愛する貴女へ・・

2008年06月03日(火) コーヒー1杯分の時間

仕事帰りの雨の中
ふと目に飛び込んだ喫茶店
俺は思わずドアを開けた。

コーヒー1杯分の時間、
貴女の事を考える時間がほしかった。


窓際のテーブルに座った。
少し離れたテーブルには
俺と歳が近いであろう男女が楽しそうに話している。
店内に流れるジャズも俺の邪魔にはならなかった。

外は車が水しぶきを上げて通り過ぎていく。
窓ガラスをつたう雨しずく。

俺はKOOLに火をつけた。
その煙りとコーヒーの湯気が絡み合う。
少し離れた男女の楽しそうな笑い声が聞こえる。

俺はその二人を見て
いつか二人で名古屋で喫茶店に入った時のことを思い出した。
これを皮切りに貴女との時間が次々に思い出された。
貴女が背中を向けて駅の改札に消えていく・・。
それを俺は見送っている。
そんな場面まで思い出した。

切なくなって我に帰った。



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