母のタイムスリップ日記
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2009年06月30日(火) しみじみと…


午前中 いつもより早目に母の所に出かけた。
母は 居眠りもなくソファーに座っていた。
視線があうと笑顔をくれた。
久しぶりに笑顔に迎えられた。

立位介助は 両手では無理で肩を抱いて 母の力を借りながらとなった。爪立ちして後ろ体重なので不安定この上ない。
足裏が床にぴったりつくように「よいこらしょ」と持ち上げて…。
ゆっくり居室に入った。
其のまま トイレへ。「大」「小」排出。
顔つきもしっかりしていて 笑顔が絶えない。
冗談も通じた。

その後居室の椅子に座ってもらっている間にトイレの片付け。
それから ホールへ移動。
皆さん揃っているが配膳が未だだったので♪皆さんのお好きなものはなあに。りんごとバナナのどちらでしょう♪と唄ったら「りんご」と全員一致。それから品を替えながら 唄って答えて貰った。
饅頭とケーキのところで ある方が「和風の方」と答えてくれた。。
ふたつの食べ物のイメージをして 自分の好きなものを答えてくれるのだからみんな一生懸命だと思う。
「和風の方」という答え方も考えた末だとわかる。
母はその傍らで言葉で返すことはできないが ゆっくり質問すると頷いたり首を振ったりして答えてくれた。

そのうちに配膳されて昼食開始。
母も順調に食べる事ができた。
時間は掛かったけれど…でも完食。

その後 口腔ケア。回転歯ブラシで歯磨き すすぐまで順調にできた。トイレ誘導して「小」

それから ちょこっとバナナと小さなお饅頭を運んであげた。
入れ歯は外していたが 歯茎で噛んで食べた。
甘いものが入った時の表情が食事を運ぶ時と全く違う嬉しそうな顔になる。

入浴の日なので 着替えを準備して脱衣室まで誘導。
職員に託して ドラックストアにトットコ走った。
居室のティッシュの補充。
入浴は30分程度。

トイレ介助や入浴介助は 私の介助時間のほぼ半分。
私が手厚すぎるのかな?要領が悪いのかな?

入浴介助の職員は当然ながら汗だく。
冬だってそうなのなのだから今なら余計だろう。

「髪の毛はこちらで乾かし 水分補給もします」と伝えた。
訪問介護の形態になってから 意識して入浴介助に入らないようにしていたが…。やはり手出ししてしまった。
本当は 入浴介助だってこちらがやりたいのであるが忍の一字。

ゼリー2種と水を200ccほどが水分補充。
汗も引いたので ゆっくりとホールに移動。
そうっと施設を後にした。

今日は 内々で記念すべき日。
住宅ローンの返済の振込みが今回で終了。
「お父さんに感謝」と娘にメールした。
夕食を摂っている時 ピンポンと娘が来た。
花束とピエールエルメのゼリーとケーキを持って。
思いがけない訪問に驚いてしまった。

夫はほろ酔いで帰宅し 感謝の言葉に照れて「皆さんの頑張りのおかげです」と。

娘は 終電少し前に自分の住まいに帰っていった。
ローンを組んだ頃 バブルはしぼみ始めていたが 経済がここまで低迷するとは思っていなかった。
だから 返済途中にはピンチも起きた。
良くぞ事故らないできたなとしみじみ。


2009年06月29日(月) あと 1歩


昨日の日記ダブってコピペしたようで 今朝吃驚した。
眠い目をこすりこすりだったのだが…。

昨夜は 寝付かれず朝刊配達のバイクの音が聴こえるまでごろごろしていた。
いつのまにか寝入っていたようだ。

今日は 利用者さん訪問日。
衣類を纏めて施設に運ぶのが活動予定だったが利用者さんの都合で草取りに変更となった。

最近 耳が遠くなったようで 話し方もかなり配慮が必要になった。
90歳をこえているのだから 年齢もあるだろうと思う。
伸びきった草を刈って 綺麗さっぱり。
2時間外で腰を屈めていたので 珍しく腰に痛みが起きた。
それでも 夜になったら腰の痛みも大分改善された。
多少ストレッチをして 歩いたことで改善したのかもしれない。

母の事で あちこちに電話をして確認作業。
ほぼこちらの考え方を受け止めて戴いたようだ。
貴重なアドバイスも戴く。

依頼されている件の作業も何とか仕上がった。
自分のすべき事もある程度の所まで仕上がったのでやれやれという所である。

夜 早目に帰宅した夫が饒舌だった。
帰宅直前に「電話していいですか?」のメールを戴いた。
「夫帰宅」と返信したら「改めます」と戻ってきた。
用事は 急ぎではなかったようなので いずれ話す機会もあるだろうと思う。
しかしなぁ 今日は電話が集中する日だった。
来る時は 纏めてくる。

もう目がしょぼしょぼ。


2009年06月28日(日) いたみ


イヴェントのお手伝いで会場に向かう。
今日の打ち合わせを再確認してから 母の昼食介助にでかけた。
既に食事が始まっていたので バトンタッチして介助。

今日は 笑顔を見せてくれてゆっくりと噛めていた。
酢豚の肉は ミンチボール。肉片も硬くなく美味しそうに食べてくれた。「美味しいね♪」の声に頷いていた。
酢豚の 甘酸っぱい味が母の舌にあっていたのだろう。

お向かいの方 自立して召し上がれるのだが気力が続かない。
母の介助をしながら 話しかけて自分で食べらるように励ました。
でも 毎食励まされては 受ける方はしんどいだろうと思って「ごめんなさいね。いつもいつも同じ事言われたら 食事もつまんないわね」と言ったら顔をあげて「そう」と小さな声で言われた。
それから 少しずつ食事介助して「これは 甘いけれどお口にあうかしら?」と食材のお話を選んだ。

お向かいの方の介助を始めると母の瞼が重くなってしまう。
今度は 母とリズムを取って目覚まし。

暫くすると職員が見えてお向かいの方の介助をしてくださった。
母もあらかた食べ終えていたが残量は少し。
それでも会場の当番もあり人手不足で変わる人もなく 職員に託してそうっと施設を後にした。
母には悪いなと痛感しながら…。
自転車を飛ばして途中おにぎりを購入して会場へ。
急いでお腹を満たして担当部署へついた。

会場では 芸人さんのおしゃべり。
認知症の話題がちょこちょこ出てた。
話を聞きながら「この人は認知症を知らない人だな」と感じた。

後で伺うと「とても不愉快で 聞いていられません」と抗議の言葉を残して行かれた方がいたということだった。

そういったことを知った実行委員の仲間は「聞くに堪えない話題ではなかったと思うよ」という声が多かった。
実は 人権や差別に関してのイヴェントである。
差別の痛みに関しては ひと一倍敏感な筈なのだけれど 認知症に関してはちょっと違うみたいだ。

それも充分判っているので 広く皆さんに認知症の理解を深めて貰うためにイヴェント参加しているのだが…。
とんがって差別を訴えても 受け止めて貰えなければ意味はない。
病の理解が深まれば間違いや思い違いに気がついてもらえるだろうと感じているのだ。
自分で気がつくことが 理解を深めるための第1歩と思うから。

と言う訳で 芸人さんのお話のテープ録音があるので 検証を頼まれた。
公的な記録が残るので訂正とお詫びを載せるそうだ。

芸人さんの選出の時 どんな話をなさる方をきちんとお聞きすべきだったと思うが 主内容から認知症の話が出るなんて思っていなかった。
実行委員の1人として責任の一端はある。


2009年06月27日(土) 綱渡り

 今日は イヴェントの日。
朝から会場準備に出かけた。
会の方にも協力して頂き 準備ができた。

イヴェントのコーナーで 寸劇を披露。
都内の介護者の会と学生さんやボランティアの劇団である。
今日が 旗揚げ講演。
演者の方も遠くから足を運んでくださった。
シナリオを書いてくださった方は小道具つくりも兼ねて 昨夜遅くまでかかって作成なさって下さった。
深夜「ようやくできました」のメールに「ありがとう」メールで返信。

プログラムと会の案内を打ち込んで印刷 こちらも深夜まで作業が続いた。
他に依頼されている事が2件あるのだが そちらは手付かず。
追い込まれている…。
明日もイヴェントの手伝いや母の事もあるし 木曜まで予定が詰まっていて…綱渡りの日々は続く。 


2009年06月26日(金) まずまず


暑い1日だった。
少し早目に施設に出向いた。
母は 舟こぎ寸前。穏やかという感じでもなく 下の入れ歯を1.5メートル先に飛ばしていた。
明らかに投げたのだろう。
という事は…。直ぐトイレ誘導 立ち上がるにも腰が重いし立ち上がっても つま先立ち。
足裏をしっかり床に着くようになるまで待ち前傾姿勢を多少なりとも起こせたところで 両手引きでトイレに移動。
トイレの前で少しホッとした表情になった。
「小」の後「大」それでもお腹は落ち着かない様子。
1度立ち上がったものの まだのようなので再度座って貰って出し切った。

