2005年03月02日(水) |
島田 律子『私はもう逃げない―自閉症の弟から教えられたこと』★★★★☆ |
『私はもう逃げない―自閉症の弟から教えられたこと』 島田 律子 講談社 (2001/11)
自閉症についてちょっと知識が足りないなと思って借りてみた一冊。 そこには、自閉症の家族をもった一人の女性の錯綜する思いが綴られていた。
自閉症と、その家族について深く学べる一冊です。 しかも読みやすい。
著者の彼女をからさわぎやテレビで拝見した記憶はないんだけれども、知的で行動的な女性。 彼女の弟「リクオ」は愛らしさとパニックのギャップが自分の中でイメージできず、これが実体験を持たない無知なんだなと改めて思った。
また息子のために行動を開始する親たち。 反対と懇願。差し伸べられる善意。 最後、タクシー運転手の一言が、施設を作ってよかった、というところと、テレビのレインマンも最後は施設がベストと戻っていくところに私もほっとした。
ぜひ、一読をおすすめしたい本です。 私ももっと深く知りたいと思うようになりました。
『私はもう逃げない―自閉症の弟から教えられたこと』
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