『幸せひろがる夢生活カレンダー―自分スタイルを見つける12か月』中山 庸子PHP研究所 (2000/11)心に残ったところ。やることを小さなことでも手帳に書き出して、済んだらどんどんマーカーで消していくことをすすめるその理由。「一日が計画的に暮らせるようになると、今日はこれだけのことをすればいい、と見通しがつき、かえってリラックスして生活することができるのです。」(p13)「一見、ただの雑用のように思えますが、こういうことが後回しになればなるほど、もっと重要なことをしようと思ったときに、足を引っ張りかねないからです。」(p14)上記のメモと同時に筆者が勧めるのは、「どんなときでも、自分が自分の味方であることをやめない」(p18)ということ。そのために「自分が一番寛げる、お気に入りのコーナーを持とう」(p19)。自己受容、「私は私でいい」と思えることはとても大切。子どもの頃からずっと「ありのままの自分では受け入れてもらえない。愛されない。」と思ってきた私には、これは頭で受けいれることすら難しかったことでした。今は、今なら、わかります。過信じゃなくて、自信。私は私以上にはなれないけど、私以下でもないのだから。比べても無意味なことが世の中にはあって、これはそういうこと。金子みすずさんの「みんなちがってみんないい」、きっと、そういうこと。「買い物は実に魅力的です。(略)しかし、そろそろ『本当の豊かさ』や『幸せな気分』は、『ものを買って増やす』ことばかりから得られるものではないという手応えのようなものを実感したいと思うのです。」(p25)「ない」ということが「豊か」だということは、目からウロコでした。もっと前の自分なら、「ない」ことは「豊かではない」こととイコールでしかなかったと思います。そして今、ない豊かさを少しずつ感じることができるようになってきた(これでも)ことが嬉しい。手紙について。「今、私はあなたのことを思い浮かべながら書いていますよ、というメッセージが伝われば、便りというのはもうほとんど目的を果たしたようなものだと言えるでしょう。」(p222)気持ちを贈る。そんな素敵なプレゼントを、さりげなくできる自分になりたいと思います。月毎に12ヶ月分のアドバイスが載っているこの本、12月はジャンルごとに1年の思い出ベストテンをあげよう、と提案しています。これって面白い!ブログでやっている10大ニュースも似たようなモノだけど、夢をイメージすること、書くこと、というのは日々を生き生きと暮らすために必要なことのように思います。「このように『楽しみたい』ジャンルを広げていくことで、ついつい『役割』や『義務』に縛られがちな日々の生活を風通しよくしてあげるのです。」(p242)たとえば。振り返って。言われて嬉しかったことベストテン、おいしかったものベストテン、我が家のいいことベストテン。まだこれからなら。してみたいお稽古ベストテン、マスターしたい料理ベストテン、行ってみたい場所ベストテン、なりたい自分ベストテン。小さなラッキーに気づく敏感なアンテナを持つこと。小さなラッキーに感謝する謙虚さを持つこと。上質のラッキーを見分ける力を身につけること。楽しいことがいっぱいの毎日にするのは、自分。楽しいことしかうつらない、小さないいことを見逃さない、そんな眼鏡をかけて、世の中を渡っていきたい。『幸せひろがる夢生活カレンダー―自分スタイルを見つける12か月』(楽天はこちら→【古本】幸せひろがる夢生活カレンダー/中山庸子)
『「夢ノート」のつくりかた―あなたの願いが、きっとかなう』中山 庸子PHP研究所 (1998/09)心に残ったところ。「できないことや苦手なことを克服することに、喜びを感じないわけではないけれど、不得意種目をすべて根こそぎなくそう、というのは楽天主義に反する。それでは好きなことを楽しんだり、得意なことをより磨いたりするエネルギーや時間がなくなってしまう。」(p78)おうちピカピカ手作り料理、でもママ眉間に皺寄せてしかめっ面、とおうちぐちゃぐちゃ手抜き料理(だったり外食中食だったり)だけどママニコニコ、だったらば、後者の方がいいでしょ?と著者はいいます。私が鬱になって何もできなくてイライラごろごろポロポロ(涙)するばかりだった生活から、医者に行こう、なんとか治そう、と思えたきっかけはこれでした。母親だったから。私の人生がめちゃくちゃになるのはいいとしても、目の前にいるこの子どもたちの人生までダメにする権利は私にはない、と。鬱かもしれなくてたぶんそうだけどまぁ生きながらえてはいる、診断は受けてない、母親として何もできない笑顔も見せられない泣いてイライラしてばかりの母親よりも、薬飲んでニコニコしている病気の母親の方が、きっと子どもたちにはいいはず、そうしなきゃ、と思ったのでした。