ホールでは 食事が始まっている。
母を連れてホールに出ようとしたら嫌な表情をした。
「嫌なの?」と聞くと頷く。
言葉を変えて 否定・肯定の形に質問したが やはり出たくないという意思表示だった。
職員にお願いして 居室で食事させて貰う事にした。

ゆっくりだけれど 笑顔を見せてくれて食事ができた。
最初は 少し噛むのだ。でもしっかり噛んでいるわけでないのだ。
でもちょっと噛んで飲み込もうとした。
喉につかえるほどの量を口に運ぶわけではないが やはり 食の初めは気をつけて見守る必要がある。
オクラ 長いも これ等を多量に使っているせいのような気がする。
私が介助する時は スプーンの背に長いもつける感じの量なのだが…。はっきりと断定できないし こちらが持ち込んでいるので何ともいえない。

昼食の後 みんなと唄って楽しむ。
今日は 幾度か室内移動をして 寝返りも含めてあれこれリハビリを重ねてみた。すると 母の動きがスムースになり立ち上がりも自発行為ができるようになってきた。
半日でこれくらいできるなら やっぱり すわりっぱなしが良くないのだなぁ。

木曜利用のデイから 作品の持ち帰りがあった。
母は作っているそばで 見せて戴いただけだろうと思うけれど…。
作品は廃物利用ながら そう見せない工夫が施されていた。
「デイの利用料は 食事負担になる」と施設から説明があったのだが 請求が利用の一割負担+昼食分。
その上 ボランティアさんへの支払いもあり 住宅型になってからの負担が増えている。それ以外に家族の食事介助があるのだ。

これなら 介護型施設の方が制限もなくてもっと小まめな介護をしてもらえると思う。
でも よくよく考えれば 麻痺があって自由に動けない1人暮らしの方がヘルパーやデイ利用すると同じ事が起きる。
独り暮らしとなって 介護保険で賄えるというのは 無理で自費の部分が増えるという事だろう。
介護保険の点数上限をもう少し加減して貰わないと無理だろうなぁ。

いろいろあるけれど 何とか工夫しないとなぁ。
施設に入所しているので ケアプランは 施設ケアマネに限定される。
頭痛いなぁ。


2009年06月25日(木) ほほぅ!


イヴェントの打ち合わせのため 朝から集まって戴く。
1時間以上掛けてお見えになる方もいる。
介護の仲間なので 快く引き受けて戴けるのでありがたい。

母の介護をしていて「機の熟すのを待つ」事の大切さを学ばせて貰った。これは 介護に限ったことではない。
その事を書こうと長い記述をしたのだが 今日は取りやめることにした。

変わりに何を書こうかと考えているうちにいいお話を思い出した。
昨夜 介護仲間の家に蛍の訪問があったそうだ。
家族みんなで じっと見入ったそうだ。
たった一匹だけれど これまでになかったこと。
川べりではあるが住宅地である。
ご近所さんに話したら 近くの小学校で養殖をしているそうでそこから飛んできたのだろうという話だった。
我が家から2キロほど離れている場所。
デパートや商業地区の直ぐ裏手である。
ほのぼのとした話に こちらも見たような気持ちになった。
蛍騒ぎのあと鳴き声が聴こえたそうで…。
それはハクビシンだったというおまけまでついた。

おそらくその昔は蛍が飛び交っただろう事は想像出来る。
養殖が実って自然も戻ってくるのなら 嬉しいな。


2009年06月24日(水) 土砂降りの後は…はれっ!


土曜日にイヴェントを企画しておりそのことで 少し補足がありパタパタ。でも ベースは行政が取り組むので準備等も重たくはない。

明日は それぞれの地域から協力メンバーが集って打ち合わせ兼練習日である。

朝から雨降り。
夫の実家の義姉から電話が入りあれこれ話し込む。
それから ふるさとの友人にお礼の電話をしたりして朝は忙しく過ぎた。昨夜 オレンジジュースでゼリーを緩めに作り母の所へ運んだ。
母はソファーで眠り込んでいて 少し強めに起こした。
トイレ誘導し「大」「小」
それから昼食介助。

母は何処となく不満げ。
「なんで置いていくの。私を一人ぼっちにしないで…」と訴えているような気がしてならないのだ。
「ごめん」と度々謝っている。
でも応えていないのだから「無視」も同然だよね。

昼食はパンだった。
バターロールとアンパン。サラダやスープや鳥肉のソテー等があった。
つけるものはないので バターロールをほじって プリンパンならぬゼリーパンにして食べて貰った。
1時間ちょっとで全量摂取できた。プラスゼリーで水分も補給。
しかし ゼリーは 母の口には物足りない様子だった。
きっと甘みが足りないんだよね。
食事の途中で居眠りが始まったが 何とか気分転換を図って居眠りせずに食事をすすめることができた。

トイレ誘導後 リハが始まり 後半居眠り。
リハ終了後も眠っていた。
トイレ介助の時間となっても居眠り 母のサインが出るまで眠って貰った。
モソモソのサインでトイレ誘導し無事排出成功。

明日はデイ利用の日なので 着替え等を準備し連絡帳記入。
それから水分補給をして そうっと施設を後にした。

帰り道は 青空。
洗濯も途中放棄していたが…。

家に戻ると留守電やらメールがわんさか。
一つ一つ用件を済ませた。
今日は 電話が集中する日だった。


2009年06月23日(火) 汗 あせ ポトリ


展示の飾りつけのため会場に向かった。
仲間は既に到着していた。
そこで資料を広げていたら「これ全部 当てはまる」と仲間のひとりが初期症状のところを読んで言った。
それをきっかけに みんなで「病」について話込んだ。

初期の気付きだけだと 気落ちするかもとおもい和らげるデータも準備していたので それを読んで少し安心して頂けた。

資料は これまで展示に使ったものも引っ張り出している。
クリスティーンさんの物もテーブルに並べた。
有楽町での講演の冊子も展示場所に置いた。
引っ張り出して読む人は少ないかもしれない。
それでも 必要とする人の目に留まって介護の参考になるかも…と思っている。
お昼少し前に終了した。
昼食介助は 職員にお任せすると電話でお願いした。

みんなと昼食。
そこで 看取り後の財産の後始末等についてあれこれ。
こういう時には 戸籍に纏わる書類があれこれ大変。
長年 口座名義は略字で通してきたのに 戸籍の原本から正式名が銀行にわかって 口座名義の文字を正式な文字に変えられたそうだ。
それを聞いただけで 昔と今の時代が読み取れる。
犯罪に巻き込まれることは少なくなるのだろうけれど…。
素朴に過せた時代が 消えていくんだなぁ。
厳しい時代だなと感じた。

みんなと別れて 眼鏡屋さんへ。
フレームの調整をして貰ってから母の所に向かった。
今日は 入浴日。
湯上りの水分補給を購入して…。

職員の話では 母は朝から傾眠状態で朝食も昼食もかなり難しかったらしい。
でもゼリーには口を大きく開けて食べたそうだ。
食べたいものには 口を開ける?

お風呂上りの母を両手引きで居室に誘導しトイレに直行。
「大」「小」排出。
水分補給にアイスクリームとゼリーとお茶それぞれ適量。
湯上りなので 手足の爪を切った。
でも笑顔に出会うことはなかった。

ロッカーの整理をした。
今日の気温はうなぎのぼり。
本格的な暑さが始まりそうなので 半そでを少し引き出した。
施設の中にいる間はエアコンで温度調整してある。
母は高齢で動きも少ないので 薄手の長袖で充分間に合う。
半そでは 外出の時の備えである。

ふといたずら心が湧いて 新調した眼鏡を母に掛けて貰った。
これが似合う。
そこで 眼鏡をつけて ホールを周遊。
「わぁ 似合う」と職員。
あまり勧められたものではないのだが…。
乱視で酷く強くはないしはやり目でもないので ちょっとだけ。

夕食になったので 職員に託して施設を後にした。


2009年06月22日(月) 元気を戴く


介護者の会の展示の準備であれこれ作業をしていた。
何を使うかは みんなで相談するとして 資料の準備はしておいた方が忙しいみんなのためには 時間短縮できる。

認知症初期には 本人に自覚がある。
ある大学教授より戴いた資料を手にしながら その自覚と症状を読んでいるうち 既に発症しているのではないかと言う思いが生まれた。
「軽度認知症(MCI)」

頭の疲労感は認知症の自覚のひとつ。
昨日 「頭の疲労感でグッタリ」と娘が話していた。
「そうだよね。疲れるよね」と応じたばかり。

愚痴が零れそうな朝 介護仲間が旅行の前に…と立ち寄ってくださった。
しおれそうな心に元気を貰った。


2009年06月21日(日) わぁい できた♪


雨で自転車は無理。
今日は さくらんぼを数粒持って出かけた。
昨日は 軸と種を取り除いて食べて貰った。
今日は 其のまま口に運んだ。

さくらんぼの皮は 少し硬い。
それでも ちゃんと噛んでいた。

不思議だなぁ。
母の口にさくらんぼを運んだ時軸は唇に挟んで外に向けたまま。
口の中でぺろぺろキャンディー見たいにしているんだろうと思ってた。
軸を引っ張ったらするりと抜けた。
口の中を見たら 実と種を分けて実はちゃんと噛んで少しづつ飲み込んでいた。種は飲み込んでない。
これを2回試したが 2回とも同じ。

母は さくらんぼを口の中で 軸を外し 種を除いて食べられる。
これだけを口の中で種分けできることに希望がもてた。

昼食 1時間強。

どうも「大」が柔らかい。
ちと 可哀想。なぜだろう?

