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*科白だけで。 「……せんごく」 「や、おはよあっくん」 「…………どうしたそれ」 「んん、喧嘩しただけ」 「………………喧嘩なんかするのか、お前でも」 「……はは、そりゃ、俺だってするよ」 「…………誰と」 「……オンナノコ」 ――人当たりが良い性格だなんて、本当は嘘です。 「女、に手ェあげんのか、お前」 「性差別はんたーい。大体、つけあがったオンナノコは怖いからさー……一度は男で痛い目見ないといけないでしょ」 「……刺し傷だろ」 「うん、鋏でざっくりやられた。だからそれで髪の毛ざっくり切りかえして十本ぐらいむしってやった。いやしかし相当痛んでたねーあの髪ー…髪の毛がカワイソー」 でももう誰もにそういう嘘つくのとか、全部面倒くさくて。 せめて君には薄汚れた汚い俺を見て欲しかったんです。 嘘じゃなくてほんとの俺を、君にだけ知って欲しかった。 「それでさ、俺こんな怪我してそのオンナノコの家出て、昨日渡された合鍵投げ返してさ?家帰ったワケ。左腕がやばいぐらい血まみれのままでサ、電車も乗って」 「よく捕まんなかったな」 「あはは、ほんとだよね……でも痛いんだよね、まだコレさぁ……傷になったらどうしよう、最悪だね」 「……つーか何したわけ」 「んん?んー…なんかただ『俺は君と特別な関係になるつもりないんだけど』って言っただけ」 「その女の家で?」 「そう、だって強引に連れていかれちゃったんだもん」 「行かなきゃいいだろ」 「でも一応人当たりの良いって事で有名だからさ、俺」 「は、ガタ落ちじゃねーの、今回ので」 「大丈夫、俺のほうが重症だし」 「……は、馬鹿みてぇ」 「馬鹿だもん。……でもさー女の子の事はやっぱり好きだけどさー俺はもう出会うべき人には出会っちゃったからもう良いんだよね、どうでも」 「はぁ?」 「……鈍いねぇ、相変わらず」 「何が」 「……俺が出会うべきだったのは亜久津だから、もうお前以外はどうでもいいの」 「…………ッ」 「何、顔真っ赤だよ?」 「ッるさい!」 「……へへ、ね、キスして良い?」 「…………すんな」 「やだ、したい、つか今のあっくん可愛すぎ」 「……ッや、め」 君にならキズつけられてもなにされたって構わないし、 君になら嫌がられても喜んで俺はキスをしたいと思う。 でもやっぱどうせなら、キモチイイほうがイイでしょ? -- そのうちサルベージできたら。 どうにかできたら。 つかいちゃこいてるエロも強姦チックなエロもどっちも読みたいです。 初夜とかどうなんですか、どんなのがお好みなんですかね皆様は。 猫田はいっそ強姦でいいじゃねぇかとか思ってますがどうなんですかね。 和姦か?襲い受けか? ……まぁ何はともあれ、ゴクアクマンセーvV 楽しいなー楽しいなーやっぱりこうでなくちゃ書いてらんねーよーぅv (ちょっとおかしなテンションですが気にせず…に…)
お前との会話は自問自答に似ていると云って君は笑った。 行儀は悪いが食事中でないから良いだろう、そう思ってサンジは足をテーブルの上に放り出した。そのまま靴を脱ぎ、スーツの裾をめくりあげる。 見れば予想通り、足は痣と傷ばかりだった。 サンジは舌打ちをしながらも、テーブルの上の、チョッパーにもらった消毒液を染み込ませた布をゆっくりと傷口に当てる。薬が滲みて、熱をもって痛み出すような感覚に、思わず顔を顰めた。 すると扉の開く音が聞こえたので、サンジがそちらを見れば、ルフィがキッチンへと入ってきたのだった。 ルフィは黙ってサンジの隣に座ると、しばらくそのまま傷口を眺めていた。 そしてそっとサンジの足の傷口に触れ、そのまま指で傷をなぞった。 サンジは一瞬反射的にびくりと震えたが、すぐに気恥ずかしさを感じて手元に集中した。左足は終った。次は右足だ。 だが左と違って右は既に痛みが強いのできっと出血しているだろう。 