2012年11月21日(水) |
高見澤たか子『「終の住みか」のつくり方』★★★☆☆ |
『「終の住みか」のつくり方』
メモ。
「しまい込んだものを次々と取り出しながら、私は溜息をつかざるを得なかった。『こんなガラクタにお金を使っていたなんて・・・』といういまいましい思いにさいなまれた。」(p93)
「自分の捨てたゴミが、庭に山をなすのを見て、私は恐ろしくなった。なんという傲慢な暮らし方をしてきたのか。この改築を機に、ほんとうのシンプルライフへと、生活を変えて行かなくては、と心に誓った。」(p95)
とおっしゃっていながら、引っ越し後もなかなか片づかないモノに囲まれて訪問で慌てて、というあたりが非常にリアルだなと思いました。
「『でも、このまますべてをとっておかれるつもりですか?』松尾さんが心配そうに私の顔を見た。 (略) 自分なりに納得のいく処分の仕方を選ぶことで、私は思い出の品々と別れを告げた。」(p98-99)
「つまりどう暮らしたいかをはっきりさせることだと思う。」(p159)
「生活全般にわたって、自分の好みを持つこと、それは人が年齢を重ねていく上で、若い頃よりももっと重要な意味を持つように思う。」(p160)
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