる』
とか言いながら。
そして部屋呑みの黄金コース。
明日は高江に、
辺野古に、
などなど、
作品について
などなど
あーでもないして散会。


2012年12月21日(金)



 宜野湾へ。。

いざ沖縄へ。

本当は前日から来れるように調整していたつもりも、
来年三月の修了公演の絡みで、一日はNGにさせてもらいながら。
昼過ぎに那覇空港着。
先着しているT子さんのレンタカーに拾ってもらっての宜野湾市への移動。
ハイブリッドレンタカーの静かな感じと、
搭載されているナビの阿呆さと共存されながら、
しっかり大混雑の国際通りを通過し、⬅感動がないママ
北へ。

1時間足らずで会館に到着。
着いた脚で、会館裏手にある食堂で沖縄そば。
…普通過ぎて感想なし。
夜に向けて作られているアシティビチが異様においしそうに見える。
途中で女性陣から誕生日プレゼントをいただいたりして、⬅ありがとうございます
場当たり。
雰囲気は悪くない。
ただ、会場が広いなあ(深いなあ)。。。

終わって本番までの間に正に書かれた普天間基地北側に位置している会館から徒歩で出て、
フェンスの周りを歩く。



G 『普天間』を見に、普天間に行く。
A 普天間を見に…?
G 『普天間』を。
A ヤマトンチュウは物好きだねぇ、基地を観光しに来るだなんて理解できないさぁ…
G いや、観光とも違うんですが、いや、モチロン基地の周りをグルーっと見たいし、いや、初演取材時には、まだ具体的にここ!とゆうことはなかったし、いや、物好きとゆう意味で言えば、観光に来るよりも物好きかもしれないし…、いや、とにかく、そのヤマトンチュウままが生み出し研鑽した『普天間』が、かの地『普天間』、『沖縄』でどう受け止められるのか、見届けたかったし、いや、来年も旅があるから、そうゆう意味でも確認もしておきたかったし…
A じゃあ、飲んだりはしないのね?
G え?
A 地のものデージ食べたりしないのね?
G いや、それは、美味しい沖縄そばは食べたいし、いや、前回来た時に食べたフーチバーそばは忘れ難いし、いや、アシテビチおでんも行きたいし、『東大』の揚げアシテビチは人気だし、いや、泡盛は瓶でおいておいても古酒になるし、いや、二日酔いの朝にジューシー食べるのもいいし、みそ汁頼んで具沢山すぎて驚いてもいいし、いや、紅芋とか、海ぶどうとか、いや、ジーマミー豆腐は美味いし、
うん……だから何が言いたいって、多分、食べるさぁ




間も無く、本番。
フェンス沿いの野球練習風景、違和だ。


2012年12月20日(木)



 難しい。。

四国から戻って、
三人姉妹ホカホカ、なかなか進まない中で、
久しぶりの観劇四連チャン。。。
道学先生から砂地まで。
どうしようもなくつまらないものもないけれど、
どうしようもなく面白くて仕方ないものもない。
砂地の繊細さは、とてもいいと思うけれど。⬅繊細売りの私としては、、、⬅何様(笑)
期待したものも多いので、なんか、残念、以上の感情にはなれず、難しいところだ。
ねらわず雑なモノづくりはいかんのだ。

今週は『普天間』を持って宜野湾へ。
モチロン私も行く。
スタッフさんも、作家さん含め勢揃い。
それだけ、気にかかる公演とゆうことだ。。。

私としては、その隙間に、ガンバレ三人姉妹!
(私はガンバレとゆう言葉が基本的には大嫌い)

…それにしても、
投票した誰もどれも引っかからない、とは。
ほんとに、これで好いのだろか…


2012年12月16日(日)



 続く。。


12日は公演班から四時間程遅らさせてもらって、長距離バスで大街道から高知へ。
終点バス停から、こっちだ!
と思い切り間違えた方向に歩き、都合歩く✖三倍くらい費やす。
小屋入りし、
昨日の今日で忙しい中、音響プランKさんにネタを用意してもらって、でき得る範囲でも一つ試しながら、
昨日のチェックもしつつ。
近所のうどん屋がひどく美味しい。
その代わり出てくるのが遅くて、場当たり少し遅れる…
チェックもあって、俳優さんがどこに立つべきか(作品においてね)明確になってきて、芝居の奥行きも増しながら、、、
八割以上の客席は食い入るように。。。

終わって、地元のこの公演を成功させてくれた実行委員会さんの打ち上げにも参加させてもらって、
イロイロ聞く。
作品が観劇後蠢いている感覚。

明日から班は岩国に移動。
私は、東京に戻る。

その後、班は沖縄へ、私も沖縄へ。。。。
明日飛行機の時間まで、高知城を駆け足で!