腰が重い。
いろいろ考えさせられる。どうしようかな?

帰路 雨は止んでいた。
湿度が高くてすぐ汗だくとなる。
夏至だったが お日様は隠れて日の長さを感じられなかった。


2009年06月20日(土) 謝る相手は?


 昨日の別の場所の介護者の会で「介護者支援の時代」と話された方がいた。
初参加の方である。
この方は 登録している事業所の保健士さんが紹介くださった。
保健士さんは「はなさん こういう人がいるけれど参加OK?」と問い合わせがあった。
「勿論です。できれば ご夫婦で見えるのが良いけれど でも無理をしないで…」と伝えていた。

奥様の親の介護をなさっている。
傍で見ていると「女房大丈夫?思い詰めないか?」ととても不安になるそうだ。
ご主人もできることは協力なさっておいでだった。

「なぜ 介護保険は家事援助が駄目ってなったの?」など シビアな質問も次々。心強い存在となった。
「何故?」は 介護の鍵になっていくような気がする。

昨夜 娘から「明日 施設にまっすぐ行くよ」という電話があった。
娘なりに思うところがあるのだろう。
そして 母の食事介助をしてくれた。
夕方には 仕事があり家で昼食を摂って夕方仕事に直行。

母は 半分うとうと状態だった。今日も入れ歯が床に落ちていた。
入れ歯を洗ってコップに入れておいた。
トイレ誘導して「大」「小」
娘もやってきて食事介助が始まった。
結構順調に始まったのだが どうもなんかおかしい。
「ごめん 下の入れ歯忘れていた」と娘に謝った。
すると娘「謝る人間違ってない?」とずばり。
そう。困るのは母なのだ。
ついつい陥る介護者本意の落とし穴。
再度 母に謝ったら「うん」と頷いていた。
どうやら許して貰えたようだ。

食事は 中断しながら何とか終了。
水分も追加を加えることができた。

「トイレ介助2時に入ります」と職員に告げられた。
お腹は空いても それまではいてあげようとトイレ介助や口腔ケアをしてまった。こちらのトイレ介助は空振り。
その旨を介助に入った職員に伝えてそうっと帰宅。

そうそう 家を出る前 ふるさとから「さくらんぼ便」が届いた。
弟からと友人からのものふた箱。
母は食べられるのかと思った。
種と軸を外せるかが気になる。今日は 危険を避けて軸と種を外して口に運んだ。
「長男からだよ」というと心なし顔がほころんだ。
そして ご飯の時には開かない口が さくらんぼの時には大きく口をあけた。1度目は偶然かと思ったが 2度目も大きく開けたので意識してたんだなと感じた。
息子の力かぁ。

実は昨夕 同じフロアの入所者が旅立たれた。
少し前の日記に記しているかもしれない。
母を両手引きでお見舞いに入室した時 母が非常に恐れた方。
自然な形で旅立たれた。
昨日 その方の所には療法士さんが見えていた。
母と同じ水曜日にもいらしていて 立ち会ったお孫さんが「リハがすむと言葉を発するのですよ。気持ち良さそうなのがよく伝わってきます」と話されていらした。
体のかたまりもなくて…とても静かに旅立たれた。
 
ご遺体を家に運ばれたので 家に戻ってから電話を差し上げた。
ワイワイとご家族の声が聴こえてきた。
これまでも幾度か電話で話した事があるが物音ひとつしなかった。
ご家族の賑やかな声に包まれていらっしゃるのだと思ったら とっても嬉しくなった。
ご葬儀は 内々でなさり香典・花も受けないという意志表示があった。
でも 暫くしたら「お茶でも飲みましょう」と約束できた。


2009年06月19日(金) あやまち


大反省!
ゆっくり待ってあげられなくて 母のために良い日ではなかったのだ。
「大」「小」はちゃんとちゃんとできたのでホッとしたのだが…。
昼食介助 母の歯に固くガードされた。
何とか食べきらせた。非常に虚しい気分。
「職員から1度眠ってからだとよく食べれるのですよ」と言われた。
「…。」
食後のトイレ誘導で 歯でガードした事の意味が判った。
「大」がまだ残っており 母は我慢していたのだ。
哀しかっただろう。
トイレ介助をバトンタッチして 次の場所に移動した。
自分に腹が立った。
その上 遅刻。

無理な日程は組まないほうがいいんだとわかっているのだが…。

夜 町内のことで話し合い。
課題も多いけれど 町内の高齢者の様子を知った。
老人会も解散して…町内のコミュニティーが風前の灯火。

細かな事を決めないで とにかく1歩踏み出そうということになって日程調整し初回の集まる日を決めた。
みんな 早くしないと…と思っているのだ。

みんな それぞれできることを1つづつ。


2009年06月18日(木) 天気予報


プリンターのインクが切れてしまってた。
むりくり試みれば印刷可能かもしれないが 表示が出てから暫く経過しているので…。
母の自動振込み外の送金もあるので 少し早目に家を出て用事を済ませた。
黒い雲が空を覆っているので 大急ぎで…。
ついでに 夕食用の買い物も済ませ 家に戻った。

施設から何も連絡がないので 母は 無事デイサービスに出かけたのだろうとホッとした。

午後は 会議。
支度をして電車に乗った。
大雨の予報が出ているので帰路は雨と覚悟をし 洗濯物も室内に干して…。

会議は 介護のあれこれ。
外に出せないような話もチラホラ。
会議を終えて 打ち合わせ。

終わって みんなとおしゃべりしながらテクテクとターミナル駅まで。
夕方のラッシュのピークになる前だったので 混雑もそこそこで助かった。

結局 予報ははずれて 雨は気持ち降っただけ。
洗濯物 干しておけば良かった!
来週は かなり暑くなるって言う予報だけれど…できれば外れて欲しいな。

明日は 母のことも含めると 3件ほど用がある。
午前中 午後 夜…。
夜の分の資料準備しておかないと…。


2009年06月17日(水) 試み


昨夜 珈琲ゼリーを作った。
水分補給のひとつの手段。
とろみ剤だとどうしても味の変化が起きる。
緩めにゼリーを作り 更に家から持って行けば温度でゼリーが溶けてとろみ剤を使ったようになるかなと思ったので試作した。
これなら きっと他のものでも応用できるだろうし…。

朝 お弁当を作って せっせこ母の所へ。
母は 困ったような表情。そばに行くと臭っていたので その原因も判った。立ち上がり介助したら ソファーに置いてあるクッションが汚れていた。
トイレ誘導して 直ぐにクッションを取り除いて職員に手渡した。
朝 お通じがあったのですが…と言う事だった。
クッションの汚れが全てを物語っているので略すが…。
着替えを準備して その後お手当て。
この所 お湯をポットに詰めてきているので 程よい温度に調整して
洗い流した。ちょっと痛そうなので 綺麗にした後ワセリンを塗布した。母自身 失敗をしていることを意識している。
だから 幾度も幾度も母に謝った。
母は 立位も歩行も出来ない。言葉も話せない。
これは 母の責任ではない。ここに託している私の責任であり 更に間に合うように来ない私の責任である。
母の口元をみると下の入れ歯が外れていた。
ソファーのところに行くと落ちていた。
もようして相当困っていたのだろうと想像できる。

「どうしたかなぁ」と記憶を遡って 昨日のフルーツのせいかなとも思った。メロンとマンゴーを水分補給になればと結構な量を職員に託していた。だとすると原因を作ったのは私。

この所 水分摂取量が少ないのではと思われる兆候が続いていたので こちらが摂取しやすいものを準備するようにしていた。
食事時に大量に摂取は母だって大変だろうから おやつや入浴後
職員の手を長い時間煩わせないようにと思ってのことなのだが…。
きょうのゼリーもそういう意味がある。

咀嚼力もあるし 水分を飲み込む時には 母自身大分気をつけて飲み込んでいるので そういった機能を維持できるようにしたいので 全てにとろみをつけないほうが良いと感じている。
失敗を重ねながら 母にとって良い方策を考えていくしかない。

綺麗さっぱり 残りの分もトイレに排出できたなと確認してからテーブルに着いた。
今日は リハの日。一時間で出来る限り完食を目指して食べて貰う。何とか滑り込みセーフ。

リハの後半 母がモソモソ。
排泄サインだと感知し 療法士さんに伝え 今日はここで終了して頂いた。
それから トイレ誘導したらジャストミート。
母もホッとした様子。

昼食の水分だけでは足らないと思ったので 珈琲ゼリーを取り出して母に飲んで貰った。
300cc強 飲めた。嫌がらなかったし噎せもなかったのでOkだろう。

その後 職員が介助に見えたので 口腔ケアをして頂く。
ケアは 回転ブラシの歯ブラシで手動。
これが 無理に口をこじ開けないで済むのだ。
職員もその事に気がついてくださった。嬉しい!

