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選択

しばらく、いろいろ考えた。

毎日が、一段ずつ見えない階段を昇っているのか、
落ちているのかもわからない状態

日々、荒んでいくのが分かる

なにひとつ、まともにこなせない
そんな自分に苛立ちを感じ始めた時
「もう、本当にこんなじゃダメだ」と思った


彼にメールを送った
「こんな中途半端な状態はもう耐えられない。別れるのか戻るのかハッキリしたい。私にとっては、答えの見えない課題なんて時間が経って離れるだけの行為でしかないから、今ならば、二人とも別れるのも戻るのもどちらでも選択できるはず」

そして、数通のメールのやりとりの後
「じゃ、もうこんなことはよそうね。お互いに苦しい思いをしただけで、なんの意味もなかったね。君が何かわかってくれればと思ったのだけどそれもダメだった」と。


そして、彼としばらくぶりにメッセンジャーで話す事にした
しばらくぶりに彼と話す
彼からのメッセージが届くまでの数秒間、話せるという無邪気な喜びと、
何を言われるんだろうという恐怖感を同時に感じてた
でも、いつもと変らない彼が向こうにはいた。

「君は、何もわかんないって言ったけど、俺には一つだけわかった事があったよ」
「なに?何がわかったの?」
「君は、俺から離れていく事が出来るんだって事」

確かに、そうだ・・・
私は、離れていてどうしようもなくつらい事よりも、彼から離れる事で
その辛さから逃げようとしていた

そして、会話をこうして重ねても彼との距離みたいなものを今も感じる

それに・・・

話したい、声が聞きたい・・・とあれほど思っていたのに
今は、それが逆に怖くて電話をする事が出来ない
なにが怖いの?
自分でもよくわからない、でも、躊躇しちゃうんだ
「それなら、しばらく電話はよそうね・・・」
彼は今までと変らず優しく言った

私って、本当に卑怯だと思う
こうやって、きっと元に戻れるって分かってたんじゃないかな
でも、もしも本当に別れる事になったら・・・と思うとゾッとした

けれど、この数日間で自分の中で確実に何かは変ったのではないかな。

2005年05月28日(土)

破れかぶれ

来ないと分かっているのに何度も携帯を見てしまう
鳴らない携帯が苦しくて、電話もメールも音消しに設定した
メールが届いていたりすると、ドキドキする
彼からなのでは?と思うからだ
そして、その期待は見事に砕かれる
乱暴に携帯を閉じて、ソファにポイッと携帯を放り投げ

考える事はひとつ。

やっぱ、携帯契約解除、もしくは、変更しようかな・・・と。

段々と、私の心は諦めの境地に入りつつある
彼との為に繋いだネットのプロバイダーも
電話を使う事もないのだから必要ないとすら思えてきた

どれだけ、私の生活の中に彼が関わっていたのだろうか?

こうして、デスク周りを見るだけでも、数え切れない程の彼との関わりが伺える

あーっ。いやんなっちゃう。
ゴロリと部屋に仰向けになって寝そべって、天井をただ黙って見ている
何も考えてないはずなのに、涙が耳に向かって流れていく
私は慌てて起き上がり、こんなじゃダメだよなって、また思った

自分がこんなに未練がましいとは思わなかったよ
昔は、決して振り向かない女だったのに
今は、前を見ず、振り向きっぱなしだよ・・・情けない


たぶんね、このまま答えは見つからないと思う

私は、このまま彼を諦めるんだと思う

もしも、待っていてくれているのなら・・・と思うと心が痛む

だけど、私もずっと、ずっと、心を痛めているの

あなたが、私にそう仕向けたのだから、と自分に言い訳して

きっと、このまま私は彼から去っていく



どうして、こんなことになったんだろう・・・。


俺は、一生君とは離れるつもりはないし、君も別れないと言っていたはずだよ。

彼のメールの言葉がまた頭の中をよぎっていった


よく自分の事、考えてみてください。
また、前みたいに愛し合える事を信じて待っています。
俺は君を愛しています。

まるで、蜃気楼のように霞み見える彼の言葉達。


苦しくて、また、息が出来なくなった
せっかく、彼が見つけてくれた病院に通い出し、先月の診察で、
いい方向に向いていると主治医から言われて、薬も数ヶ月のうちに弱いものに代えられるかも
と言われていたのに、また、悪化しだしている・・・
効いていたはずの薬が効かなくなったのだ
もう、これ以上の強い薬は使えないだろう
また、振り出しに何もかもが戻るんだ
そう思うと、何もかもが虚しくて嫌になる
病院の先生には何と言えばいいのだろう

けど、彼が私の為にしてくれた事を一つくらいは成し遂げたい

だから、この地に居る限りあの病院には通い続けようと思う
そして、彼に知られなくても、私はこの病を克服したいと思う

そして、気付いた・・・

まだ、彼を愛してるのだと・・・。
2005年05月27日(金)