「人のせいにしなくても、ものに八つ当たりしなくても、無理に我慢しなくても、うまくいく魔法が『とりあえず』。」(p79)5分だけやってみる、とか20%だけやってみる、とかよく聞く腰を軽くするためのコツ。「とりあえず」やらない、というのはよくないと思うけど、「とりあえず」やってみる、というのは有効かと思います。とても共感できたのは、手紙に関する記述。「手紙もある種のプレゼントだ。」(p128)かつては相当の手紙魔だった著者がイラストレーターとして、また文章家としての仕事をしながら手紙を書くことは減っていったけれど、その仕事は「読んでくれている人たち」への手紙のようなものだったといいます。そして著者の元へ届く、読者からの手紙。「誰に向けて書いたのか定かではないものの、確かにあの時、私は手紙を書いたのだ。」(p129)ブログやウェブサイトへ書いた自分の記事にコメントやメールをいただけるのと同じこと。私も感想を送ったり、いただいたり。私も心がけたいこと。「機会を作ってまた手紙を書くようにしよう。懐かしく、ひとりひとりの顔を思い浮かべながら書く手紙。(略)もちろん、返事はうれしいけれど、かつての私のように返事をやみくもに期待して書くのではなく、さりげなく『たった今、あなたのことを思っていますよ、元気ですか?』とそれさえ伝わればいい手紙。そんなふんわりとした香りのような手紙を書いてみたい。」(p130)そうそう、これこれ。便利なメールに比べて、書いてから届くまでに数日かかる手紙のよさは、数日前に私のことを思ってくれてた人がいた、という喜び。「関心」のプレゼント、といったらいいのか。貰っても嬉しいものだけど、簡単にさしあげることができるプレゼントでもあります。もっと簡単に手軽にそれができるよう、手紙箱をもっと使いやすくしていきたい。「本当に優しい人は、かまえずに相手を受け入れてくれる居心地の良さを感じさせる。そしてそれでも自分の色を失うことなく立っていられる強さも併せ持っているようだ。」(p157)昔読んだ中島梓さんの本の一フレーズが今でも忘れられません。「柔軟でかつ確固たる自分でいることは難しい」この箇所にもドキッとさせられた自分はやっぱり今でも「頑なでいい加減な自分」。エピローグで著者から贈られる最後の言葉。「小さな行動の積み重ねが、あなたをつくる」(p208)突然降ってくる幸運を期待するのではなく、種を蒔き水をやる。毎日全てをでなくても、できることから、ほんの少しの行動を積み重ねることが、遠くて届かなかったゴールへと運んでくれる。具体的な夢ノートの作り方も載っています。これを参考に、自分のやりやすい方法を試行錯誤しながら見つけて行動していけたら、きっと変われる。私が始めてみた『夢を叶える10大ニュース』もきっと同じ。夢の実現のために必要な小さなことを見つけ書き出しやってみる。少しずつ、近づく夢。なりたい自分。わくわくしながら、楽しみながら、少しずつ。笑顔の自分でいられるように。『「夢ノート」のつくりかた―あなたの願いが、きっとかなう』
ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する! ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。 ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。
『いつも時間がないA君と片づけられないBさんへ』サニー シュレンジャー ロバータ ロッシュ Sunny Schlenger Roberta Roesch 藤本 直幻冬舎 (2003/03)時間と空間の管理方法について書かれた本。「時間がない」と「片づけられない」をそれぞれ5つのタイプに分けて、それぞれに対策をあげています。どれもこれも、心当たりがありすぎて、いたたたた。心に残ったところ。「最大価値をもつ仕事二項目をつきとめ、この二項目さえクリアすれば、あなたは自分の時間をベストの形で利用できたと言えます。たとえ残りの八項目の実現が不調に終わったとしても、価値の達成率からすると自分をほめてよいでしょう。」(p23)これは、18世紀の経済学者ヴィルフレード・パレートの「パレートの法則」から。その2項目を選ぶコツ。以下を考える。・自分がやるべきorやりたい・自分のためor他者のため・今すぐor後でも問題ない・価値あるor至急以前読んだ本で見かけてから、やってみたりやらなかったり、のリスト作り。「重要で緊急」「重要だが緊急ではない」「重要ではないが緊急」「重要ではないが緊急でもない」これは割と有効で、片づきました。でも、「重要で緊急」に追われて、「重要だが緊急ではない」ことは結局手つかずだったりで、無力感に陥るることも多々ありました。今私がしているのは、ノートに思いついたやることリストのできたものからマーカーで消していくこと。