どうしてこんなに
唇が乾くのだろう
どうしてこんなに
指が震えるのだろう
なのにどうしてこんなに
笑えるのだろう
声をかけたいけれど
できなくて
ねえ寒いところに行きたいよ
明日から一月ぶりの出張
ゆっくり休みたいなあ
でもまだ休めないな
いろんなことが
だんだんごまかせなくなる
かしこくならないと・・・
焦る
もう立ち上がれないと
何度も思うのに
気がつけばまた立っている
ほんとのところ
あなたがどんなところにいるかは
そんなに重要じゃない
わたしにとっては
あなたが笑っているかどうか
そこがいちばん重要なの
祈ろうとするのだが
あたりには負の願いが渦巻いていて
どうにも落ち着かなかった
色んな人の心の黒い部分が
嫌でも目に入る場所だった
うらんだりのろったりしたいわけじゃない
わたしはただ祈りたいだけ
祈りたいだけなの
白い花
めざめて
白い頬
に落ちる睫毛の哀しい影など見たくない
心の業火で焼けるものなら
夏物の布団を洗って
靴を磨いて
床をふいた
それから午後には
本を読んで
和菓子を食べて
そして久しぶりに自分で夕食を作った
そんな休日
仕事が多くて
なかなか研究時間が取れずにもどかしい
単に手際が悪いだけだけれど…
体も疲れているから
ゆっくりしたいけれど
それもなかなか
他大に用があったので
早めに家を出て朝カフェでした
青空と列車を眺めながらカフェオレ
電車の床には窓から差す光が
長く
長く
ほんとはいまでもだれにも触らせたくない
ただのわがままだから
だまっているけれど
生きれば生きるほど
体が重たくなってくる
いつかすべてがうまくいったりするのかな
わからないけれど
望み続けよう
絶望せずに