ルフィの手を払いながら、今度は右足の裾をめくった。予想通り、血液がテーブルに数的パタパタと垂れた。 サンジが布を思いきり傷口に押さえ付けると、血が滲みながら滲みて行くのがわかったが、気にせずそのままもう一枚の布で足へ縛り付けた。 「……また傷増えてるな」 「…………別に、しょうがねぇじゃん。大体、お前だって傷だらけのくせに」 右はほかに対した傷はなかったので、もう消毒しなければならない部分はない事を確認すると、サンジは両足の襟を直し、靴を履き直した。 ルフィは一部始終を眺めていたが、そうだけど、と小さく呟いた。 「けど、俺はいいけどサンジはダメだ」 「……何でだよ、傷は男の勲章だろ?」 「くんしょーだろーがなんだろーがサンジが怪我すんのはだめだ。」 「なんでだよ」 消毒液をチョッパーのリュックに仕舞うと、その中で容器が何かとぶつかったらしく、カタン、と小さな音をたてた。 「そりゃお前、俺が痛いからに決まってるだろ?」 「……ンなわけねーだろ、馬鹿……」 しかし、呆れたと言いたげな顔をしたサンジを咎めるように、ルフィは極めて真剣な顔でサンジに言った。 「サンジはさ、たしかに俺だって強いと思うし、頼りにしてる。でもそれと怪我ってのは違ェ。俺はそれでもお前の事心配だと思うし、怪我したって聞く度、恐いと思う。」 そしてサンジの肩を掴むと、耳元に口を寄せて「頼りにしてても、他のやつよりお前のほうが好きだからな」と囁くように言った。 その言葉にサンジは俯いて、そのまま黙り込んでしまった。 「……サンジ?」 だがサンジは二、三度首を横に降った。 そして暫くしてようやく口を開いたが、サンジはどこか叱られた子供のような口調だった。 「…………お前は、俺ばっかり責めるのか」 「?何云ってんだよ、サンジ」 わからない、とルフィがはっきりと言う前に、サンジは急に顔をあげ、ルフィを睨み付けた。 第一声を、その時ルフィは悲鳴みたいだと思った。 「俺だってなぁ!…………俺だって、別に好きで傷つくってねぇし…そんなシュミねーもん…痛ェのは俺だって嫌だし……それに……」 しかしまた俯いてしまったサンジに、ルフィは眉を顰めた。 「……それに?」 「…………俺ばっかり、お前は責めるけど……………お前はどうだよ」 「俺?」 「…………わかんねぇならずっと考えてろ、バカ」 サンジはルフィの事を押し退けた。ルフィはつい肩から手を離し、再び椅子に座り込んだ。その顔は、頭上にクエスチョンマークがいくつも浮かんでいそうな表情だ。 「???さっぱりわかんねぇぞ、サンジ」 しかしサンジは苛々した様子で立ち上がると、チョッパーのリュックをルフィに押し付け、無理矢理立ち上がらせてそのまま扉の方まで引っ張って行った。 「だからお前はバカだっつってんだよ、良いからもう行け、これやるからチョッパーに手当てしてもらえ!つーかおやつの準備すんだからもう出てけ!!」 そして扉の外にルフィを押し出した。 ルフィはしっかりとリュックをもちながらも、抵抗すべきかどうすればいいのかわからずに、珍しく迷っている。 「は?お前何怒ってんだよ?」 「……ッ怒ってねぇよ!!わかんねぇなら別に良い!」 「俺は嫌だ!なんでだよ、ちゃんと云わねぇと俺はわかんねぇよ!」 「じゃあ一生わかるなッ」 バン、と思いきり扉を閉められ、閉め出されたルフィはその扉の前にくずれるように座り込んだ。 消毒液の匂いがなんだか少し鼻にしみた。 一方、閉め出した張本人のサンジはルフィと扉を挟んで向い側に座り込み、「クソ鈍すぎんだよ…バカが」、と舌打ちした。 -- 久々に。 やっぱり好き。大好き。 もう書く事ないかな、と思って書いてみたんだけどなんかルサンにしちゃめずらしく寂しい感じの話になった……ような……。 ルサン、つーかサンルから入ったからどっちでも良いんだけど船長は属性攻めで御願いしたいのでルサンなのです。 とりあえずこれはサンジの告白……のつもりだったんですが?