書くことで「忘れちゃいけない」プレッシャーから逃れられるし、書いたことで忘れていない安心感が得られる。あと、コツとしては「具体的に書く」こと。なぜなら、具体的でないと取りかかるのに腰が重くなるから。例えば撮りためたビデオテープをDVD化したい、と思った時。「全部DVDにする」では絶対めげるので、「ひとまず集める」。それができたら次は「ナンバリングをする」「DVDを用意する」。次は「Macに取り込む」「チャプターつける」「焼く」「盤面プリントする」。私の場合はそれくらい細分化してやっと達成ができるのですが、(もちろん、慣れてきたら「No.12を1枚焼く」でいけるようになります)小目標を達成し続け大目標を達成するとはこういうことかなと思います。この本ではそういう「マスターリスト」と「デイリーリスト」を作成してチェックすることを進めています。なんでも、「書く」ということが大事なんだろうなと思います。他に印象に残ったところ。「何かに不安を抱き、落ち着きを失った精神を元の状態に戻すには、すべてを自分がコントロールしていると納得できる、自分への自信につながる特定の任務を一つ実行することです。」(p46)「あなたの行動、過密スケジュールの現状から得られるものは何か?」(p64)モノを処分するのを迷う時、自分に問うようにしている言葉。「これがあると私にとってどういういいことがある?」これで不要なモノはたいてい見切りをつけられるようになってきました。時間に関してもそういう意識を持つといいのかな。「完璧主義タイプは、自らに課したハードルが往々にして非現実的、あるいは不必要な高さであることになかなか気づかないものです。」(p73)この本は、いつも時間がないと慌ててる人を5つのタイプに分けていますが、そのうちの一つ、「アバウト・タイプ」へのアドバイスが私には参考になりました。「・毎日のルーティン・ワークを決め、習慣付けする」(p86)「・必要項目、思いついたことなどをメモに記録する ・メモの結果を観忘れることのない場所に留めておく」(p87)ぎりぎりまでやらない「崖っぷちタイプ」(これも心当たりありあり)には、こんなアドバイス。「五分間実行プランを利用する」(p123)まず5分間だけやってみると。気の向かない仕事も取りかかってみると実はたいしたことはなく、やりとげてしまえるもの。やらないで逃げ回りぐずぐずしていることで浪費しているエネルギーよりはるかに少ないそれでこなせてしまうもの、と。重い腰をあげるために、「ちょっとでいいから」と自分にうまく言い聞かせてみる方法も使えそうです。と、ここまでは「時間管理」について。後半はスペースの管理についてのアドバイスが続きます。スペース管理をするとどういういいことがあるかというと、探し物の時間とお金を節約でき、能率効率創造性のアップだと著者はいいます。ほんとにそうだと思います。次は自分のモノの評価。何をどれだけ、どこに、どのように持っているか。どのように維持しているか。愛着を感じているか。それを自問自答しながら、すべてのモノについてチェックしていく。ゴミ袋やあげる箱、保留箱、直す箱などを用意して。(他にも細かいアドバイスが載っていますが、それはP130から10ページくらいを読んで下さい。ここだけでもいいかも)それができたら、すっきりした状態を維持するためにはその後入ってくるモノに対してまた問う。「必要か、使うか、スペースを用意できるか、そのために何かを処分できるか、どこに置くか決められるか」スペース管理についても5つのタイプに分けてアドバイスが載っていますが、そのうちの一つ「病的整理魔」へのそれ。「片づけは、一気に終えなければならない作業ではない」(p187)やるからには徹底的にスッキリキレイにしなくちゃいけない、それも一気に、ああでもそんなの無理、と空回りしてやりもしないで疲れてしまう私にはこれは大事かも。少しずつ、一つずつ片づけていく。いつかゴールに辿り着けると信じて。実際そうなるはずだから、あきらめないこと、焦らないこと。なおかつ「ずぼらタイプ」でもある私へは、次のコツ。「一度に拾い上げるモノを一ダース程度にする」(p201)「『どーたらこーたら』の言い訳を封印する」(p206)「最重要のポイントは、もっと快適な環境のもとで生きたい、そうしなければならないという意識をもつこと」(p206)人は変わるもの、変わりたいと思った時が変わる時。そんな時に道しるべとなる観点は、「1.あなたが求め、目指していること2.そこにどう到達するかの手法3.あなたの力が及ぶことと及ばないことの区別4.リラックスすべきとき、またあなた自身を甘やかしてよいとき5.ゴールに向けて頑張るべきとき」(p238)時間は誰にも平等に与えらていて、生かすも殺すも自分次第。スペースの活用方法も同じ。せっかくならば、嬉しくなる、楽しくなるよう暮らしたい、過ごしたい。そのためのコツが満載の一冊でした。『いつも時間がないA君と片づけられないBさんへ』
