母のタイムスリップ日記
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2010年01月31日(日) 1月の母と私


 母と一緒に暮らし始めて10日も経ないうちに 利用者さんの親族から電話を戴きました。
4日に1人で通院なさった利用者さん 其の儘入院と言う事態となったこと。病院に面会に来て欲しいと頼まれたという事の話でした。

最初は 直ぐ回復なさると思っていました。
でも どうも難しそうで今も入院なさっています。
病院には 週2回来て欲しいということになりました。
母がデイに出かけている間に お訪ねしています。

また これまで 何の障害もなく運営できていた介護者の会ですが 考えさせられることが続いています。
また町内のサロン活動でも 思わぬ動きが出てきて「どしたらよかんべ」と有志の人たちと頭を抱えています。
こういうことは いつか起きるだろうと思っていたのですが いざ起きてみると頭が痛いです。

市民活動の担い手は 本当に少ないのです。
「でしゃばりたくない」「ぶつかるのが嫌」そんな想いが根底にはあるのだと感じている。
本来私自身もそういうタイプなので その気持ちは良く判ります。
でも 地域の人たちと共に歩む事もこれからの社会には必要な事で 折角出来たつながりを断ち切らない方が良いだろう…。

そして介護サービス利用に伴い 業者さんとの打ち合わせ 契約等訪問が多くなりました。
母や私にとって必要不可欠なサービスですので疎かには出来ません。
時間に余裕のない私に合わせて調整くださるそれぞれの事業者さんです。
セルフプランではないので ケアマネさんにお願いしている訳ですが こちらで直接お願いした事も全てケアマネさんに通じていて 福祉用具のその後等気に掛けてくださり 連絡してくださったり…心配りに感謝しています。

母の毎日は 淡々としています。
いつも入れ歯を落として 眠ってばかりだった母でしたが居眠りは極減しました。施設を出る直前には 車椅子で食事が当たり前になっていましたが 椅子に腰掛けて食事できています。
食事拒否もありません。
自分の手で食べる動作は なかなか出来ません。
無理を強いることなく 思い出してくれたらラッキー…です。
歩行も両手引きながら ちゃんと出来ており敷居も乗り越えられ 時に意識して自分で足を上げます。
自力歩行が出来るようになるなんて考えていませんが せめてトイレで排泄できるように…と。
母が踏ん張って居るのだから それに出来る限り応えてあげようかと…。

そして見えてきたことがあります。
これまでの母の出来なくなってきたことは どうも排泄に関係あるのではないかと言う事です。
椅子に座っていてもずりっとお尻を滑らすのも排泄と関係がありそうな気がするのです。

きちんと排泄の手当てが出ていれば 姿勢も保持でき 食事も歩行も快調
と言う場面が多いのです。
家にいて トイレタイムがずれてしまう事もありますが きちんと手当てできればしゃんとしているように感じています。

いつもいつも母のペースに合わせてあげることも出来ないのが現状です。
その旨を母に告げています。
すると母は頷いてくれます。
この了解が持続されない事は 認知症の特徴ですので 心得てなるべく早く用を済ませて戻ったら「ありがとう」「ごめんね」と伝えます。

言われてもできない事があり それでも「これだけは駄目」と言った事は本気で怒ります。
すると「そんなこと言ったって 出来ないよ」と言う視線を感じます。
それでも「ぴしゃん」と叩いて注意を促します。
そういうことは 極稀なことです。
でも それだけは どうも了解しているようです。
勿論「嫌だから怒っているんじゃないからね」と目をしっかり見て伝えます。

勝手な思い込みかも知れませんが 本気で怒った時には理解してくれているように思うのです。

私が幼かった頃 母は本気で伝えたい時には 向き合って両手をギュッと握って目を見て話していました。
目を逸らすと「ちゃんと目を見て聞きなさい」と言われたものです。
だから 母にも本気で伝えたいなら同じ方法が良いのだろうと思ったのです。

母の生活は 週3回のデイサービス。と週1回の訪問リハビリ。
来月からは デイサービスが1日増えて週4回となります。
ショートは 月に4日位を目処にしています。

起床は 7:00〜7:30。就寝は その時によって違いますが9時を挟んで前後30分位が目安です。
朝1番の排泄誘導は 6時頃。
最終トイレ誘導は午前零時頃。
朝 5時ごろモソモソするのできっと排泄でしょう。
出来る限り対応しますが 此方の体力維持のために飛ばす事もあります。

レンタルしている福祉用具は外出するために使う車椅子。
これは 私が押しやすいように手押しの取手が高い物を使っています。
いろいろ付属品を使っています。
日によって左右に傾くのでそれを予防する背当て。
お尻がずって行くので 足の方が少し高くなるクッション。
足置きには 右側だけ滑り落ちないような付属品を使っています。
押していると足の所まで見えなくて思わぬ事故がおきそうで…。
これだけは 買取です。
先日業者さんから伺った話では 義足扱いだから介護保険は使えないと言う事でした。

服薬は コニールのみ。漢方や健康食品は 今の所 使っていません。

ショートステイでは…
母は 覚えていませんが 初期の頃の母を知っている職員もいらして 嬉しいです。今の母だけしかご存知ない人よりも過去の母を覚えている方の存在はやっぱりほんわかとした気持ちになります。

介助は適切な物であれば良いというだけではなく その人の背景を少しでも知っていただいている方が なんとはなしにホッとするものだとつくずく感じます。

さて 2月から本格的にアップしようかなと思っていますが どうなりますか?


2010年01月03日(日) あけまして おめでとうございます


 家族揃って元気に年を越し お正月を迎える事が出来ました。
新しい年を迎えて 介護の形を変えました。
少しずつ日記を書き溜めて居りますが まだ更新できる状況ではありません。後 しばらく お休みいたします。

暮れも押し詰まった時に 介護仲間の奥様であり 母と同じ施設で過していた同志が急逝なさり ショックでした。1週間くらい前に一緒に唄えたのに…。
年末年始は 葬祭も出来ず明日がお通夜です。

また 母の入所時からの同志が昨年亡くなられた方のご家族から 31日に電話を戴きました。
「施設で家族同士おしゃべりできて とても励まされました」という電話でした。
私もお話できるご家族がいてとても安心感がありました。
職員にはお話できない想いを率直に語り合う事ができて 励まされていました。

施設を非難するために話した訳ではありません。
家族同志の想いを話すことで「今」共有して 励ましあえた事は 施設に託す介護者にとって あったかな時間でした。
独身で就労なさっており 他にも障害を持つご兄弟がいらしたことを知りました。ふたつの施設を順番に訪れていたのです。

まだご兄弟の所への訪問は続くのでしょう。
近くに住まわれているのです。
お互い電話番号しかしりません。
こちらは 電話をかけ損ねていましたが お若いのに礼儀正しいお姿に また教えられました。
街で出会ったら お母様の思い出話ができればいいなと思いました。





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