気付いた事

彼と話さなくなって、不思議な事に気付いた

自分の心の中で、いつも彼に声を掛けているのだ
もちろん、返事はない
けれど、きっとああ答えるのだろうなとか、こう答えるのだろうなとか、
という察しはつくのである

今日は元気で仕事に行ったのかな?
きっと、また具合悪いけど仕方ないから・・・ってなってるのかな?とか
今頃、お昼休みでコンビニでお弁当買っているのだろうな、とか

考えてみたら、必死で彼と繋がっていようとしている自分に気付く

何やってんだろう・・・と泣き笑いする

潤んだ瞳から流れる涙をゴシゴシって両手で拭って
ふぅ〜と、ひとつ長い溜め息をついた

考えたら、食事もロクにしていなくてお腹すいていたんだっけ
あ、、薬も飲んでないや・・・
そう思ったら「ダメじゃん!」って怒る彼の顔がまた浮かんだ

もうっ!!出てくんなやぁ!!心の中で叫ぶ

そんなコトの繰り返し・・・

こんな時間の中、何か見えてくるの??
何が見えてくるというの??

少しでもいいから楽になりたいと考える事もある

昔なら、誰かに依存して癒してもらっていたかもしれない過去の自分
今はね、そういうのすら虚しく感じるから欲しくない
きっと、誰かじゃダメなんだって、それくらいは自分でもわかっているから
待っていてくれているんだと、信じたいから、しないし、できない、したくない

きっと、それだけでも私は彼と出会って変ったよ

はぁ・・・また、彼のこと考えてるよ・・・バカみたい

なんか、楽しいテレビを見ても笑えないし、楽しくない
眩しいほどのお天気でも、私にはいつも曇り空に見える
心に大きく開いた穴に、記憶の断片やら
何やら詰め込んで無理矢理塞ごうとしても
時折吹く、突風に吹き飛ばされてゴーゴーと音を立て冷たい風が吹き込んでくる

彼がいないと、こんなに私ってダメだったの?
そんなことないよね?
だって、今だってちゃんとこうして生きていられてるじゃん!
自分で自分を精一杯慰める

私は、今まで人に相談をされた時
「頑張れるよ!大丈夫だよ。頑張って!!」という言葉をかけてきた
それって、頑張れない・・・と滅入る人にとって
どんなに過酷な心無い言葉だったのだろうと、今更ながら思ったりした
「つらいんだね・・・」その一言の方がどんなにか救われるだろうかと

私には、今は悲しい事にそういう相談をする相手もいない
そういう相手も含めて、彼に全てを預けてきた結果だ
彼と付き合うようになり、大切だった友達とも自分から疎遠になっていった
彼との時間を重視していたので、他の人との時間を作らずに来た
気分転換の食事すら、今は誘ってくれる人もいない

きっと、それは私だけではない
彼の方も、同じ思いをしているのだと思う
お互いだけの為に、いろんなコトを費やし、きっと犠牲にしてきたのだと思う
けれど、それでよかったのだ
私達は、それでも一緒に居られれば幸せだったし、何より楽しかった
二人の時間が、何よりかけがえのないものだったから

それが今はなくなり・・・孤独に戻った

そうだ、私は元々孤独だったんだ

最初に戻っただけなのだ

そう思い込もうとしたが、私の中の記憶や思い出が邪魔をする

また、ジレンマが訪れる・・・
2005年05月26日(木)

ひとり歩き

昨夜、朝方まで彼とメールでだけど話した。

彼は「私を信じて私が答えを見つけるまで待つと言った」

私は否応なしに、ひとり歩きをする事になった

何も見つからないのではないかという不安を抱えたままの出発だ


彼にはこう伝えた
「私には自信がない、数週間も数ヶ月も連絡を断った状態で、日々の雑踏の中、お互いに気持ちが薄れずに続けられるなんて、何かを見つけるなんて考えられない」と。

彼は「自分を本当に愛してくれているなら、離れる事無く、何らかの結論がおのずと出るよ。もしも、それが見つからず離れていくのだとしたら、それは俺を本当に愛してないと気付く時」だと。


彼が私にこんな試練を与えるのは、どうしてなのだろうと考えた。

ひとつは、信じてくれてるから、ちゃんとやり直したいから、今までのままじゃダメだから、彼は危険を承知で待ってくれている。

もうひとつは、もう私を失ってもいいから、こんな状態に耐えられないから一か八かの勝負に出た。

あとは・・・待っていると見せかけて、私からこのまま逃れようとしている。


ちなみに、この日記は公開日記だ
私の日記を読んで、あぁじゃないか?こうじゃないか?と人それぞれ思うように
私もいろんな角度から彼を考えたりしている
しばらくは、この日記は私が自分の日々の心の変化や、心の中にある事を見つめ直す為の記録の場にしたいと思う
そして、最後に心に残った、それが答えになるのだろうと。
沸々と沸き起こるさまざまな感情を書き記したい
そうじゃないと、私はこのまま動けなくなりそうだから

