達観してしまうとここには もはや安らぎと呼べるものは無くて ふるえる、 手のひらは何度も何度もあおい色に光って さよならとか こんにちはとか 比較的どうでもいい にこやかさにうずもれてしまって いたみ、 あさが もうとどめようのないほど遠くへ 行ってしまうのを止められなくてここは にびいろの昼だけが まひるだけが 忘れかけた昔の香水のあいだに落ちていて
もういい、 最期は こんなふうにおだやかにおとずれると もうだいぶまえから僕は ちゃんと悟っていたよ
だけどあなただけはゆるしてください、 ゆるしてください、 どうか。
いろんな方向性で かなしむ、ということは精神的に不健康なのだろうと思う。
妙にそんなことを考える。 なんだか少し浮き足立ったような休日、晴れわたった外の明るさ。 やることはたくさんあるなぁ、と思いながらぐだぐだしている。 この穏やかさが たぶん明日になれば無いのだろうなぁ、と何の根拠もなく悟りながら こころをぐるぐると回す、手のひらのうえ シャボン玉のようにゆらゆらと こころは虹色に光る。
うざったく平凡で怠惰な日曜日―――。 今度の3連休はそんなイメージ。少なくとも明日は、とりあえず。 いろいろ計画はあるものの、それを実行に移そうか移すまいかで結構悩む。 ひとまず現在の後悔は、今日の『詩の学校』に行けなかったこと。 だって知らなかったんだもん。 うぅ。行きたかったな。
行ってみたいところとか、公演とか、展覧会とか美術館とか、やりたいことは目一杯あるだけあるのに、なんでだか今回は気が乗らない。 うにゃ。 金もないしなー。 おとなしく本でも読みますか。 ・・・でもなんとなく、家に居たら居たで読む本が無いような気がする。 最悪。
明日、は。 何をしましょうか。
**
夜を越えて あのひとは帰ってゆく 明け方にはどこかへたどりつくだろう 白く凪いだ波打ち際の朝を待ちかねて 走り出た誰かの指先に触れて
あのひとはわたしに地獄を見せる
祈ること、は、たくさん。 早く雨が降ればいいのに、とか。 春の匂いは夕暮れから空に満ちて、変に甘く息苦しい。 すぐに感情が波立つのも、きっとそのせいだと思う。 樹木が青々と芽吹いて、いつの間にか山の色が新緑に変わり、夜が生暖かく朝が目映い。 会いたい人がいる。 せめて梅雨の始まる前に、せめて僕が口を閉ざしてうずくまる前に。 春は一瞬で、もう夏の気配がする。 それなのに夜、たゆたいながら春の息吹はさや、さやと降り、満月に強く照らされて僕は古の歌を思い出す。
ねがわくは、
想うことはいつも同じ。 同じように狂おしく同じように言葉にならない。 ほんの少し、で、いいので、どうか。 どうか、神様。
魂だけが遠くへ。 僕の魂だけ。 傷付けるのはこんなに容易なのに、何故に僕は我を忘れた刻限に戻れないのだろう。 指を立てて、しー、と言ってみる。 これが恋か愛か執着かなんて、わかりきっていても何度でも考える。 そして何度でも違う答で無理にでも口をつぐむ。 苦しくなんかない。
ただあのひとは苦しそうに僕を見る
わかっているのは、あのひとの爪が美しい桜色に染まっていることだけ。 その美しく長い指と爪とその弧が描き出す空間のバランスのやわらかさ。
2005年04月24日(日) |
the time to make the sacrifice |
朝から立て続けに邦画を2本観て、けっこう満足してから髪を切りにいく。 気分的にちょっと短くしすぎたかな。 どこぞに画像があるので興味ある人は探してください。
邦画はけっこう前から気になってたやつで、日曜日だし、と思ってネットで予約までかけて行ったんだけど、直前に行っても案外チケット取れたかも、という混み具合。 でも面白かったし。 これからGWにかけて人気が出るやつかもしれないなぁ。・・・サントラ買いたいかも。(笑) もう一つは音楽担当が気になって観に行ったんだけど、まぁなんて言うか、普通かな。音楽も期待してたほどじゃなかった。 脚本が劇団の脚本家だったのも興味あったんだけど、もう少し心理面を書き込んでほしかった、と言うか。 映像とか役者とかは好きでした。いい感じ。
両方2時間ちょいくらいの長さだったので、それとけっこう楽しめたので全然疲れなかった。 洋画は最近見たいの少ないなー。 予告編で『姑獲鳥の夏』の映画版をやってたのが気になってたりして。 ただ京極夏彦の、あの得体の知れない不気味さは映像では造りきれない気がするな。 うにゃ。 観に行くかは不明。
**
僕が いつの間にか轟々と流れる時間に耳を塞がれ目を瞑り足を止めなんとするとき あなたの やわらかな手が僕を導き耳を開け息を与えてくれるのでしょう ささやかな哀しみはそこに尽きます そこに あえかに