またさらにコレの続き。 -- 結局、良くわからない同居生活が始まる事になり、一ヶ月と半月が経った。 その間、わかったのは彼がヘビースモーカーだという事、亜久津という名前を持っているという事、明確な正体はわからないが、人ではないらしいという事。 そして彼は追われている、という事。 それ以外の事は相変わらず、何一つわからなかった。 「あ、そういえば、さ…………ここ、俺も居候だっつった…よね?」 床を拭いていた千石は、ふと思い出したように亜久津に声をかけた。 亜久津は縁側で柱にもたれ掛かるように座り込み、隣に居た狼を抱え上げたかと思えば自分の太腿の上におろし、青空を眺めながら優しく毛を梳くように撫でていた。 「……それがどうした」 「…………家主が明後日帰ってくる、って」 「…………神主か?」 「や、正確には次期……かな」 「あっそ」 興味がないとでも言いたげに、亜久津は再び空を仰いだ。 千石はどうにか何か会話を伸ばそうと必死に考え始めた。 そのうち亜久津は煙草を吸いはじめ、煙の匂いが千石にもしっかりと届いた。 「……あの、」 「何だ」 「…………大丈夫?」 「……何が、だよ」 「…………具合悪そう」 「……大丈夫だ」 しかし、そう言う彼の傷は一向に癒えていない。 かすり傷程度のはずの傷も、未だに初めて会った時と変わらず、今さっきついたかのようだった。 この様子だと、恐らく中身も骨やら何やら、折れたままなのだろう。 「でも……何にも食べないのに、生きてるほうが不思議だよ、俺としては」 「ンなもん……いらねぇからだろ」 「死んじゃうよ」 「そんな程度で死なねぇよ」 その時に千石は気づいたが、どうやらフンと鼻で笑ったあとに微かに微笑むのは、彼の癖らしい。 一瞬にも満たない瞬間のその表情はひどく優しくて、千石は見る度に心音が跳ね上がった。 「で、でも、栄養ないと治るもんも治らないよ」 「……そんなもん食っても俺は何にも変わらねぇよ」 「…………どうして」 「……さぁ?」 「はぐらかさないで、教えてよ、何が必要なのさ」 その千石の問いに、亜久津は微かに体を震わせたかと思うと黙り込み、そしてぽつりと呟いた。 「…………………………自由だよ」 そしてくわえていた煙草を長い指で唇から抜き取ると、空へ向って煙を吐き出した。 薫る煙草の匂いに千石は目を細めた。 ――自由? 束縛されていたのか、あるいは今の状態の事を言っているのか。 千石は考えかけたが、今は食事の話だったと思い直した。 「や、そうじゃなくて食べたいもの……は?」 「…………言うだけ無駄だ」 「何で」 「絶対お前に用意できいない」 「駄目元で言ってみてよ」 「嫌だ」 「どうして」 千石は、亜久津の顔を覗き込むように見たが、さらさらと重力に沿って流れる前髪が邪魔して、表情は読み取り辛かった。 もう一度、「どうして」と千石が聞くと、亜久津はちらりと千石を見遣り、それから空へと視線を逸らすと、聞き取れ無さそうなぐらい小さな声で呟いた。 「言えばきっと、俺はお前達に殺されてしまうから」 -- さらに言い訳もできないかんじに……。 わけわからないのはあなたもわたしも同じです。(えッ)