2012年12月13日(木)



 松山。。


「普天間」松山公演。
私は前日に入らせてもらって、温泉入って舌鼓もうってユックリ。
公演班は、7日の出発後、8日、9日と西へと向かいながら連日。
昨日の奈良公演(その日仕込み、16時本番、⬅すごい!。で、バラして)終わりでバス移動、松山に来る間、徳島の宿を中継。
で、この日10日も朝から仕込み。…頭が下がります。
そんな中、舞台監督さんからの当日朝メール。
『昨日は無事に着かれましたか?』
…いや、そちらがね…
心遣いがウレシいね。

やはり中ホールながら広め。(おとなり大ホールは東儀秀樹コンサート)
松山は私はまあ縁も所縁もある土地。
そもそも今「普天間」をこうして演出させてもらっているのだって、この地がスタートと言っても過言ではない。
仕事で来ていたのはもう十一年前のことだけれど。
場当たりで五場の検証に新たな音ネタを試す。
以外いつも通りの当たり。
今回からは七場の冒頭から途中までの部分、
ここを当たっている間に、他キャストが客席で音の響き、声の届き方周り方などを確認する時間にもなっている。
本番、十一年振りに会う地元の俳優さんも来てくれたりして、
『いやもしかしたらいらっしゃるかな〜と思って』
と差し入れ手に。何しろ十一年ぶり…
感謝です。
静かだが、しっかり集中して観てくれている客席。
途中電話なった上、会場で出ちゃう方とか、
由紀のセリフ『あたし帰ります』を合図にその場を、丁度そのシーンの客席導線に来ちゃう方々とかいらっしゃりながら、前半に根がはると後半の育ち方がやはり違うのだな。改めての強い実感。
試した音ネタについてKさんに連絡いれたりしつつ、最後まで貪欲に。
よい拍手をもらいました。
明日は公演班は朝イチで高知移動、本番。
沖縄後半前、僕が見られる最後。。。

そんな日でも、舞台監督M友さん、音響オペMやさん(決して二人がMだとゆうアピールではなく)と瀬戸内のお魚…小一時間あーでもないする。
そういえば、誕生日な日であった。。。

2012年12月10日(月)



 サロン劇場「冬の怪談」パンフ掲載文。

演出の戯言

年末に向かって色々な出来事が動きすぎるほど動いている。
正に忙しない師走。落ち着いて「忘年会」だなどとも言ってはいられない現況。(そういえば、「忘年会」という言葉を最初に文字化したのは漱石「吾輩は猫である」)
今回「冬の怪談」と銘打った朗読芝居を昨年からのご縁で演出させてもらうことになり、八雲の「怪談」漱石の「夢十夜」の作品群に光を当てる(帝大の英文科を漱石に追い出される形で去った八雲の胸中やいかに…)。
「怪談」とありますが、この寒さの中、悪寒を走らせ肩コリにさせたいわけじゃありません(そういえば、「肩コリ」は漱石の造語。この言語感覚!)、味わい深いユーモア溢れる不可思議な物語たちです。
稽古を重ねつつの発見は、文章がお三方の口を通すことでより広がりと豊かなイメージを作り出すということ。
日本語の響きと、自由で奔放、ウィットに富んだ発想に身を委ねてみる。
体内の時計が少しだけゆっくりと回刻み始めるー

この旧細川邸サロンの程近く、「雑司ヶ谷霊園」に眠る両作家、この偶然、ニヤリとする顔が浮かぶようである。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

藤井ごう

2012年12月09日(日)



 やっぱりね。


「普天間」東京再演二日目。
午前中に朔日のチェック、方向性の確認。
いつも通りの場当たりをしての昼イチ。

前半に疲れが…
良くなった次は置きに(芝居を)行きがちだけれども。
芝居は恐ろしくナマモノなのだよなぁ。

こうゆう日は別に顔に殊更出している気はなくとも、
休憩中の喫煙所にての寄ってくる人の少ないことよ(汗)
二幕は間違いなく、全体で魅せる難しさが課題はそうそう、
、、
総じて評判がいいから余計にん〜。