彼と今まで何年も繋ぎ続けてきた手を振り解いて歩き出すのは容易ではない

きっと、恨んだり、憎んだり、恋しくなったり
自分でも思いもしない感情に捕われる事もあるだろう
それらを、ちゃんと逃げずに受け止めよう

ゴールにはきっと彼が手を広げて待っていてくれると信じたい

そう思う矢先に、待っていてくれるのかな・・・という不安が胸をよぎる

「ゴールなんて本当にあるのだろうか?」これが私の第一歩


2005年05月25日(水)

そして・・・

彼から、メールが届いた。
内容は、私の考えは見当違いな考えだという事と、もっと冷静になってお互いにどうしてこうなってしまったのか?どうしたらいいのか?少しの間期間をおいてお互いそれぞれに考えよう、それまでは話さない方がいい・・・という事だった。

けれど、私にはいまだに考えはまとまらない。
まとまるどころか、別の不安が頭を擡げてくる
それは、こうして言葉も交わさず、メールもしない、その距離が私達にとって逆に危険な感じがするから

彼からこの話しを聞いた時、一番最初に思った事は
「彼は、前とは違って私と話さなくても平気になったんだ」ってこと
こうして、どんどん話さなくても平気になって
連絡がなくても、平気になって
そして・・・存在が薄れていくんだろうなって思う

「どうしてこうなってしまったのか?」って考えるはずが
「案外、大丈夫なもんじゃん」ってなって
何の為に期間をおいたのかさえ、わからなくなるのではないかな・・・

確実に私が言えることは
彼は、もう私との事に疲れているという事。

彼は、ずっと優しかった。
厳しくもあったけど、それは私をいい方に導く為の厳しさだったし
それは、私自身が理解もしていた
けれど、いつしかそういうのが私には重荷に感じるようになった
時折、息が詰まるような、逃げ出したくなるような
「もう、嫌だ」という言葉を彼に平気で口にするようになった
私は、彼の優しさの部分だけを求めるようになっていたのだと思う
そして、厳しい部分の彼を拒絶するようになった
自分でも、なんて我侭で横暴なんだろうと思う

私には、自分の心の内をぶつけたり、甘えたり、そういうものを解放できる相手は彼以外には一人もいない
だから、彼には人に見せない部分や、奥底に沈んだいろんなものを見せてきた
何故か「彼なら何でも許されるのだ」という勝手な自分なりの解釈がいつの間にか出来てしまっていた
彼の気持ちなどお構いなしに・・・・。

私にとって彼は、もはや彼氏ではなく父親以上に、自分を包み込んでくれる寛大で大きな存在なのだと、自分の中で創り上げてしまったのだと思う
それは、彼にとっては、彼の許容範囲を超えるくらいの重荷になっていたんじゃないかな

そして、その結果が今のこの状態だ。

どうするべきか?私の彼に対する考え方を改めればいいの?
そんなに簡単に人に対する見方を変えられるものだろうか
それに、私は彼の寛大でそういう部分が好きだからこそ、こうして今まで彼と一緒に過ごしてきたのに・・・
見方を変えてしまうと、風船が萎むように、いろんなものが小さく見えてしまいそうで怖い

彼は、私に対してはどうなのだろうかとも考える
ただの我侭で横暴な嫌なだけの女に見えてしまっているのではないだろうか
「やっぱり、もう、愛せなくなった」とメールが届くのではないだろうか

私たち、ひょっとしたら別々の出口に向かう迷路に迷い込んでしまったのかもしれない・・・
2005年05月24日(火)

きっと・・・

彼とは、もう、きっとダメだと思う

私がダメなんじゃなくて、彼がもう付き合いきれないよってなったみたい

「仕方ないよね」とヒトゴトみたいに思いたい

今は、けど思えない・・・

詳しい事も、今は言いたくないし、言えない

彼に言えない事や心の叫びをココでぶちまけてしまいたいと思ったけど
やっぱり、言えないんだよね・・・

今は鳴らない携帯が憎らしい
投げつけて壊してしまいたいよ
けど、彼と私を繋ぐ細い糸なんだ・・・と思うとそれすらできない

携帯を壊しても、頭の中に刻まれた彼のアドレスや番号どうやって消せばいい?
もしも、頭の中から消しても、私は彼をずっと探し続けてしまいそうだよ
忘れたいって言いながら、記憶の断片を探し続けてしまいそうだよ

そして、忘れるよりも、忘れられる事が一番怖い

彼の中で私はなくなってしまうんだね

忘れられるって事がこんなに怖いって知らなかったよ

サヨナラなんて言いたくない。

何も言わずに消えてしまうなんて、そんなの・・・ひどすぎるよ

彼なんて大嫌いだ!そう言ったすぐ後に涙がこぼれてしまう

全部、忘れてしまいたい
2005年05月23日(月)

たれゆくままに・・・。 / たれぱんだ

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