刑法奇行
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2009年04月26日(日) |
ガンバラナイけどいいでしょう |
授業がはじまって3週間、この目まぐるしいほどの忙しさは何だ。机に向かって研究する時間が思うように取れない。また、いろいろイベントも多すぎる。各自、Zur Sache!を肝に銘じることが必要だろう。
授業も頑張りすぎるのかもしれない。疲労が蓄積している。 拓郎の新アルバム「午前中に・・・」を買ったら、最初の歌が表題の曲であった。そうか、頑張らなくていいんじゃない、だってもういい歳なのだから。
拓郎は、確かにパワーは落ちているが、やはり人生を語ってくれている。 しかし、一連の新曲を憶えてカラオケで歌うことはできないだろう。歌えるのは、「流星」とか「落陽」とか「元気です」とか・・・、昔の歌である。 それでいいだろう。拓郎も昔を引きずりながら、それなりに頑張っているのだろう。 昔をどれだけ引きずって生きていけるかが重要である。すなわち、不変という生き方である。
こちらは、クラス会等で「変わらないね〜」と必ず言われるが、以前は、成長していないのかと憮然としていたが、考えてみれば、誰でも病気や事故などの、必ず変わらねばならない運命があるわけで、変わらないことの喜びを互いに分かち合えることは、何と幸運なことだろう。
人生はやはり運以外の何物でもない。しかし、こう言っても、「うん、うん」と同意してくれる人は意外に少ないのである。 拓郎の最後のツアーの抽選申し込みもしたが、おそらく当選しないだろう。これも、運が悪いのかもしれない。しかし、もし行けたら、1リットルの涙をきっと流すだろう。
ジャーニー to 僕の人生の今は何章目ぐらいだろう(この歌もいい!)
2009年04月06日(月) |
遅すぎた講義の開始と早すぎた講義の終了 |
今日は、授業の開始日だったが、チョンボを2度犯してしまった。「007は二度死ぬ」か。
1つ目は、S学部の非常勤であるが、てっきり来週から授業だと思って研究室にいたら、今年から全学共通スタートだった。事務所の方から25分経過した段階で研究室に電話があり、「ええ〜」と驚くとともに、すぐに7号館へ直行、みんな静かに待っていた。事務所の方からマイクの鍵を受け取って、謝罪して、「これを事実の錯誤といい、故意を阻却します。」と言ったら、教室内が凍り付いた。まあ、最初はガイダンス的話の予定だったから、何とかイントロを行って終了した。
2つ目は、H学部の導入講義(オムニバス講義)の1番バッターであり、今年から午後からの時間が変更され、休み時間が15分となった。したがって、18時15分から開始であり、これは錯誤しなかったが、終了時間が19時45分であるにもかかわらず、授業に夢中になったせいもあり、例年通り、19時30分であると思いこんでしまった。帰宅途中で気が付き、今日は参ったと思った。まあ15分だから許容範囲かもしれない。多くの学生が質問に来たので、20時ぐらいになってしまったから、良しとしよう。
時間の変更は怖いものだ。そもそも、時間という観念それ自体が怖い怖い。 「時間ですよ!」とマチャアキに叫んでもらうしかないかもしれない。
ジャーニー to 幻でかまわない 時間よ止まれ 生命(いのち)の めまいの中で〜
テレビで懐かしいドリフの特集をしていた。家族全員で大笑いという時代だ。
それはともかく、今日は入学式で早稲田のお祭りである。サークルの勧誘の喧噪の中を歩くのは勇気がいる。 「新入生の方ですか」という問いを発せられなくなってすでに久しい。学部の頃、大学院の頃、この問いを発せられないように努力したものだ。というのは、この問いを発せられると、自分は進歩していないのではと落ち込むからである。
「新入生の方ですか」という問いに、「いいえ」と憮然と答えている光景を目にする。これは、まさに事実の錯誤である。早大生ということで構成要件は同じであるから、「同一構成要件内の客体の錯誤」であろう。したがって、故意は阻却されない。過失ではないから、わざとやったのと同じことだ。となると、たちが悪い問いである。
まあ、サークルの勧誘の爆発さは早稲田に固有ではないが、サークルに属していない学生が比較的多くなっていると聞いている。これはまずい。 とにかく、中間共同体にどんどん入っていき、これを強化していくことが分裂した個を再生させる唯一の手段だと思う。
こちらも、さまざまなサークルに入っている。入り過ぎかもしれない。だから、くるくる回ってしまうのかもしれない。
ジャーニー to 『ブリッジブック刑法の考え方』刊行
norio
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