暫く 母と遊んでいた。
今日は おやつの出る気配がない。
ちょっと寂しいので 急いでコンビニに走って チョコとプリンを購入しおやつにした。
それでも水分が気になるので 水道水もちょこっと。
元気な頃は 喉が渇けば水道で自分で水を飲んでいたのだけれどそれもできないしねぇ。

ひとごこち着いて トイレ誘導し「小」排出して そうっと施設を後にした。今日の「小」は無色に近く 水分摂取量も満たされていると確信。

今日は 時間の隙間を使って ベットで過ごされている方にアロマを…。お湯とオイルを持参して来た。ついで タオルも個別用にそれぞれ準備してきた。
状況として母より過酷な時間を過ごされているのだから…同志にせめても応援である。


2009年06月16日(火) 計画通りにしたいけれど…


梅雨時で 気になっていた冷蔵庫の整理。
とは言っても 今日は 野菜室だけ。
幸い気温が低いので ぜ〜んぶ取り出して 棚も引き出しも…。
ごしごし洗って 希釈した漂白剤で消毒。
不要なものは 処分して…。引き出しの一番下に痛んだ青じそや
黄色になりかけたルッコラ等。
まだ 食べられるものも直ぐに使わないだろうと思えるものも 勿体無いけれど処分した。
これからの季節 食品の購入は計画的にしないとなぁ。

何処にも寄らないで 家に帰ったりした時足りないものがあるとがっかりしてしまうので…ついつい。

洗濯物を干して お弁当を作って 母のレモネードに生姜汁を垂らして容器に詰め フルーツを剥いてカットして 母の所に自転車で向かった。

ちょっとだけの余裕で施設に着いた。
母の表情はイマイチ。
直ぐにトイレ誘導し「小」「大」を排出。
手洗いを済ませて ホールへ移動。
昼食時間に5分遅れ程度。
今日の献立鶏肉のピカタが餡かけになっていた。
これだと食べやすそうだ。
ご飯の量が少し多かったので 少し取り分けした。
施設の食事プラスmy弁当のおかずを少し取り分けた。
「まだけ」の煮物を母用にちょっとだけ刻んできた。
小さい破片を口に運んであげると「むふふ」と笑顔。
他のものでは そういった反応をしないので 味が判っているようだった。他のものとは「まだけ」と一緒に煮たサトイモとか 茹でたオクラとかだが…。
漬物以外は全量を食べる事ができた。
所要時間65分程度。
スタートは ややスローペースで噛み方が緩めだったが 30分を越える頃からしっかり噛めるようになった。

食後 ホールを一回りして居室に入り 口腔ケア。
口すすぎもきちんとできた。
「よくできたわね」とギュッと抱きしめると「うふふ」と。
以前は 「職員」か「おかちゃん」かを確かめてたが 最近は特に確かめることもない。おそらく 感触で違いが判っているように感じる。

トイレ誘導時もお腹をマッサージしていると出る時は「そうだ!」と言わんばかりに頷く。
言葉はないけれど 意思表示できる。
この意思表示を如何にキャッチできるかが 母の信頼の鍵なんだろうなぁ。

少し手遊びをした。反応が凄く良く確実。
遊んでいる間 言葉が口をついて出るけれど 殆ど方言。
その方言らしき単語を拾い上げて 同じ言葉で返す。
すると母は 頷く。
試行回路までは探りきれないけれど 同じ言葉を返すだけでも「判ってくれた」と思っているかのようだ。

今日は 入浴の日なので 着替えをセットして トイレ誘導して 浴室へと母を誘導。
後は 職員にお任せした。
帰る前にちょこっと覘いたら リフト浴で気持ち良さそうにしていた。
このリフト浴 母は慣れたのかな?
私は 慣れない…だから 出来る限り職員にお任せ。
でも 家でどうだろう?
1つ方策があって…試して見たいと思っているのだが…。

雷が遠くで鳴っているので そうっと施設を後にした。

朝 計画的に購入するって思ったのに スーパーに立ち寄って買い物。
カレーパウダーがきれたので 補充するためだったのだが…。
ついつい。
その上 夫が気まぐれに買い物して帰宅。
重ね買い…。


2009年06月15日(月) 外れて…お願い!


夫を仕事に送り出してから 庭木の剪定。
玄関側の梅・欅等 かなり茂って道に枝が飛び出していた。
伸びた感じの方が自然に思えるのだが それは我が家流でご近所の方は しっかりお手入れなさっているので…。
風で散る葉も迷惑を掛けてしまうし…。

幸い 今日は風もないしお日様も雲の中。
今日が活動日と思っていたが 思い違いと気がついて ちょっと得した気分で るんるんと作業に入った。
午前中かけて 剪定と後片付けを終えた。
広い庭ではないし低め目の木なので手早く出来た。

昼食後 眼鏡やさんへ出かけた。
新しいものを作る予定。
フレーム選びは あまり得意ではない。
見た感じと顔に合うのかが掴めない。
しょっちゅう眼鏡屋さんでみていれば 多少は判るのかも知れないがそうそう覘いている見ることもなくて…。
人が掛けていると素敵だなぁって思うのに…。

店先であれこれ眺めて 2.3掛けてみるけれど しっくり来ない。
また くるりと棚を巡って…値札なんかチラッとみて そろばんを弾いたり…。

眼鏡店では いつもお店の人が好みに合わせて選んでくれていた。
今回は 少し違って眼鏡を主張するタイプのものを選んでくれた。
これまでと少し違うような気がする。

予算オーバーしたけれど 長く使うものだし仕方ない。
眼鏡って お手頃の物をどんどん買い替えて行くのがよいのか 長く使ったほうが良いのか…。
フレームが決まった所で視力検査。
昔は レンズの組み合わせを手動で替えたものだけれど 今は 機械で替える。
これが レンズの変わるたびに焦点がずれてぼんやりして 目も疲れるような気がする。
結局微妙なところで掴めなくなって 手動でレンズを替えて行くことになった。
視力は 大きな変化はなかった。

家に戻って 庭の草取り。
カタバミ等根が蔓延ってしまって…掘り返しながらボチボチと…。
雨がポツリと辺り 途中で切り上げた。

今日 手帳にもカレンダーにも18:00に用事があるらしい。
でも時間だけしか記入していないのだ。
記憶がすっぽり抜けて 何が予定されていたのかさっぱり検討がつかず「困ったな」と思っていた。
午後になって ある講演を聴きに行こうとしていたと思い出した。
ちょっと遠くなので やめることにしたが…。
日程表の記入は 注意しないとなぁ。

昨日・今日と 夜になって雨が降る。
これは 助かる。が 明日は どうやら 日中も降るとの予報だ。
外れて…お願い! 


2009年06月14日(日) やっぱりなぁ


夫が仕事に出た後 昨日おさぼりした菜園の手入れに出た。
朝は まだ涼しく気持ちよかった。

菜園をみて 手入れしてないのに落花生が芽を出していた。
先日 友人と出かけて以来なのだ。
その時に 介護仲間がきゅうりやら茄子やら手を加えて下さっていたことに気がついていた。
いつもいつも 気に掛けて戴いて感謝なのだが 申し訳ないなとも思っている。ちゃんと手入れしてれば 余計な心配をかけないのだから 何とか踏ん張らなくちゃと思うのだけれど ついつい出そびれてしまっている。

先ずは草取りから。
かなり育った草達。でも 種をばら撒かれたり 作物の栄養を取られては ちょっと迷惑。うちだけならいいけれど 他の人のところへ飛んでいく事もあるのだから…。
草を抜いていると土の中のアリ達が慌てて移動する。結構大量。
少しならあまり気にもならないが 大量だとちょこっとゾクッとするのが此の頃である。
畑の隅に残したルッコラの種を取った。
せっせこせっせこ作業をして あらかたの草取りが終わった。

きゅうりには黄色の花がいっぱい。
気温が低いせいか 葉が白っぽくなっている所があったのではさみで取り除いた。
少し大きく育ったきゅうりがあったので2本収穫。
手入れもせずに収穫だけなんて申し訳ないなと思っている所に 近所のグループホームの方が職員とお散歩に見えた。
ホームの人へ初取りを食べて戴くことに決め 差し上げた。
職員の方は「早起きは三文の徳だね」と入所者の方に話されて 捥ぎたてのきゅうりを渡していた。
二人の入所者の方は「うわ ぽつぽつがあって…」と喜んで下さった。
ホームの方は そう多くはないが 2本をカットすれば みんなの口にちょこっとは届くだろうと思った。

他に春菊を刈って 小さめのきゅうりを3本収穫して家と母の所へ持っていくことにした。

洗濯機を回して家を出てきたので 脱水も終わっていた。
それらを干してから 遅い朝食。その後 お弁当を作って 母の所に向かった。

ソファーに座った母は 舟こぎ状態。
朝は機嫌よかったと職員が伝えてくださった。が 不消化の「大」を排出しているとも。
昨日のヨーグルトで一発である。
全く効かない時もあるが 乳製品は 結構弱い。マグも服用していないのだが…。

