いやぁ〜な予感が的中した。 静か過ぎる甲子園。 中虎事件絡みで、ヒッティングマーチが壊滅した。 阪神ファンって、何が凄いかと言えば、ほとんどの人が球場で、個人応援歌を歌える事。 TV等で観てても、歌詞がはっきりと聞き取れる。 こんなサポーター、他にはない。 それが応援の迫力を増し、特に甲子園では、相手チームを圧倒してきたのだ。 それが今季からは消滅する。。 既存曲を一掃した、ジャージの発想もわからなくはないが、ここまで徹底しなきゃいけなかったのだろうか?という思いが過る。 著作権を不当に得た人間は憎むべきだが、存在した歌自体に罪はない。 しかもそれらの曲は、多くの阪神ファンに愛されていた。 倫理とか正義・・そういう類の世界で、これらのファンの楽しみを奪い去って良いのだろうか。 はっきり言って、新調された曲のほとんどが、既存のそれの出来を下回る。 昨年は中虎が消えて、甲子園の応援の規模が小さくなった。 鳴り物が減ったのだから、それは至極当然の事だ。 しかしその状況を打破しようと、一般のファンが声を枯らしたので、音量は落ちても、エネルギーとしては相当なレベルを保っていたと言える。 今季は、それさえも危うくなるだろう。 ライトのコアなファンは、早々に曲を覚えて、我先に颯爽と歌い上げるだろうが、内野やネット裏の人達に、それを望むのは難しいだろう。 甲子園は、ネット裏のファンまでもが、メガホンを叩き、歌を歌ってサポートするから凄いんだ。 ライトだけの熱気なら、どこの球場にでも存在する。 甲子園に対する誇りが、またひとつ減った。
|