刑法奇行
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2003年08月15日(金) 踊る越境犯罪

 国際組織犯罪防止条約と国内対策立法について小論を書いているが、やっかいである。国内的パラダイムと国際的パラダイムとの葛藤をどう解決すべきなのか・・・雨がしとしと(日曜日?=モナリザの微笑)で肌寒いという状況で、気が滅入ってくる。雨ばかりで、長男の野球も中止続きであり、ピッチャーの友人が御両親の法事の関係で、わが家に2泊3日し、昨日は、叙々苑で焼き肉大サービスであった。2人とも肉は限界なしであるのは当然として、ご飯3杯とカルビクッパも食べたのである。数万円かかってしまった。

 越境犯罪で気が滅入っているところへ、今日は、G代K事法のTさん・Iさんからお誘いである。連載されている弁護士のS山弁護士とH田弁護士も一緒に、新宿ライオンのとなりの「南蛮亭」という焼鳥屋であった。お盆だというのに、新宿は人でごった返ししてたのは、なんでだろう、なんでだろう、なぜかなんでだろう。他に行くところがないのであろうか、と思いつつ、自分もそうであることに気がつくのである。その後、例によってカラオケである。先日、小学校のクラス会に、自分が主催しておいて行けなかったことから(後で高くつきそうであるが)、カラオケは久しぶりである。加山雄三の「ある日渚で」と「君のために」は悦に入った。Iさんはいつものように、素晴らしい歌唱である。いずれにせよ、気が晴れたことは間違いなく、事実、奇行を書く気にもなったのである。

 それにしても、今年の夏は何だ!。夏は猛暑でなければならない、と思う。ヨーロッパは猛暑らしい。研究室のM田君が17日から渡欧するのでうらやましい。何とか、7月と8月上旬に、合宿や家族サービスも済ませたので、一応良しとしなければならないが、夏は暑ければ暑いほど良いのである。暑い暑いといいながら、研究することがとてもうれしいことなのであり、それによって秋がまた素晴らしくなるのである。秋の空虚感、まさに「それぞれの秋」状態、「今はもう秋、誰もいない海」と思わず口ずさみ、エンプチーな充実感で満ちてくるのである。

 壇一雄『太宰と安吾』を読んで、吉本隆明の解説にあった「つまるところ、太宰と坂口は『解って』いたのではないかと思う。」には、うなずいてしまった。
 今、本当に解っている人がいるのだろうか。究極の破滅状況にいた太宰と安吾しか解らないのだとしたら、今や誰も解っていないのだろう。そういえば、われわれが院生時代、「若手の会」というのがあって、専攻を超えて勉強会をしていたことを思い出した。あの時、「若手の会」を、「解って(若手)ない会」といつも言っていた院生が誰かは自明であろう。

 踊る何とかという映画はすごい人気らしい。ゼミ生も話題にしていた。テレビでもさんざん宣伝しているが、あの「スリーアミーゴス」は素晴らしい。おじさん達の頑張っている姿は、感動的であり、涙ぐましい。

 それでは、刑法学会の「スリーアミーゴス」は一体誰と誰と誰なのだろうか。自分が入っていなければいいのだが・・・。

ジャーニー to 猛暑のフライブルクか

 

 


2003年08月03日(日) 嗚呼青春

 恒例のゼミ合宿と研究室合宿で4泊5日軽井沢にいた。今年はまだ寒く、虫さされのハームを受けなかったのは幸いだった。合宿前日には、オープンキャンパスで模擬ゼミを行い、多数の高校生が聴講に来たが、終了後も高校生と激しい議論をしたということである。意識が高いのには驚く一方、相談会で母親と一緒に来て、母親だけが喋っていたのにも驚いた。君には意思があるのかいな。

 ゼミ合宿のイベントは、バーベキュー、ソフトボール大会であるが、今回は、「きもだめし大会」が付加され、私も強制的に参加させられた。これがかなり恐いのである。男女ペアになって、1つのコテージに連れていかれ、真っ暗な部屋で「こわーい話」を聞かされ、追分セミナーハウスの暗闇の中へコースに従って進むのである。3人のお化けの登場である。これが本格的な衣装をまとっているから手が込んでいる。ゼミ生がやっているから恐くないはずだが、恐いと思う気持ちによって恐くなるという純主観説が妥当する領域である。絶叫と大泣きを繰り返した女子学生もいたし、携帯でお化けの写真を撮った剛腕女子学生もいた。面白いことに、多くの男子学生がかなりビビッていた様子であった。私も、教職員宿舎のグリーンハウスまで何人かの学生をお供に帰った次第である。

 研究室合宿は、例によって修論報告である。様々なテーマがあるからとても面白い。来年から、マスターコースは研究室制が廃止されるから、徐々に先細りとなることは、寂しい限りである。まあ、先のことは、ケセラセラでいきましょう。

 ところで、今年は、娘のスケート合宿とまともにかち合った。はじめての合宿だったので、1日1回は合宿所を訪問した。千ヶ滝の軽井沢スケートセンターだったので、追分とも中軽井沢とも近いのである。スケートの先生を含め、10人ぐらいのメンバーですべて女性である。上は大学生から下は小学生までいた。行くたびに、ご苦労様です、と言われてしまった。追分からタクシーで片道2500円もかかったのには驚いた。
 研究室のメンバーともスケートセンターに行ったし、その後、旧軽でも予定通り出会ったのであるが、まるで、ストーカーといった感じであったし、院生からもそう言われてしまった。帰りは一緒の新幹線で、馬場の駅まで一緒だった。マクドナルドで昼飯を食べたが、よくがんばったねと言うと、涙ぐんでいた。気が張っていたのだろう。まあ、いずれ、親なんて関係ねえよ、という時代が来るのを、本人は知らないのであった。

 「そして音楽が始まる」という番組で、「ニューシネ」をやっていた。CDを持っているが、あのメロディーは実に素晴らしい。ジャーニーとしての人生を彷彿とさせる。
 学部生も、院生も、10年後、20年後に、各自の心の琴線に触れるメロディーが流れることだろう。その時、軽やかな心の震えがきっとあるだろう。くれぐれも、「きもだめし」による震えでないことを祈るのみである。

ジャーニー to 愛のテーマ

  









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