昼食前にトイレ誘導して お腹に薄荷油を塗って「大」排出少量。
それから 昼食開始。
持参したきゅうりを入所者や職員に試食していただく。
母の口にも運んだ。モグモグと口に入れていたので安心していた。
ふと気がつくと 母なみだ目。
ギョッとした。噛んではいたけれど 種の部分だけで小さな塊を其のまま飲み込んでしまった様子。
口を開けて貰った時には ちゃんとその形で存在していたのだが 見ていない時に喉に詰まらせて自力で戻したのだ。
肉に続いて2度目。油断禁物である。
当たり前のことが できなくなっていく怖さを再認識。
きゅうりは危なかったけれど トマトやメロンは大丈夫だった。
メロンを口にした時の母の表情は 格別。
味は判っているんだといつも感じている。

食後 のど自慢をみんなで見た。
入所者の方で 鐘がいくつ鳴るか予測のうまい方がいて 施設内の審査委員長をして頂いている。
今日もばっちり。
みんなが笑えば 母もつられて笑い出す。
日曜日の恒例は のど自慢視聴となっている。

その後 少しチャンネルを変えて「噂の!東京マガジン」
文字も適度に出て テンポも程よく みんな楽しんでみていた。
母は 途中で介助の時間となって居室に移動。
トイレ介助 整髪 口腔ケアをして頂き その後 お散歩に出た。

歩行がだんだん危うくなっているので気が気ではない。
少しずつ バランス感覚を取り戻せないものかと焦っている。
無理なら 室内歩行に切り替えるけれど…。
母は玄関前に移動しただけで 外出を感知する。
でも何処かで 歩く事への不安も感じ始めていると思える。
それでも 踏ん張って外へ出た。
荷物は持たず 極々近くを歩こうと思った。
それでも 休み休みしながら 駐車場を抜けて小山のある公園まで行き着いた。ちょこっと水分補給して 更に公園の中に入り込めた。もくろみは 小山のぼりだけれど 無理をするつもりはなかった。

公園の奥に行き着いて 大きな石に腰掛けていると 入所者がご家族に車いすを押して貰って見えた。
母のフロアとは違う方だが 入所は同期。
仕事をなさりながら息子さんが面会に見えるのだ。

今日は 車いすに傾斜して目を瞑っておいでだ。
話しかけても 目も開かれない。
手を握っても反応はない。諦めている表情なのだ。
でも 息子さんが奥の手で「アイスクリーム」を口に運ばれた。
「駄目かもしれないなぁ」と呟かれたその直後 その方はぺろっと口を動かされた。
目を開けられる事はなかったが アイスクリームは確実に召し上がっていらした。感動!
息子さんも 最近 施設での介助以外の時間での話しかけが激減している事を嘆かれておいでだった。
話かければ 反応は多くなると感じられている様子だった。

とっても優しくお母様を包み込まれていらした。
でも10年前は もう駄目かと思っていたとも。
命を頂き ここまで踏ん張ってくれている姿に感謝なさっているんだなと感じた。
おそらく 相当おつらい事があったのだと感じるのだ。
それでも 年月を経てたどり着いた思いに時間が大きく作用しているのだろう。

石の上に腰掛けた母が だんだんつらそうな表情になって左傾斜が強くなってきたので 先に施設に戻った。
ゆっくりゆっくり歩きながら…。
おやつの時間は飛ばしてしまったけれど 穏やかな時間が過せたので それも良しということだ。

施設に戻ってトイレ誘導し 水分を少し補給してホールへ移動。
テレビに見入った母をみながら そうっと施設を後にした。

1日を終えてみると 毎日感じていたけだるさが消えている。
ちょっと無理をしても動いてみると体が軽くなる。
このことは 複数の介護仲間と話題になっている。
幾度も経験して判っていても ついわが身を庇ってしまう。
今日 また その事に気が付いたけれど また 同じ事繰り返すのだろうな。


2009年06月13日(土) おさぼり


暫く前に 入所者の方に珈琲でも飲んで戴けたらと豆を差し入れしてた。
施設の形態が変わって おやつが簡略になって珈琲を淹れる余裕もなくなってきたようで 豆は冷蔵庫に眠った儘になっていた。
時間を経過すれば 風味も落ちるしそれほどいい豆ではないので早目に飲んでもらおうと思った。
濾紙のないドリップを持って 施設に向かった。

母は ソファーに座って居眠り寸前。
トイレ誘導して「大」「小」排出。
手洗いを済ませてホールに誘導。

この手洗いもなかなか大変になってきている。
以前は 洗面台の前に立ってふらつきながらも両手をゴシゴシできていたのだが 今は 片手を洗面台に掴まって片手をゴシゴシ洗ってあげるのだ。石鹸をよく流してタオルで拭いてから もう一方の手を同様にして洗う。
立っていることも不安が生まれる状態。
それでも 掴まれば立ち上がる力はあるので 腰砕けまでにはなっていないからできる事だ。
何時まで持つかを考えるよりも できている事に感謝して…といった所である。

昼食は冷やしうどん。おかずは車麩と野菜の煮びたし。デザートはフルーツヨーグルト。
今日の「大」は硬かったので ヨーグルトも食べてもらう事にしたが…。母は乳製品は中止にして頂いているのだけれどね。
でも お膳には配膳されてたんだよね。

量も心持ち控えめで 珍しく45分で食べ終えた。
一人前の定量がどの程度か把握できていないけれど 量を意識的に減らしているのかな?
母にとって どちらが良いのか判らないが 減らしているとしたら おやつなどで栄養やカロリー補給を考えたい所だが…。
そういった説明もないので 単なる偶然という事なんだろうなぁ。

おやつ後 トイレ誘導「小」排出。
その後 職員の了解のもと キッチンに入って珈琲をたてた。
入所者の中で飲める人は限られているので ついでに職員の分まで…。
キッチンの前に椅子を運んで母に座ってもらって 様子を見て貰ってた。そばに座っているだけだが 薫りが立つと母は笑顔を見せて見守ってくれていた。
他の入所者の方に珈琲を運んだら みんな笑顔で「嬉しい」「ありがとう」と飲んでくれた。ちゃんと判るんだよね。
母も一口口に運んだら 顔がくちゃくちゃになった。
味が判るというよりも おそらく雰囲気の変化を感じ取るんじゃないのかなと思えるのだ。
休息中の職員にひとまず飲んでいただいた。
仕事中の職員は キッチン近くを通ると「あ〜いいかおり」ってにこやかな表情となった。
薫りに包まれる効果は 入所だけないんだなぁ。

母と居室に篭って 遊びを楽しんでいたら トイレ介助に見えた。
排泄後あることを伝え 後は職員に託し そうっと施設を後にした。

家に戻って 菜園の手入れをしなっくちゃと思うのだが 一旦家に戻ると腰が重たくなってしまって 洗濯物を片付けたり 夕食の支度をしたりして 行けない言い訳を自分にして 菜園おさぼり。


2009年06月12日(金) 準備不足 好意に甘えて…反省


お天気も良いので 美容院に連れ出そうと企て 施設に向かった。
その割りに 手順が悪かった。
頭の中では 美容院に行ってその後何処かで昼食を摂って戻ろうと思った。移動は 車椅子と決めていた。

施設に着いたら ソファーに座ってゆらりゆらりと舟こぎを始めそうな母。先にトイレ誘導し「大」「小」を排出。
職員にトイレ介助の時間を確認して 少し調整して貰った。
2時半から3時がその時間となった。
これは トイレ介助の訪問が入らないと施設の運営上困るから。
本人介助は いる間にこちらで出来るので問題はないのだが あくまで施設のために…。

着替えを始めたら ぼんやりとした母に笑顔が出てきた。
何となく予感が生まれるのだろう。
「髪結いさんに行く?」と聞いて 深く頷いていたが 今日のような状態の母に何処まで理解できているのかな?

