活字中毒のワタシの日記

2013年10月25日(金) 枡野俊明『禅が教えてくれる美しい時間をつくる「所作」の智慧』★★★★★


枡野俊明 『禅が教えてくれる美しい時間をつくる「所作」の智慧

この通りに、美しく生きたいと思いました。
また、どうしたらいいかを考えた時に、「美しい方」を選べばいいのだ、というものさしを得られたことも収穫です。

メモ。

「あなたが積み重ねてきたものすべてが、『所作』となって滲み出てしまう」(p4)

「私が説く『所作』には、厳密なルールはありません。たったひとつの基準は、『美しいか否か』だけです。美しければ、それは正しい所作です。」(p4)

美しい、とは誰にとってもこころよいことだと。
自分も、周囲もこころよいのが美しく、そんな所作を選択する。

「私たちは時間に支配されています。しかし、その時間を美しくするかどうかは、あなた次第、ということです。」(p6)

美しい人生を送るためには、美しい時間を積み重ねること。
そのためには、美しい所作を日々していくこと。

「すべての所作にはそれぞれ意味と歴史がある」(p7)

「美しい所作は、あなたの智慧となります。」(p7)

所作の積み重ねが、智慧を身につけ、人生の真理を知る方法。

現成公案。
「私たちの存在、その一挙手一投足、つまり、あらゆる『所作』に真理があらわれているのです。」(p12)

「『而今』という禅語は、『いま』という時間を絶対的なものとして、大切にしなさい、と教えています。命を感じて生きなさい、ということだといってもいいでしょう。」(p23)

「怠惰に過ごした『いま』も、なおざりに送った『いま』も、二度と戻ってくることはありません。」(p26)
これが、無常。

臨済義玄禅師の言葉。
「随処に主となれば立処皆真なり」(p26)

曹洞宗大本山永平寺貫主、宮崎禅師の言葉。
「あるべきものが、あるべきところに、あるべきように、ある」(p27)

「なすべきときに、なすべきところで、なすべきことを、なすべきように、やる」(p28)

当たり前のことを、いかに当たり前にするか、続けられるかが大事。

「余ることなく、欠くることなし」(p29)

「一息に生きる」(p31)

一日は一息の積み重ね。
人生も、一息の積み重ね。
一息を正しい所作で、美しい所作で過ごす。

「朝という時間をどう迎えるか、どんな朝の過ごし方をするか、で一日の流れが変わります。」(p67)

布施。
財施、法施、無畏施。
無罪の七施。

眼施(がんせ)誰とでも優しい眼差しで人に接する
和顔施(わがんせ)和やかなほほえんだ表情で人に接する
言辞施(ごんじせ)優しい言葉「愛語」で語りかける
身施(しんせ)「捨身施」とも。身体を使い、人のため、社会のために働く
心施(しんせ)心の底から他人のために心を砕く
牀座施(しょうざせ)自分の立場や地位を譲る
房舎施(ぼうしゃせ)雨露をしのぐ場所を分かち合う

「心をやさしく、日々の時間を豊かにしてくれる美しい所作は、意外に身近なところにあるのです。」(p72)

「他これ吾にあらず」
「さらにいずれの時をか待たん」(p82)

大地黄金。

「いつだって、どこでだって、”光源”となるのはあなたです。」(p83)

「安心をもたらすのは、やはり、一瞬、一瞬を丹念に生きること、恥じないふるまい、心のこもった所作によって、美しい時間を積み重ねていくこと、だと思います。」(p124)

「毎晩が、自分のお葬式である
ー一日の区切りの所作を見つける」(p129)

「『はた』『らく』のは、自分のためでなく、他をラクにするため」(p135)

「無心はいかにして得るか?
ーひとつずつピリオドを打ち、溜め込まない」(p174)

「そんなときこそ、『いつもどおり』のことをする」(p188)

「いつもの所作が平常心を取り戻させるのです。」(p189)

莫妄想。

「心がとらわれたら、『まず動く』」(p192)

「”自由だから動ける”のではありません。”動いているから自由”なのです。」(p193)

作務は動く禅。
座禅は動かない禅。
どちらも禅。

「奇麗に見えるものも磨く」(p194)

「その塵や埃が厚く積もった状態を、私は『心のメタボ』と呼んでいるのですが、肉体的なメタボを解消するために、たとえば、エステと取り組む必要があるように、心のメタボを取り去るためにも、『心のエステ』にあたる行動、所作が必要なのです。
その代表が掃除です。禅僧は廊下を一心に磨くことによって、心を磨き、その塵や埃を払っているのです。」(p194)

「掃除は、そのもの、その場を美しくすることであるのはもちろんですが、”心の目”で見れば、あなた自身の心を美しくし、あなたが過ごす時間を美しくするおこないなのです。」(p196)

「『美しいなあ』『なんと清々しい』と感じさせるのは、じつは誰の目にもつかないようなところまで整っているからなのです。」(p198)

「後始末や片づけは、次の時間を美しく過ごすための準備である」(p200)

「時間は延々と続くのです。次の時間を美しくするためには、その前の時間を美しくしてバトンタッチするのが正しいのです。」(p201)

「美しく生きることを考えるのであれば、一瞬一瞬を、その”時間”を、いかに美しくするかに思いを馳せねばなりません。一瞬をおろそかにせず、美しく過ごし、そしてその美しい時間を重ねていくこと。それに尽きると思います。」(p209 おわりに)

美しく、禅的に生きたい。
行という実践あるのみ!

枡野俊明 『禅が教えてくれる美しい時間をつくる「所作」の智慧



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