あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2009年02月15日(日) それでもこれはかすかなふしあわせ






眠ろうとする耳に何度も君の声を聞いて目を醒ます、



ようやく(禁断症状も薄れかけた頃になってようやく)
あのひとの声を聞いたせいなのか、
憂鬱な夜をやっとの思いでやり過ごして重い瞼を開く


たとえあなたが、いなくても、

呪文のように(それはあのひとにかけるものか自分自身に言い聞かせるものかあるいはそのどちらでもなく)
繰り返す言葉は眠れぬ夜に数える羊のように、
意味もなく(あるとすればただすがりつくためだけの何か手掛かりのように)
あるいは意味を無くすために繰り返し
呟かれる
言葉



枯れていたはずの花びらが散ればそこに新たに芽吹く蕾があるみたいに
水たまりの波紋が去ればまた同じ空を映しだすみたいに



これが恋でなくていい、
ただの執着でも何でもいい、

それでも神様どうか、
赦してください










↑かみさまぼくはどこまでゆけるでしょうか

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こころがはやく無くなればいい、



すきなひとにすきといってくるしいなんて








2009年02月14日(土) be my valentine








すきなひとにすきと言って帰る道すがら、



どうしてこんなふうになってしまったんだろうと思いながらぼんやり、ぼんやりとしている。

 きみがすきですきでどうしようもない、

それはこれまでも、これからも、変わりようのないことだと考える
電車の窓の外で空がゆっくりとかげってゆく。


まるで
かけひきめいたやりとりと
それに釣り合わない弱者と強者の歴然とした力関係

切り札を持っているのはいつも相手の方だと思っている。
ただ
本当に
ほんとうに久しぶりに唇を震わせた言葉の重さに
心が滾るように
どうしたらいいのかわからなく
なってしまって




それでも僕の世界はやはり揺るぎなく閉じているのだ
触れる指先はバリア越し
いくら
そんなものは障害にならないと嘯いても
とおいものはとおいことをよく
わかっている
どんなに近くとなりに寄り添っていたところで

このこころがあなたにまじらないことに変わりはない








↑僕がどれだけ、

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伸べられた手を必死に握った、
握り締めたつもりでもふるえる手はただ力無くわななくだけだった、
それでもどんなに、
どんなにこのこころが足掻くのか、
それだけでもつたわればいいとねがった





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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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