hazy-mind

2006年02月20日(月) 『無題(仮)』 詩 洋楽を聞きながら詩を書いたら。洋楽の歌詞みたいになった

あなたはどこにいるの?
こんなに探しているのに見つからない。
そうなの。本当に。
すべてが来るらしいのよ。
すべてが来るらしいのよ。

あなたが挑戦している星渡りは、
私が思うにとても簡単なことだと思うの。
だってたった一歩足を踏み出せばすむことじゃない。
そうなの。本当に。

そうぞうしい町にいるわ。
あなたを探しているの。
だけどあなたはいない。
あぁ、あぁ、あぁ。

この間火事を見に行ったわ。
とても小さな火事だった。
そうなの。本当に。
すべてが来るらしいのよ。
すべてが…



2006年02月19日(日) 『浮遊および墜落(仮)』 詩 タイトル決まってない



コントロールを失った

世界が逆さまに見えるよ

ぼくはこのままあの狭間に落ちていくのかな


彼女が見ている

一人ぼっちの彼女が

ぼくを持ち上げ回転させ墜落させる

天使のような顔をして


特別な夜じゃなかった

いつものように眠れなかった


星を持って走れ走れ走れ

疲れるまで走るんだ


彼女が見ている

一人ぼっちの彼女が

ぼくを持ち上げ回転させ墜落させる

天使のような顔をして


あぁ、ぼくは彼女の友達になりたいのに

彼女は一人ぼっちのままだ



2006年02月05日(日) 『無題』 詩


君が目をあけると、
すべてがぼやけていて、空だけがはっきりと見えた。

魚が空中を泳いでいるのをみて、君は夢だと気づく。


いま、自分はなにを持っているのだろうと

夢の中で君は考える。


身体と服と携帯電話。あとそうだ

あてにならない感情。あてにならない感情。


君は急にさみしくなって、携帯電話を耳にあてて叫んだ。
電源が入っているかどうかも見ずに

「もしもし、もしもし、今どこにいるの?
 私は、私はここにいる、ここにいるの!」

それから君は叫びながら携帯電話を目の前の魚に向かって投げた。
魚は砂になって、ぱさっと地面に落ちた。
携帯はどこかへ飛んでいった。


すべてがぼやけている空だけがはっきりしているすこし灰色の空。

君は携帯電話を探すために歩き始めた。

「あてにならない感情」

そうつぶやきながら



2006年02月04日(土) 『迷い道』高校時代の詩 

迷い道


カイドクフノウな地図を眺めながら ぼくは知らない道を歩いてる

クモの巣に引っかかってる蝶々が ぼくにナニかをもとめた
ぼくは飢えたクモを お隣さんの巣に投げ込んだ

捨てられたことにさえ気づけない子猫が かわいらしく泣いた
ぼくはやさしく撫でてやって そのまま歩きだした

心にちっちゃな罪をつけて

もしもぼくが チュウトハンパなこころをもっていなければ
ソレは しあわせをみなくてすんだのかな


助けをもとめていた 夢さえ見れない少年に  ぼくは言った
「さがしてみな ユメなんてどこにでもおちてるもんだよ」

りあるな夢しか見れなくなった少年に  ぼくは教えてあげた
「めざめることのないユメがあるとしたら それはゲンジツだよ」

おしつぶされそうな夢から逃げ出した少年に ぼくはささやいた
「どうせならにげきってみなよ とことん にげてみなよ」

少年はもう ぼくの前には現れなかった

もしもぼくが ヤサシゲなこころをもっていなければ
ソレは ユメをみなくてすんだのかな


地図をビンボウグサにあげて 歩きつづけた

空は晴れてるのに ぱらぱら雨が落ちてきた
なかなかいい雨だったから ぼくの心は少し晴れた

何も言わない電柱にすがりつくように 大人の人が堕ちてた
でも 哀れみの笑顔さえ偽物のぼくは それを拾おうとはしない

ウソなんて 気づかなければ キズつかないもんだ

もしもぼくが オレマガッタこころをもっていなければ
ソレは オチずにすんだのかな


飛んでる鳥を見つめながら ぼくは歩きつづけた

大きな時計のついた柱の下に スキだらけの女の子がいた
かさもささないで 空をみているぼくの大切な人だ

空を見つづける彼女に ぼくは声をかけた
「いい天気だね」

笑ってるぼくに 彼女は咲ってこたえる
「そうだね」


   ホントのことなんて ぼくはしりたくない



2006年02月03日(金) 『胸がつぶれそうな夜に』 高校時代の詩

胸がつぶれそうな夜に


ずっと   ずっと
その哀しい雨は降り続いていた

胸がつぶれそうな夜に ぼくは一人 静かな道を歩いてた
ずぶぬれになりたかったから ゆっくりゆっくり 歩いてた

彼らを見つけたのは なんとなく向かい側の道を眺めたときだった

彼らは 大雨のなか 抱き合っていた

ぼくは一歩も動けなくなって 彼らを見ていた

ぼくにはなぜか ソレがおかしな愛だとすぐにわかった

でも

それはなによりも『綺麗』なものだった

どうしてかわからないけれど 涙がこぼれていった

彼らは いつまでも 抱きしめあっていた

ぼくは 胸がつぶれるまえに また歩きだした


哀しい雨は 今も降り続いている


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ぺんぎん