終わってバラし最中の方々にチェックを伝え
ドキュメンタリー「標的の村」http://www.dailymotion.com/video/xvjmcv_yyyy_shortfilms?search_algo=2#.UNsU07MayK0
ディレクターの三上さんと少しご挨拶させてもらってー
「ほんとに、これを持って沖縄に来られるのですね?」
…はい。
何故か姿勢を正してしてしまうのである。
素晴らしいことだと思いますとありましたがね。
不安がないと言えばウソになるけど、殊更意識し過ぎたってどうにかなるものでもない。
丁度別本番を抜けて来てくれた作家氏とイロイロ話し、
やっぱり宜野湾は行きましょうよ!
と誘ってみたり、、、(私は行くのです)

その後HUB➡小松
明日からまた旅出発の俳優さん、Kさん、後合流T子さんなどなどなどでやっぱり「小松」朝はなかなかやって来ない。


2012年12月07日(金)



 コマツ。

「普天間」東京再演。俳優座劇場。
昼ー
楽屋入り後、旅パターンで当たっている冒頭〜
転換
九場客席降り〜
を当たって本番。
サスガに疲労色見えながら、本番に向かって上がっていく。
心配の「狭さ」「奥の壁むき出し」は「ならでは」の感じなって◎。
それだけスタッフさんらの尽力がある、とゆうことだけれど。
人間関係の呼称について、少し調整する。
本番、危惧していたことだけれど、根無し草になっている部分が前半に多く、
ウチナーグチ的に「だ〜るだ〜る(そうだろうそうだろう)」な感じはあるも、
何しろ、土着の強さがある作品で、計算なく根無し草はいかん、で、
当該部分は大げさに言うと「伺い」(客席への)が強くて、それでは観ている人を巻き込んでいける訳もないのは自明の理。
マチソワ間で(昼夜の間)チェックし直し全体調整。(まあ、こうゆうのは、全体が「よくしよう!」の思いから派生しているから難しいところではあるけれど)
後半の確信に満ちた居方があるので尚更悔しい。
夜ー
全体の出会いから流れ、空間支配。
良く進む。
もっと先の世界が垣間見得た本番。


イロイロお知り合い、お客様来てくれる。
なんだか、空席の目立つ客席がなんなんだかなあ…
誰を相手にしようとしているのか…
わからん。
惜しい。
その後、イロイロで俳優座ビル三階「小松」(安い早い)で乾杯。
あーでもないしているうちに「どこかにいる?」メール、何通か気づかず。
だから「小松」にいました、昨日もなんだかんだ当たり終わって打ち合わせとかとかで「小松」にいました、明日もなんだかんだ言って「小松」にいるかもしれません。
すみません。あとの祭り。。。


2012年12月06日(木)



 久しぶりに。


「三人姉妹」ざっと立ちながらおっていく。
深読みプラス、ダブルキャストなのでこだわり始めると全く進行しなくなる(汗)
他の人たちが言われているチェックからいかに自分のモノにしていけるか。
もらったガイド(役の、解釈の)から更に派生させて考える、実行する難しさ。
そんな壁に毎回ぶつかりながらも、ホンの奥行きがあるので興味はどんどんと深くなっている実感。

終わって俳優座へ移動。
ふと気づいたけど、自分の演出作品で訪れるのは初めてだった。。。(助手とかはあるけど)
旧知のお世話になった小屋付きさんに「お待ちしておりました」体のイジメにあって(笑)
演出席とか、用意してもらうのが落ち着かない、、、⬅ま、性分もありますが。
思いの外の狭さながら、やっぱり芝居をするに、観るにいい空間だなぁと改めて。
いい本番を迎える為の準備。
公演班はさすがの行軍疲れが見え隠れしながら…
「冬の怪談」は日々落ち着きと面白さが増しながら、
千秋楽まで「普天間」付きするので昨日小打ち上げを。
感謝。
こっちも更に面白く。(と言ってはいけないかもしれない内容ながら、魅力的にね)

2012年12月04日(火)



 一年は否応なく。

師走突入。
サロンにいながら、なんだかんだ去年の今頃は、足利ー東京をあっちこっちしていたりしていた筈だ。
その後遊◉機械をして諸々して十二夜して、、、
えーあー、あれもこれも遥か昔の記憶である…
これを充実と呼ぶのか、なし崩しと呼ぶのかよくわからん(笑)

サロン劇場は30日に初日を迎え、
本日二回。
かなり落ち着いて客席との縦交流に躍起になることもなくなり不可思議で魅力的な物語が場の力も目一杯借りながら、展開していく。
心地よし。
漱石再発見の趣きあり…(そんな必要、多分ないけど)

来週は「普天間」東京再演。
嵐の前のなんとか…


2012年12月01日(土)
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