『ハッピーライフカタログ』廣瀬 裕子大和書房 (2002/06)私もこれ(自分の持ち物カタログ)、やりたい!やれるようになりたい!と強く感じた本。『こころに水をやり育てるための50のレッスン』(オススメ!)の廣瀬裕子さんの素敵なモノカタログ。毎日使うモノを、好きなモノで揃える。毎日使って嬉しくなるモノを選ぶ。そういうモノに出会えるまで、待つ。工夫する。その前にまず、自分がどういうものが好きなのか、何を大切に思っているかを知ることが必要で、そのプロセスを経てそこへたどりついた著者の、普段遣いのモノ紹介。うちにもある!というものに嬉しくなったり、これ欲しかったの!やっぱりイイのね、とますます欲しくなったり、自分はこういうモノにはこだわりはないなぁと自分を知ることができたり、とても楽しい一冊でした。アルフレックスのソファ、いいな~。ずっと探していた3人がけ、やっと見つけられたという話、うちと同じで嬉しくなりました。「ずっとずっとすきでいられそうなこと」(p45)こういう縁を感じたモノは、きっと買い。私はしていないけど、するといいのかなぁ違ってくるかなあと思ったこと。「すきなパジャマにアイロンをかけていると、手間をかける分、そのパジャマが、眠る時間が、大切に思えてくる」(p53)写真とテキストが見開きの左右に置かれていて、パラパラめくるだけでも嬉しいため息をついてしまいますが、私がぴぴっときたのは、ライト。これ素敵、と思ってふせんをはさんだ翌日、届いたディノスのカタログを眺めていて「あ、これいい」と切り抜いたライト。どちらも、トロメオでした。やっぱりこれは神様が買っていいってことー?とわくわくしています。(数ヶ月たってまだ迷ってますが)「そんな暮らしのひとつひとつの場面に登場するまいにちのもの、が。(略)そのときに使うものが、すきなもの、気に入ったものだとそのこと自体がたのしくなります。(略)だから、まいにち使うものは、大事。」(まえがき)毎日使うモノを大切にすることは、暮らしを、自分の時間を大切にするということ。そうして、大切にされている自分が、周りも大切にしていけるよう。毎日笑顔。そのために、できることからしていきたい。まずは、捨てることかな…。『ハッピーライフカタログ』
『良品活力―“暮らす”が楽しい100点の生活用具カタログ』遠藤 ケイ 南兵衛@鈴木 幸一 島 弘美 長谷川 哲 奥田 高文山と溪谷社 (2003/03)モノにこだわり、好きなモノを使って暮らすことって、毎日を素敵に嬉しいものにしれくるんだな、ということが伝わってくる本。タオルは宮内庁の依頼を受けて作られたモノが紹介されています。我が家もタオルをホテルのようなシンプルで、かつ心地いいもの(でありながらお値段手頃!)にしようと思い、今検討中。普段遣いのものをいいものに、って心が安らぐし、家族や友だちにも優しくなれそう。トートバッグ。一澤帆布や無印良品、パタゴニアなどのトートが紹介されています。うちも図書館に家族で行ってごそっと借りてくる時にちょうどいいトートバッグを探しているので参考になりました。蚊帳。蚊帳で有名な静岡県磐田市の菊屋さんがやっぱり紹介されていて、お姫様ベッドが実は理想な私、蚊帳の導入も検討中。この本のp71の写真(ベッド用純麻生成りタイプ)には、見るだけで癒されます。入って寝たい!石鹸。石鹸も百花繚乱、どれを選んだらいいかわからないけれど、良質な手に入りやすく、さっぱりするモノが欲しい。この本ではアレッポのせっけんや、シャボン玉石鹸、ボディクレイなどを紹介。他に物欲を刺激されたのは、「ヒノキオイル」、竹炭など。心に残ったところ。「現代は合理性ばかりがはびこって、安かろう、悪かろの使い捨ての道具ばかりが市場を席捲している。(略)それを豊かさだと錯覚している風潮がある。そうした時代性の陰で、日本の伝統的な職人仕事がどんどん衰退していく現実がある。日本の文化の大きな損失だ。本当の意味での円熟した豊かさとは、日々の暮らしを慈しみ、いいものを大事に使いこんでいくことから始まる。職人が気概をこめていい道具を作ったら、今度はそれを使う側の人間の意識が問われる番だ。」(p109)私はそれを作った職人の気概に充分応えられるだけのユーザーとしての気概があるだろうか。欲しいと思っていても躊躇して踏み出せないのは、その自信がないから、買えないのだと思います。(予算的にあっさり無理、なことも多々ありますが)作り手も、使い手もハッピーになる、いい関係。そういうモノとの出会い、日々の暮らしをしていきたい。『良品活力―“暮らす”が楽しい100点の生活用具カタログ』『良品活力』←楽天ポイントを使うならこちらからどうぞ