今日は母親の誕生日。 というわけで昨日は飲み会の後、酔った頭でプレゼントを買って帰りました。 とりあえず手触りのイイもの!という基準でふらふら夜遅くまで開いてるインテリアショップを彷徨。 広いなーあそこ。 クッションだのソファーだのリクライニングチェアだのに浮気しつつ(笑)、けっきょく巨大な抱き枕に落ち着き。 酔った勢いでばばーんと買って、背中にしょって帰りました。 電車の中で邪魔なこと邪魔なこと。 まぁ喜んでもらえてよかったー。 うんうん。 いずれ使い飽きたら僕が奪おうとか考えてたり。(笑) めちゃくちゃ抱き心地よいのです。 ぷはー。
買うときに気付くのか。普通。 でもそんな表示は無かったし! と主張してみる。 (↑酔っ払いのタワゴト。)
何度も 明日を振り返る 振り返る それはどうしても明けない暁のようで 限りなく絶望に近い きぼう で どうにか夜を 埋めてゆく
息を殺すように 何度も 違う性欲で人を抱く 真っ暗にした部屋の中で 天井に開かれた瞳が光るのを見る 肺と 脳のあいだの首筋のどこか近くで 声も無く自分が 暗いものに溺れていくのを知る
**
春眠不覚暁、 不思議なゆめ。 殺人鬼 と 普通の正義感あるひと。 焦がれるのは 目の奥の真摯であったり 虚無であったり そのひとの殺意であったり 喉が嗄れそうな 恐怖であったり。
**
知らない人たちと会う。 不思議な空間なのはけっこう他のオフ会と同じ。 だけど何だか、少しだけ知的で少しだけ常識的だ、と思った。 穏やかに。
くしゅくしゅ。 さっきからくしゃみが止まりません。 できる限りクスリは使わない方針だったんだけど、もうそんなこと言ってる場合じゃなくなってしまって、日中効いてるように寝る前にエ○ステル飲んでます。 喉がからからになるのと、けっこう眠くなるのとであんまり好きじゃないんだけど。 うにゃ。
今日は一日オフになったので、すごい解放感に溢れてだらだらして過ごした。 本を読んで桜吹雪の中近所に買物行って、洗濯してPC最適化して、時間が無いとできないことばっかり。 なんか3月からずっとばたばたしてたから、こういう時間はすごく有難い。 GWに行きたい場所を調べようとか思ってたんだけど、そういうのはまた今度、で。 だらだらするのはすごい、ピース。 そういうことだ。
**
暗い電車の窓の外に目を凝らして、咲いているはずの桜を探した。 わずか1本でもよかったので。 たぶん、桜という存在を夜の中に見出せさえすれば、いつか見た夜桜のかたちが蘇ってくるはずだったから。 うつくしいもの、せつないもの、はるかなものは、 たとえ同じものを同じときに限りなく近くから見るのであっても こころの在りようでたぶん それぞれの見るものはまったく異なるものであるだろうと思うのだけど それでもやわらかく 寄り添うそばでささやかに願いながら声も無く見るのであれば たぶん 同じものが見たいと願いながら見るのであれば。
**
明日もしも僕が帰ってこなかったら探してください、どうか、 どうか。
とりあえずインフルエンザからは回復。 でも帰り道がめっちゃ寒くて泣けた。春ちゃうやん!て感じ。 どうなんかな、明日もやっぱりこのまま寒いんかな。 桜が散らないでほしい。 もうちょっとだけでいいから残っててほしい。 そういう、身勝手な願い事を抱えつつ。 今日は早く寝よう、となんとなくの計画表を立ててみたりします。
**
もうこの憎しみを捨てようかと思う。 指先が冷たいので。 悪寒がまたぶり返したかな、と警戒する。 少し咳が多くなった。 早く眠らなきゃ。
もうこの憎しみを捨てようかと思う。
嫉妬深い朝に 降り積もる雪のごとく
映画を見たの と話をしている。 こわかった ぼろぼろ泣いたよ、 隣に寝るひとはやわらかく笑む。 左手が そのひとの右手と 手首で 赤い紐で縛められているのを見る。 あぁ 結局 逃げられなかったんだ と 納得する。 外は朝だろうと 思う。 障子を透かし入る白い光の中で ただ そのひとの瞳を見つめている。
**
眠れぬ夜。 結局朝まで机のスタンドを付けたままうとうととまどろんで過ごした。 もうこの憎しみを殺そうかと思う。 明け方、鳥の声に 明るくなってきたカーテンの外に 机の灯りを消してベッドに戻った。 昏々と眠る。 恐ろしさとか、そんなものじゃないと思う。ただの、心臓の動悸。 秒針の音が不意に大きくなる、それは、僕の錯覚じゃないと分かっているけれど。
にくしみがいきをとめるのはどんなにうつくしかろう
限りない憧れをもって見つめるガラスの目。
今日は昨日よりだいぶマシ。 内科の先生アリガトーウ!って感じです。 やっぱり全快には程遠いけど、あと2日くらい安静にしてたら大丈夫かなーって思う。 ちょっと苦手なポカリもぱかぱか飲みますとも。