*アトアク=跡部×亜久津。猫田が指すアトアクとはゴクアク前提の跡部×亜久津です。(てか基本的にゴクアク以外の亜久津受けはゴクアク前提で考えてます…) +++ 「よぉ、千石」 「…………あのさぁ」 「何だ?」 「……ここは俺の家であってしかも今俺のマイハニーがいるんですケド」 「そうか、だがそれがどうした?」 「帰ってください」 「フン、嫌に決まってるだろーが、つーかお前はひっこんでろ、俺は亜久津に用があんだよ」 「マイハニーは跡部くんに用なんてないよ?」 「いつアレがお前のマイハニーになんかなったんだよ」 「そりゃあもう出会った時から」 「は、思い込みじゃねーの?」 「さすがの俺でも思い込みだけじゃ事に及べません」 「……強姦か」 「和姦だよ」 「…………フン、どうだか……」 「何ソレ、大体、跡部くんがなんで亜久津に用あんのさ」 「は、そりゃあおまえ、俺が彼奴を気にいったからだろ」 「はぁ?人のものに手ェださないでよね、大体跡部くん彼氏いんじゃん」 「それとこれとは別の話だ、亜久津出せ」 -- ハンニバル始まったから科白の走り書きだけで終る。
秘めごと 「俺、お前に隠し事あんの、ひとつ」 「ぁ?」 「……俺お前が好きなんだ」 「………」 「びっくりした?」 「………知ってる」 「……そう、よかった、で?」 「ぁ?」 「亜久津はどう思ってんの?」 「……別に、」 「秘密にしてるつもりでもいいよ、俺ちゃんと知ってるから」 「自惚れんな」 「自惚れじゃ無いよ」 -- んんー……。
「顔ってのは結構重要な要素だと思うわけ」 「……何が言いてぇんだよ」 亜久津が、右頬に、深くはないが浅い5センチ弱の切り傷なんてつけて帰ってきた。 喧嘩の最中、一人が刃物を取り出した時に、うっかりついてしまったそうだ。 亜久津は勝ったのだから文句を言うななどと言うけれど、俺はその言葉すらもむかついた。 「別に、ただムカつくだけ」 だから傷口に塩でも擦り込むように薬を擦り付けた。 「ッ痛ェよ!」 頬に触れていた手は、即座に亜久津に叩かれた。 俺は亜久津を睨み返した。 亜久津はひどく不機嫌そうな顔で俺を見ていたが、程なくして、ふいと顔を背けて床を睨み付け始めた。 「…………何でお前が怒るわけ?」 「お前が煩いからだろ」 「しょうがないじゃん、俺亜久津の事構いたくてしょうがないんだから」 「頼んでねぇ」 「俺がそうしたいんだよ」 「……馬鹿じゃねぇの」 「馬鹿だもん、俺、ちょっとした事でも、気になるんだもん亜久津の事」 嗚呼ダメだ。 ダメだ、ダメだ、もうだめだ。 結局亜久津に負けるのはいつだって俺だ。 「…その体は、俺の好きな亜久津が亜久津である存在証明の一つなんだよ?」 「…………顔が好きなのか?」 「うん、いや、ううん、全部好きなんだ、亜久津の事、全部、顔も、手も、仕草とか言動とか、全部、全部、全部好きなんだよ」 俺は亜久津が好きなんです 世界で誰より。
なんかほぼ台詞だけですたい。 -- 「どうでもいいんだよね、ほんと」 ――最低だ、と思う。 全くもってこの千石清純という、男は。 否、騙されるほうも阿呆だと思うけれど。 「じゃあ気にすんな、そいつらの目なんか」 「別に……そんなのしてないよ」 「嘘吐くな、してんじゃねーか」 「ハッ、どこが?つーか何、そう思ってくれるって事は…妬いてんの?」 「妬かねぇよ、理由もねぇだろ」 「……俺、嘘つきって嫌いよ?」 「……俺だって嫌いだ」 暫くの、嫌な沈黙。 千石の視線は痛いが、無視するようにくわえたまま放っておいた煙草に、火をつけた。 神経を煙草だけに集中させて、吸込んでは吐き、また煙を肺に送り込む行為を繰り返す。 