出掛けに「近いうちに訪問の美容師さんが見えるのですよ」と職員が教えてくださった。
外出の無理な人には とても助かる。
でも 移動が可能なら 外出で地域交流を考えることも大事にしたい。外の風に当たる事は 心の解放にもつながる。刺激もある。

入所していながら 我儘な行動と思うのだが 母にとって良い事は少し踏ん張って突破していかないと…。

外の風に当たっていると眠そうな表情はたちまち消えてしまう。
後ろから車椅子を押すので 母は1人の感覚になるようだ。
じっと景色を見ながら何かを考えているのが伝わってくる。
後ろから耳元で「いい天気だね」と言おうものなら びくっとする母。
それほど いつもと違う景色に入り込んで何かを考え1人の世界に入り込んでいると感じるのだ。
不快な様子もないので 楽しんでいるんだろうと思える。

美容院までの道のりは 多少上り下りはあるが平坦な道のり。
それでも30分弱はかかる。
美容院の前に着いてホッとしたのも束の間のことだった。
以前 エレベーターを使えるとわかったので当然今日も大丈夫と思っていた。
管理人さんにお願いしたら「?」
事務所に問い合わせても「?」
どうも最近 管理人さんが替わって 操作が判らないらしいと判明した。
仕方がないので 階段を上って貰おうと車椅子を降りて貰ってトライした。が 階段の高さまで足が上がらない。
暫く階段を使っていないので…感覚がつかめないようだ。
こういうところが認知症なんだよね。
こちらも焦るので母も不安がる。諦めようとした時 通りがかりの人が「手伝いましょう」といってくれ手助けしてくれた。
だが介助の仕方がわからなくて説明しても理解できない。
その人にも母にも怪我をさせてはいけないと思って「ありがとうございました。今日は 諦めます」と伝えて車椅子に座りなおした。

でもなぁ…ここまで来たのになぁと諦めきれず 美容院に電話したら
若いお兄ちゃんが下りてきてくれて車椅子ごと上げようとしてくださった。勿論私と二人がかりで…。
でもこれが重たい。苦戦している所に昼休みの事務員さんがお手伝いしましょうとまた声を掛けてくださった。3人でも危険と感じた。
「ちょっと待ってください」と会社に戻って 男性の助っ人を連れてきてくれた。
4人がかりでようやく上がれた。
「なんてことしちゃったんだ」と反省しきり・恐縮しきりである。
母もかなり怖がった。

美容院で落ち着いてきたら笑顔が出てきて ロットをまいて貰っている間も落ち着いており 定着液の時にも特に不快そうな表情をしなかった。待っている間 水分補給でアロエとマンゴーのレモネードを飲んでもらった。芋羊羹も食べて貰った。

定着液を流す時は 嫌がるだろうと覚悟していたが静かなものでじっとしていた。
その後髪をカットした後の洗い流しも嫌がらなかった。
最初の階段のぼりが刺激が強すぎたせいかも知れない…。

綺麗に仕上がる頃に 管理人さんがエレベーターの管理会社の人を連れて「下りる時はエレベーター使えますよ」と伝えに見えた。
最初は「この次の時までに解決しておきます」と言う事で今日に間に合うとは言ってなかったのだが…。

と言う訳で 厚顔で人様の善意に甘えてしまった1日となった。

昼食を飛ばしているので コンビニに拠って食べ物を購入し通り道の公園で昼食タイム。
施設に約束した時間は過ぎてしまったので 慌てずに夕食に響かない程度に食べて貰って 水分補給。

川沿いの道を歩いていたら 母の利用しているデイの送迎車とばったり出会った。
車を止めて母に語りかけてくれた。ちゃんと視線が合うまで待ってくださって…「あれれ パーマ掛けてきたの!」と喜んで下さった。
昨日 少しお世話を掛けたと連絡帳のお便りに書いてあったのでお礼を伝えた。

サービス提供者と利用者って 普通 こういう関係なんだけれど…。
母の施設では 極減している。
施設に戻った時にも 母に向かって言葉をかけてくれた人は1人だけ。こういうところが 非常に気になっているのだ。
余裕がないだけなのか それとも介護の中身も変わってしまったのか…。職員同志は 意思の疎通が出来ているようだけれど…。

トイレ誘導して「小」 着替えを済ませた。
夕食の時間なのでテーブルに誘導して…後は職員にお任せ。
昨日のデイで替えた下着と汚れたタオルがあったので持ち帰ることにして そうっと施設を後にした。

準備不足で 人様の好意に甘えてしまった1日を反省。
でも 困った時に手助けの手があったこと そしてその好意に甘える事も地域に病の理解を得るための手段ともちょこっと感じたりもした1日でもあった。


2009年06月11日(木) 悩みどころ


今朝の朝日新聞に 吸引等家族に許されている医療行為を特養等の介護職員にも認める方向で モデルケースで試行されるという記事を読んだ。
現在 特養の看護士の指導の下特養でも行われている事ではあることだが いよいよ認める形で動き出したのだなぁと思った。

また 東欧諸国の介護の話も掲載されていた。
連帯のドイツ 公のスウェーデンという見出し。
ドイツでは ボランティアで。スウェーデンは 税金で賄う。
日本の介護保険の行方が非常に気になる。

今年 町内会の当番なのだが 今年度初の回覧板を回して ひとつき経過した。 26軒を2手に分けて13軒ずつ。
片方は 10日足らずで戻ってきたが もう片方は いまだ戻ってこない。もともと遅れ気味で行事が済んでから廻ってくることもあった。
最初から遅れているのだろうと思っていたが そうではなくて 何処かで停留しているからだと判った。
一軒に長く止まっているのか?それとも連泊が続いているのか?
催促しても良いものなのか?悩む所だ。


2009年06月10日(水) ちょっと違うけど OKみたい!


マンゴーとアロエの皮を剥いて 小さくカット。
レモネードを作って冷やし マンゴーとアロエを入れた。

昨日 母が美味しそうに食べていたので作ってみた。
でも昨日のアロエは アロエそのものではなくナタデココぽいものだった。家では アロエそのものを入れたので苦味が残った。
「どうかな?」と思いながら施設に向かった。

母は眠そうな表情だった。
トイレ誘導すると「大」「小」排出できた。
母はトイレでできて深く頷いていた。

それから 持参したお湯にアロマオイルを垂らしてタオルに沁み込ませて顔を拭き 首筋に当てた。
少しでも目を覚まして欲しかった。
それでもパッチリしなくてボール遊びをしたり…。
反応は少し鈍かった。
時折半べそをかいていた。ギュッと抱きしめると「あ〜ん」と泣く。
昨日踏ん張りすぎて疲れてだるいのかなとも思う。
何処か痛いのかと思って尋ねてみるけれど 痛がっている訳ではなさそうだった。
けだるさは 痛いのでもないだろうから言葉にできないのかもしれない。

昼食は 割りに量が控えてあった。
そのため40分ほどで完食した。
合間に アロエとマンゴーのレモネードも食べて貰った。
アロエは嫌がらなかった。マンゴーが口に入るとニコッとした。
アロエからぬめりが出た汁は 母に丁度良いようでごくりと飲んでいた。昨日食べたものとは 少し違うけれど デザートとしてはOKみたいだった。

その後トイレ誘導し 持参したお茶を飲んでもらってリハの体制をとったらzzzz。
浅い眠りで 療法士さんが見えたら目覚めていたが そのうちに又眠り込んで リハが終わっても眠っていた。
リハが終わる頃にトイレ介助のため職員が見えたが15分ほど待っていただく事にした。
その間 コンビニに走って昼食を調達して戻った。
そこで 母を起こしてトイレ誘導「小」のタイミングばっちり。
今日は3回ともタイミングばっちりだった。

お昼を食べている間に 母にアイスクリームを運んだ。
小さいカップを二人で半分に分けて…。
水分補給はこれで大丈夫かと思った。

散歩に出れば体力消耗してしまっても困るので今日はお休み。
室内歩行も3周ほど。
お天気模様も怪しくなったので そうっと施設を後にした。

今朝 事業所から電話があった。
ボランティアさんに確認を取ってみたら「特に困っている事もない」と言う事でホッとした。
更に「別件でお願い…」と介護中の方を紹介したいと言う事でお話を伺った。奥様がご自分の親を介護なさっているのだが ご主人からみると 思い余って手を掛ける時がくるのではないかと不安になるという方だった。
「お二人でお見えになれるといいですね」と伝えた。
介護しているものが集うと結構発見する事が多いように思うのだ。

そういえば 昨夜 隣町に住む方から久しぶりに電話が入った。
嫁いだ家での介護の悩みを持っていらしてた方である。
近くの介護者の会を紹介したのでそちらで解決できているのだと思っていたが 実の親の介護で忙しくしていて結局看取られたそうだ。
その事を通して 教えられる事があって 逃げないで介護しようと思い直したと話されてた。「また 逃げ場がなくなったら電話していいですか?」と聞かれて「勿論いいですよ」と伝えた。

介護者の心模様は 突然土砂降りが起きたり嵐が起きたりする。
そんな時は ちょこっと思いを告げて気持ちの切り替えを計ってみる事も大切だ。私自身 そうやって山坂を乗り越えて今日がある。
何時までたっても 納得できる介護は出来ない。
「それでもいいんだい」っていつも自分に言っている。


2009年06月09日(火)  えがお 笑顔!


