2007年05月14日(月) |
中山 庸子『幸せひろがる夢生活カレンダー―自分スタイルを見つける12か月』★★★☆☆ |
『幸せひろがる夢生活カレンダー―自分スタイルを見つける12か月』 中山 庸子 PHP研究所 (2000/11)
心に残ったところ。
やることを小さなことでも手帳に書き出して、済んだらどんどんマーカーで消していくことをすすめるその理由。
「一日が計画的に暮らせるようになると、今日はこれだけのことをすればいい、と見通しがつき、かえってリラックスして生活することができるのです。」(p13)
「一見、ただの雑用のように思えますが、こういうことが後回しになればなるほど、もっと重要なことをしようと思ったときに、足を引っ張りかねないからです。」(p14)
上記のメモと同時に筆者が勧めるのは、「どんなときでも、自分が自分の味方であることをやめない」(p18)ということ。 そのために「自分が一番寛げる、お気に入りのコーナーを持とう」(p19)。
自己受容、「私は私でいい」と思えることはとても大切。 子どもの頃からずっと「ありのままの自分では受け入れてもらえない。愛されない。」と思ってきた私には、これは頭で受けいれることすら難しかったことでした。
今は、今なら、わかります。 過信じゃなくて、自信。 私は私以上にはなれないけど、私以下でもないのだから。 比べても無意味なことが世の中にはあって、これはそういうこと。
金子みすずさんの「みんなちがってみんないい」、きっと、そういうこと。
「買い物は実に魅力的です。 (略) しかし、そろそろ『本当の豊かさ』や『幸せな気分』は、『ものを買って増やす』ことばかりから得られるものではないという手応えのようなものを実感したいと思うのです。」(p25)
「ない」ということが「豊か」だということは、目からウロコでした。 もっと前の自分なら、「ない」ことは「豊かではない」こととイコールでしかなかったと思います。 そして今、ない豊かさを少しずつ感じることができるようになってきた(これでも)ことが嬉しい。
手紙について。
「今、私はあなたのことを思い浮かべながら書いていますよ、というメッセージが伝われば、便りというのはもうほとんど目的を果たしたようなものだと言えるでしょう。」(p222)
気持ちを贈る。 そんな素敵なプレゼントを、さりげなくできる自分になりたいと思います。
月毎に12ヶ月分のアドバイスが載っているこの本、12月はジャンルごとに1年の思い出ベストテンをあげよう、と提案しています。
これって面白い!
ブログでやっている10大ニュースも似たようなモノだけど、夢をイメージすること、書くこと、というのは日々を生き生きと暮らすために必要なことのように思います。
「このように『楽しみたい』ジャンルを広げていくことで、ついつい『役割』や『義務』に縛られがちな日々の生活を風通しよくしてあげるのです。」(p242)
たとえば。
振り返って。 言われて嬉しかったことベストテン、おいしかったものベストテン、我が家のいいことベストテン。
まだこれからなら。 してみたいお稽古ベストテン、マスターしたい料理ベストテン、行ってみたい場所ベストテン、なりたい自分ベストテン。
小さなラッキーに気づく敏感なアンテナを持つこと。 小さなラッキーに感謝する謙虚さを持つこと。 上質のラッキーを見分ける力を身につけること。
楽しいことがいっぱいの毎日にするのは、自分。
楽しいことしかうつらない、小さないいことを見逃さない、そんな眼鏡をかけて、世の中を渡っていきたい。
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