僕の急病とは別に母親がすっかり弱ってて、ちょい困りものなのです。 すっかり愚痴っぽくなっちゃって。 んー、でもたしかにインフルエンザとか対処法がよく分かってる病気と違って愚痴っぽくなるのもしょうがないかなと思ったり。 うん。 こういうときに家族間の遠慮が働きます僕の場合。 そしてそういうのが苦手。 (タメイキ)
春物の服が買いに行きたいにゃ。 親が久々に服とか靴とか買ってやろうか、と言い出したのでその誘いに乗りまくろうかと思ってたのに! 病気ってヤだねー。 親のセンスと僕のセンスはほぼ8割の確率で合わないので、カネを出してもらおうと思ったら結局一緒に出かけねばならんのです。 最終的に気分良く帰ってくるのはかなり至難の業なんですが。 (↑でも大半の確率でやり遂げる僕!) 僕えらいよね! じゃなくて、親も自分も元気じゃない今の状況では一体いつ買い物に行けるのやら。 にゃー。
そんな僕は今日もちょっとだけ外出しました。 ポカリ買いに。 一日で桜が満開になってた。 行くって言ってた花見に行けなかったことがすごく悔しかった。 一人で見るのは何だか寂しい。 夜桜だったらまた違ったのかもしれないけど。
西行花伝をまた読もうと思った。 あれもまた、うつくしいひとの話だ。
朝から昏々と眠る。正確には昨日の昼から。 頭をどこかにもたせかけただけで面白いように眠った。 3時間おきくらいに目を覚まして何かを飲む。 てゆか僕、もしかしてインフルエンザになったん初めてじゃないですか? とりあえず物心ついてからは初めてな気がする。 平熱が低い僕にしてみるとすごい高熱。 面白いので素直に何度も熱を測る。
昨日の夜と、今日の夜、ほぼ同じ道を通って医者へ行った。 コブシの花。 コブシの花。 雪柳。 木蓮。 雪柳。 キンポウゲ。 コブシ。 桜。 桜。 桜。 ミモザ。 山桜。 ミモザ。 沈丁花。 桜。 桜。 雪柳。 沈丁花。 熱に浮かされた目で見る世界。 美しく香りがして、薄闇にほんのりと浮かび上がる木蓮。 こんな日は道行をしたい、と思う。 ミモザという花の名を覚えたのもこの道だった。 暮れなずむ町の灯りに、風もなく木蓮がはらはらりと散る。 神様ありがとう。
仕方ないけどさ。 でもこのインフルエンザ、一体何処でもらってきたのやら。
新しいPCをもらいました。 親からのお下がりだけど、まだ十分に動くので全然かまわない。 初ノートPC!です。いぇー。
しかしなんだか電池の減るスピードが結構速いな・・・。 まだあんまりマスターできてないんだけど、これでようやく自分の部屋でネットが見られます。 これまで寒い時期とか暑い時期とか、もう地獄だったしね! これはこれで、デスクトップと同期するのはどうしようとか問題もありそうだけどさ。 うにゃ。 でもとりあえず喜んでみる。
**
今日は朝から喉が痛いなぁ。 やっぱり風邪かな? たくさん心当たりがありすぎてどれが原因だかわかんないや。 どれもが原因かなぁ。
春物の服が欲しいなぁ、と思う。 てゆかできれば模様替えとか衣替えとかやりたい。時間ないしなぁ。 明日早く帰れたら部屋の掃除ぐらいはしようかな。 春はいろんなことが起きるので、色んなことについていけなくなりそうで頑なになりがちだ。 もう少し柔軟になりたい。
何かコトが起こりそうな予感。 こういうのは得てして悪い予感で、たやすく僕は不安の中に取り残される。 わるいよかん。 家の前にタクシーの止まる音。
こわい。
こえが かすれてしまうくらいの からからに乾上がった喉と びくびくと怯える心臓で ゆっくりと目を つぶってみる
まるで精神のリハビリテーションのように本を読む。 妙に男性作家の本が多い。かなり食傷。
なにをかんがえているんだかわからないけど、と 言われてものすごく反発する。 何を過敏に反応してるんだか。 だけどいま、美しいものも醜く厳しいものも同じように僕を傷付けるので 目を閉じないようにだけ、つとめて本を読んでいる。 春はやわらかい。 それは言うなればあのひとの香りだ。 立ちつくせば光景は甦って僕を襲うので、なるべく足早に通り過ぎる、美しいものも醜く苦しいものも同じように。 せめてしがみつくことができた僕の手のひらを信じている。 投げ出してすべて目を閉ざすことをしなかった自分をせめて許している。 好奇心はうつくしい。 そして醜い。 僕はそれを持たない。
左手の指を いつ切り落とそうかと考えている。 指は爪と違って生え変わってくるわけではないので いつ この指を失くそうかと 考えている。 それは何かの証になるだろう。 せめて自分に向けてでも。
苦しく 救えない僕は苦しく笑うに過ぎない。 祈るのは、最後まで最後まで人が強く在りますようにと。 それくらいの自己満足。 それくらいのあきらめ。 誰も救えない僕は本を読む。 そこでは僕は1人の傍観者に過ぎないのであまりに自由であまりに孤独だ。 そこに永住できないのを知ってる。
|