今週で母の薬が切れてしまうので通院することに決めた。
午後は母の入浴日になっているので 午前中の診察にしようと思った。午前のトイレ介助と昼食介助はお休みにして頂く。

施設の冷蔵庫にとろろが切れてしまっているので 朝 オクラを茹でて刻み。長いもを摩り下ろして小分けにしてパックに詰めた。
母の咀嚼する力を落としたくないので 1回に使うとろろの量を減らして詰めた。

出かける前に 木曜日に夕食介助してくれている事業所に電話して「介助が負担になっていないかと」と聞いてみた。
すると「ボランティアさん 母の事が好きになって 行くのが楽しみといってましたよ」と保健士さんが伝えてくれた。
その方は 代理で見えたのだけれど…ずっと介助を続けてくださっているのだった。話を伺い嬉しくなった。

施設に着くと母はソファーに座って満面の笑みを浮かべていた。
いつも寝入っているので すっごく嬉しくなった。
ご機嫌の母をトイレに誘導し「大」「小」排出。
それから着替えて貰った。
その間中 ニコニコなにやら愉快そうに話していた。
施設から車椅子をお借りして 外出用の荷物を持って外に出た。
いつもなら 寝入ってしまう時間帯なのだが 母の視線はあちこち動いて楽しそう。
強い日差しもなく 優しい風が吹いてお散歩には絶好の日。
一応 長い時間歩くので日焼け止めを塗って出たのだが 車椅子を押す身で汗がたらたら。ハンカチで汗を拭いてから「しまった!」と焦ったが…仕方ない。
途中「歩く?」と聞くとじっと見つめてから深く頷いたので 二人で車椅子を押して歩いた。腰も軽いし足も快調。
とはいっても 疲れてしまうと入浴に差し支えるので1キロ弱で車椅子に座って貰った。
行きの道は上り坂が多い。30分ちょっとで診療所に着いた。
車椅子を降りて 待合室のソファーで待った。
程なく母の名を呼ぶ声が…。
すると母は両手を付いて立ち上がろうとした。
「先生 母 立とうとしていますよ」と伝えると 再度母の名前を呼んでくれた。やっぱり両手を付いて立ち上がろうとした。
自分の名前を呼んでくれて そこへ行かなければならないって理解できているんだと知って嬉しかった。
医師も母の所に来て 手を差し伸べ診察室に誘導して下さった。
「今日は いいねぇ」と医師。
この所血圧がかなり高くて 幾度も計りなおしていたのだ。
この所の母の変化を伝えて 記録していただく。

診療所を出てトイレに立ち寄り「小」を排出。
それからトットコトットコ。
途中でチェーン店のうどんやさんに入った。
おすし屋さんに入ろうとしたら階段で断念。
何を食べるか迷いに迷って 海鮮寿司定食と麦とろと天麩羅そばを頼んだ。うぇ〜と思われるかな?
母が食べるのはお刺身と煮物と麦とろ飯。天麩羅ちょこっと。
私は おそばと天麩羅と寿司飯。
母にはデザートにアロエゼリー。
母はニコニコ笑顔。食べ物が入るたびに「うふふふ」と笑う。
食事の間中笑顔が絶えなかった。途中 お店の中をぐるりと見上げては「うふふふ」と笑う。
少し離れたテーブルに着いているご夫婦が 母の動作と笑顔を見てつられて笑っていらした。
外食は 結構気を使うものだが 今日は気が楽だった。
「美味しかったね」というと深く頷いて「うふふふ」と母。

それから また車椅子に乗ったり下りたりしながら施設に戻った。
入浴の始まる10分前。
読みより10分ほど遅れた。母に歩いて貰ったのが響いている。

トイレ誘導し「小」排出後 浴室に両手引きで移動。
母の衣類は職員が揃えていてくださった。
入浴は職員にお任せして そうっと家に戻った。

車椅子での往復は 35分×2だけれど タクシー移動の時より楽に思える。乗り降りの介助で母にも運転手さんにも気を使ってしまうからだろうと思う。
施設にいても やっぱり何処かで遠慮がある。
自分の利用者さん訪問でも 利用者さんはそういう遠慮を持って依頼してくださっている事を改めて感じた。

家に戻って心地よい疲労感を感じながら珈琲ブレイク。


2009年06月08日(月) 赤くなったり青くなったり…


 先日の朝日新聞に高齢者が服用する薬の副作用について記載されていた。
これが 以外に読まれていて「あんな薬出しやがって!」と怒る人もいれば
「だから こういう症状が起きているのね」と言う方まで。

実は 最近「ふらつきがあって困っているんですよ」と介護仲間が話されていた。その時に「血圧は?」「貧血は?」とお聞きして「血圧低め 貧血は以前にあった」と話されてた。
介護鬱のような症状を訴える方なら 神経に関する薬の服用もぴんと来るのだが その人はそういう話はなかった。
だから「通院なさって 原因を調べたほうがいいですね」と伝えた。
「何処の診療所がいいかしら?」と聞かれたので 通院しやすい診療所をお勧めした。

今日再度電話がきて「他の診療をしてから出向いたら もう診療所がクローズしたのでまだ通院できていないのです」と言われた。
話を聞いている時 朝日新聞の記事の事を話され「ふらつきは 薬の副作用ってこともあるのですね」と言われた。その上 軽い緑内障があるということで2度びっくり。緑内障と精神系の薬の相性は良くないのだ。
会では 薬のことも話題に上り いろいろ話しているのだが…。
それを自分の事と考えられなかったのだなぁ。
医師や薬剤師は 精神系の薬の副作用について どのくらい説明しているんだろう?

夜 イヴェントの会議で出かけた。
これで夜間の会議は終わるだろう。
後は 担当の事を詰めて置かなければならない。

今日は 依頼された物を仕上げて メール添付で送信。
ようやく肩の荷がおりた…筈だった。
でも 手直しされ戻って来た物をみて吃驚してしまった。
下書きの下書きで 話にならないものだった。
「ひょえい!」パソコンの前で赤くなったり青くなったり!
全くドジ!!!


2009年06月07日(日) 孫の踏ん張りに…


昨夜 娘が泊まりに来た。
夏のお手当てが出て お零れを戴いた。

今日は 夫に送ってもらって娘と母の所へ出かけた。
母は 今日もソファーで爆睡中。
娘が母をそうっと起こしてくれた。
所が母が立ち上がった時ふゆふゆと漂った。
トイレ誘導し手当て。
ふゆふゆと漂うので トレパン装着のまま座ってもらって替えを準備しその他の必需品も揃えた。
トレパンを左右裂いて 注意深く手当て。
トレパンプラスパットをそろそろと引き抜いた。
今日は お湯を持参してきたので 娘にシャンプーの空き容器に温度調整をしながら洗浄用のお湯を作った。
昨日危ないと思ってアロエは中止して貰ったのだが ぶどうやトマト等多量すぎたのかなぁ。
部屋に臭いが篭らないように窓を開けた。
それでも ホールでは食事が始まるので ちょっとアロマを炊いた。
それから つらそうな母のお腹にはっか油を塗った。
綺麗さっぱりした所でホールに移動。
娘が「私介助する」と言ってくれたので お任せして ドラックストアまで走って アロエとはっか油を購入。他にも水分補給用にお子様向けの寒天ゼリーちゅうぶを購入した。

娘も最初はスローペースで大変そうだった。
後半「替わるよ」といったら「ここまで踏ん張ったのだから最後まで…」と辛抱強く介助してくれて全量食べ終えた。
やっぱり1時間ちょっと。
エンジンがかかるまでが少し長い。

それから ちょこっと水分補給に寒天チューブを。
オレンジ味の物は 少しずつ吸ってくれてこれも完食。
母はよく噛んでいた。ちょっと嬉しかった。

トイレ誘導し「小」を排出した時に 職員が見えたのでバトンタッチした。
まだ風邪菌を持っているのでマスクを着けて。
お昼も未だなので そうっと施設を後にした。
風邪の方は 酷くならずに済んでいるのだが まだ服薬しているので…。
娘と昼食を摂って 電車で隣町に出かけてそこでさよなら。
私は しょうゆを購入して家に戻った。
お散歩は 今日もお預けとなった。


2009年06月06日(土) 風まかせ


生憎の雨。
きょうもスタコラ母の所へ向かう。

手持ちのとろみ剤が切れて 薬局で仕入れたものを使い始めているのだが…。
先日来訪くれた友人にほうじ茶でとろみをつけたら「美味しくない」ときっぱり。母の「うまくない」はとろみ剤のことだったかなと思う。
でもこれまで使っていたものでは そうは言ってなかった。
友人も「美味しくない」といったものは 以前使った時も同じメーカーだったと言う。
メーカーに拠って 味の変化が違いがありそうだ。
私も以前使ったほうが 味の変化が少なかったと感じている。
さて 一般販売は何処でしているのか 調べなくては…。

施設では ソファーに前屈で深く寝入っていた母。
誰も声も掛けないホールで1人で過す限界だろう。
この状態が日常化しているのだと思う。
きっと午前・午後と食事とトイレ介助以外の時間は こうなのだろうと思う。
以前のように元に戻れるということもないだろうが まだ 手すりに誘導してあげれば自力で立ち上がれるのだから 機能維持を努める事に意味はあるだろう。
面会時間に工夫をしてみる事が必要だろうなぁ。

食事介助は1時間ちょっとで全量摂取。
施設の食事プラスピオーネひと房。
夕食には フルーツトマトを小さ目を2個食べやすくカットして置いてきた。

今日も風邪菌を置かないように マスクをつけ3時ちょっと前までいた。おやつは 外して手の爪切りをした。
足のほうは 綺麗だった。きっと デイで入浴後切って貰ったのだろうと思う。ありがたいことである。

明日は暑くなりそうとの予報。
散歩に連れだせればいいのだが 暑さでばてる事も考えるとどうなるか。明日の風をみることにする。


2009年06月05日(金) 梅雨?