その行為を繰り返す程に、徐所に落ち着いていく自分が可笑しく感じられた。 「……でもやっぱり亜久津は好きなんだよね」 しかし結局、千石のたった一言の呟きに、こんなにもあっさりと打ち破られてしまう、この建て前。 「あっれーあっくん顔赤いよー?」 「ッるせぇ黙れ!!」 「かーわいーいーv」 「可愛いわけあるかッ!!」 ――嗚呼俺も、つくづく阿呆だ。 ** なんか違う人が八割方混じっている…よ……。 ……リンダ……なんで噴水なんだよ……わけわかんねーよ……(笑)
血の色が見たかった訳じゃない。 そんな訳じゃ無かった。 ただ、彼を殴り殺してしまいたかっただけだった。 拳骨が頬骨にあたってミシ、と骨が軋むような音をたてた。しかし千石は気に留める事無くもう一度その顔を殴った。左手で、同じようにさらにもう一度。 骨の軋むような音と感触、口の中を切ったらしい彼の唇から垂れた一筋の血液に、千石はひどい興奮を覚え、舌舐めずりをして、ニィと唇の端をあげて笑みを浮かべた。 「ねぇ、わかんないの?いいかげんわかりなよ、亜久津」 最後に呼んだ名前は、千石が思った以上に冷たい声音になった。 -- 以前言っていた路上生活者とゴクアク。 次はコレ。多分コレ。 書けたら更新するけどいつになるのやら……さっぱりだ。
無彩色、有彩色。 鉄格子。壁。椅子。微かに差し込む光り。 この空間には色が足りない。彩度もない。 しばらく灰色の壁面を眺めていると、現世の色の溢れ様が懐かしくすら感じられた。 現世に居た頃には、目に痛いとすら思ったと言うのに。 否、懐かしいというよりも、彩度の足りない色々が……寂しいのか。 たとえばあの橙色。毒々しくは思わなかったが、最初はとても驚いたのを思い出し、ルキアから微かに笑みが溢れた。 あの、無鉄砲な橙。 自分勝手かと思えば、そうでもなかった、馬鹿。 鮮烈に残る色。 記憶に、それはもう鮮やかに蘇る色。 ちらつく後ろ姿。 脳裏をよぎるその鮮やかな橙。 嗚呼どうせならもう一度その色を、と。 考えた瞬間、その自身の思考回路に驚き、ルキアは自嘲気味に微かに鼻で笑った。 「……馬鹿馬鹿しい、」 ――全く馬鹿馬鹿しい事を、と。 そしてもう一度繰り返すようにそう言おうとしたが、言葉はもう続かなかった。 言葉を紡ごうとしたのだが、声が喉に詰まってしまったように、嗚咽のような音しか出なかった。 その喉から漏れた声をできるだけ殺すように、床につけていた足を椅子の上まで持っていくと、ルキアはその狭い椅子の上という限られたスペースで、胎児のように体を小さく丸めた。 噛み締めた歯は、後に軋んで痛みを訴えた。 必死で掴んだ腕には爪が食い込み、数滴の血液を床へと垂らした。 点々と落ちたその雫は、無彩色の中で一つだけその彩度を見せつけたが、暫くすると濁るように無彩色が溶けこみ、とうとうそれも色を失った。 涙は、零れ落ちても有彩色にはならなかった。 ** お互い必死でかみ殺せば良い。その感情を押さえ込んで噛み砕いて飲み込んで外に出さぬよう耐えて。 ……うーん……? どうなのよコレは……うー…。 …………イチルキ、のはずだったのだが。 ……というか私の中のイメージでは赤はあるんだけどな……鉄格子の枠とか赤のイメージが……話おかしいじゃん猫田よぉ…
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