白い季節を待っている
暖かい部屋で本を読みながら
朝も
夜も
いろいろな人に会うのは楽しいけれど
はやく目覚めればいい
北国はもう冬の気配だった
襟を立てて夜の街を歩いていたら
桜吹雪が懐かしくなった
長い時間をかけて食べるご飯が休日の楽しみ
グラスの端からきらきらが飛んでいく、夜
時を刻んで
星を辿って
山の向こうまで
するすると夜空から流れてくるのが見えた
草むらを掻き分けてきらめきを探す
最近コーヒーばかり飲んでいる
インフルエンザで体調を崩している知り合いも多いし
わたしも気をつけよう
マスクをしっかりして満員電車に駆け込む
目的の駅に着いて
少し冷えた空気を吸い込む瞬間が幸せ
水面のにじんだひかりが
少しずつ消えてゆくのを眺めていた
あの色に触れてみたい
目を見て話をするのは
こわい
ごめんなさいとつぶやいてみる
うまく言えるかな
永遠に続け
この穏やかな朝