新型インフルエンザの報道があってから 風邪をひいたら生活自粛・マスクを着ける等 これまでにも増して神経を使うようになった。
チョイ風邪気味になり 母の面会も「どうしよう?」と思う。
マスクを着けて 一緒に食事は摂らないで早目に帰ろうと思って出かけたが結局 いつも通りなってしまう。

昼食は避けているのでお腹ぺこぺこ。
母は昼食前に「大」排出しガスが溜まっているので 食事もすすまない。大匙1の長いものすり卸を使いながら 何とか全量摂取できたのは 1時間ちょっと。
テーブルに着いたのが 遅れているのでみんなとの時間差もあって…迷惑をかけた。
母は 食べる意思はある。だから じっくり構えるしかない。

思う所は いろいろあるが…。

夕方 相談が持ち込まれているので 3時で切り上げてトットコ。
少し早目に着いたので 食事をゲットして 食べながらお話を伺う。
1時間半ほど話し込み 別れた。
その足で通院。風邪薬を頂き 買い物をして家に戻った。

留守電が入っており 折り返し電話を差し上げた。
介護仲間が ガンの手術をしたのだ。
おそらく自分が先に…という思いが交錯しているだろう。
いずれも 高齢者。
もう1人の方も術後 音沙汰がない。
もっとも「体調が優れない時は無理しないで 自分を最優先してください」と伝えてあるのだから…。つまりは 体調が思わしくないという事だろう。
しかし 在宅で本人と過すのは ショートを使いながらといっても大変だろうと思う。

どうも梅雨空のよう。でもまだ宣言はないのだよね?


2009年06月04日(木) 気迫を貰った


母のデイサービスの日。
特別予定もないので 友人にメールをした。
「片付けなくちゃいけないのだけれど 気力が湧かない」と。

友人の娘さんから電話があった。
友人は 電話では もう聞きとれないから。
普段はメールでやりとりするようになっている。
「これから行ってよいか?」と。
「勿論OK」と言う事で 車で2時間近く掛けて見えた。

「出るよ」と言う連絡から「スワッ」とお掃除。
孫を連れ来るし…はいはいでもしたらほこりまみれにさせてしまう。
私よりずっと若いおばあちゃん。

ほんとなら 元気なこっちが逢いに行くべき。
毎日ふうふう言って言い訳しながら暮らしているのが恥ずかしい。

夫いわく「あの人はもう人の何倍も生きてきた」と言う。
あいつがいるから元気を貰える。

小豆入りの玄米のおにぎりを持ってきてくれた。
美味しかった。
それだけでも あいつ頑張っていると思う。
凄いやつだ。
もっともっと詳しく書きたいけれど あいつが嫌がるから書けない。


2009年06月03日(水) 知らなんだぁ〜


 昨日 仲間が集まった時に 往診と訪問看護を利用していると話されていた仲間がいた。
地域に 往診と訪看している所があることは知っていたが イマイチと言う感想が多かった。
でも 昨日利用しているという開業医は24時間対応訪看もあり本人と介護者に寄り添ったサービスを提供くださっているようだ。
ホームページを見て驚いた。
今秋 地域にそういう診療所ができると聞いていたので「良かった」と思ったけれど…。もう既に そういうあったか診療所があったんだ。
知らなんだぁ〜。
情報集めているつもりでいたんだけれどまだまだだなぁ〜。

リハがある日。昨日も早々に切り上げてしまったので 早目に母の所へ向かった。
直ぐにトイレ誘導したら「大」排出。
アロエ止めて貰っていたが 再開をお願いした。
食事前に排出できたが食べ方はゆっくり。
口は開くのだが 送り込みがスローペース。眠ったりもしない。
摂食障害は ゆっくりゆっくり進行中。

今日「美味しくないから」とか「嫌だ」とか 水分補給の時言っていた。
とろみをいつもより強くしていたせいかな?
言う割りに ちゃんと飲むのだけれど…。
母の感想は 今日のことじゃないのかなと思ったりもした。
美味しいものには笑顔を見せるから…今日も笑顔見せてくれたし…。
様子見るしかないな。

夕方 歯医者の予約が入っているので 夕食まで待たずに施設をあとにした。


2009年06月02日(火) 介護者の会


介護者の会の集まりがある日なので あれこれとお知らせすべき冊子や資料を準備し 母の所にむかった。
母も連れて出たい所だが 夫が風邪気味でひょっとするとインフルエンザ?と言う感じもある。
そうなると私自身が菌をウイルスを持っている可能性がゼロではないので無理をしないことに決めた。
手洗いうがいの励行に努め 夫も隔離状態を自ら宣言していた。

新型インフルではないと思うけれど 万が一。
今朝は 節々が痛いなんて言っていた物だから…。
施設だって 消毒薬を準備しその上マスクも入り口に備えてある。
結局 さっき帰ってきた夫は 声はかすれているけれど熱発はなかったのでホッとしたが…。
やっぱり あれだけ騒がれると神経を使ってしまう。

母は ソファーに座って 立ち上がりたいそぶりを見せていたので即トイレ誘導。
仕草の暗示通り「大」排出。今日も細い形状でお腹もガスがごろごろしていた。暫くトイレで待って何とか配膳前にテーブルにつけた。
食べ方は 程ほど。
しかし 会の始まる時間が近くなって 職員にバトンタッチしてそうっと施設を後にした。

お昼を飛ばしているのでちょこっとお腹を満たして…。
今日は 最近にしたら少な目。でも20名ほど。
皆さん ひとつきの様子を話してくださった。
朝「初参加したいのですがよろしいでしょうか」という電話も受けていた。その方も見えた。
また家族をショートに託して 独身の高齢者の所に助っ人に出かけるので中途退席しますという方もいらした。
少し前から若年認知症のご家族も加わっている。
介護仲間の中には 若年認知症から現在に至っている人も数名おいでだ。
過去の話も加えてあれこれ話題となった。
身体的に大変な人の話を聞くと 自立している人を介護している人は「まだ楽なんですね」と話される。
初期の頃の対応の方が 本人と家族の混乱で大変な部分が多いだろうという介護者が案外多い。


2009年06月01日(月) 腰を上げないということは…



 昨日の職員の報告だと食事も儘ならない状態だろうことは想像できた。

今日は月曜日。
ボランティアの方をお願いしているので食事前の心配は要らないのでお昼に滑り込むように施設に向かった。

この所お天気が悪く 洗濯物の乾きも悪く 風に当ててから取り込んで 次の洗濯物を干してから…。
おにぎりを作って 母と私の飲み物を準備して出かけた。

施設の玄関を入ると「口あけましょう」という職員の声が聴こえて母の介助だなと思った。
二人の食事介助をなさっていたので「母は介助します」と伝えた。
「ありがとうございます」と職員の声。

母の食事介助をした。
口の開きが小さい。
以前は大きな口を開けてくれていたのだけれど…。
小さく開いた口に食べ物を運ぶのだが その先の歯でがっちりガードされてしまう事も度々。
さいの目に切ってある味噌汁のとうふを箸で運んだらそれも入らなくて…ポロリと零れ落ちてしまった。
母もその事は判っているようで ふふふと笑うのである。
食事前 ボランティアの方が両手引きで歩行介助してくれたようだし…。
だから 覚醒してないということではないのだと思う。
ゆっくりゆっくり介助した。
今日はエンジンがかかるのが遅くて 90分近くかかった。

どうも 何処か調子悪そう。この感触はお腹の調子だろうと想像できた。食後トイレ誘導。「大」排出。
職員が介助記録に認めを下さいということだったので記録を読みながら捺印。
職員によっては 母の記録をつけて下さる方もいてほんの少し様子が伺えた。
そして昨日二人がかりの介助とは 排泄が2度あったことと関係しているんだなと読み解けた。

母は お腹が落ち着かず「排出しそう」と察知すると腰を上げるのを非常に嫌がる。落ち着けば 改善される。これは 母の特徴である。
2度出たと言う事は その前の夜はお腹が落ち着かなくてまんじりともしなかっただろう。
眠い事もあったのかも知れないが おそらくお腹の気持ち悪さでじっと下を向いていたのだろうなぁ。
以前にその事も伝えていたのだけれどなぁ〜。
見解の相違なのかなぁ〜。

誘導が終わった後に職員が介助に見えたので 口腔ケアをして頂きその後歩行介助でホールを廻ってくださった。
ちょこっとボール遊び。その後おやつ介助してくださっていた。
その間 ボランティアの方の記録を読んだ。
1時間の活動がきちんと記録されている。
例え 適切な表現でなくとも伝わってくるものがある。
これは とても有難い。

職員が離れたので 持参した黒糖生姜湯とろみ入りを飲んで貰った。お味見に 他の方にも少し飲んで貰った。
もう少しと言う希望に あと少しのお変わりも…。

雨も止んだので次の雨が来ないうちにそうっと施設を後にした。


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