超雑務係まんの日記
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「学者になりたいです」
即答。 なかなか中学生に出てくる言葉じゃない。
しかし、ヒデが学問に興味を持っていたのはわかってた。
当然、次の私の質問は決まっている。
「何の学者になりたいの?」
実はこの頃からだった。 私は一抹の不安をヒデに対して抱いていた。
未だに責任を感じていることがある。
(続く)
勉強がデキル、デキナイ。
中学までは暗記が得意、苦手によって、 学力が大いにはかられてしまう。 言うまでもなく現状はそうですね。
創造力が失われている子供たち、 そんな言い方をされて久しく経つ。 私たちの頃もそうだった。
果たして、当時の中学生のヒデは、 暗記力も優秀、飲み込みも早い、吸収力もある。 上記能力に比例して、もちろん成績は良かった。 勉強が「デキル」部類だった。
が、しかし。 こういう人の場合、国語でつまづく場合が多いのも事実。
なぜか?
理由は簡単。 暗記の部分が一番少ないからだ。
暗記力=学力。 必ずしもイコールではない。 でも、イコールな所もある。
さて。 ヒデは進学希望。 もちろんだった。
しかし、国語の成績は悪かった。 私の科目に限ってね。
さぁ、君の夢は何だい? ちょっと聞いてみた。
(続く)
逢いたいと言って、逢える人。 みんなには存在しますか?
「会う」とはまた違う形。
あいたくて、あってる人。
あいたくて「会」ってる? これは、実は存在しない行為です。
また「遭う」「遇う」ってのもありますが、ちょっと違います。
一方で「合う」は、だいぶかけ離れます。
どんなアイをぶら下げて、堕落した生活を送ってますか? 生活に追われて足がすくんで愚痴を言って終りですか?
クソったれの人生にトコトン心中しようとしてるなら、 死ぬまでにアウようなヒト、モノ、コト。 全部消化してから、バイバイしようよ。
学校でこんな国語の授業をすすめると、意外と聞いてくれました(笑)
私はたいてい。 授業でよく話していた事があって。
そう、君らの今の学校生活や、まだ見ぬ社会と未来に対して。
恐れを感じ、絶望しているのは、何も君たちだけじゃぁナイ。 私も怖くて怖くて仕方がないのさぁ、って。
後日。 「ヒデはどう思う?」って聞いた時。 「僕は将来を悲観するほど老いてません」
はは。イイ答だ。無駄がナイ。勉強になるよ。
はて。 そろそろ、進路を決めなくてはイケナイ時期だった。 ヒデは就職?進学?
(続く)
昔ハナシ。
出会いは8年前? 先生と生徒の関係でした。
「難しそうだなぁ」 コレがヒデの第一印象。
そこそこ頭はイイ。勉強もできる。
でも出来ない事や、困難な壁にぶち当たるとすぐに投げ出してしまう。 ふふん、今の若い人たちもそうだねぇ。
当時のヒデも アレコレ理由を付けてムリだと論理的に説明してくれる。 ははん、今の若い人たちは、もっとそうだねぇ。
「不可能な可能性は、やらない人が誰でも平等に持ってるよ」 なーんて、先生らしくちょっと難しい論法を私はぶつけてみる。
「論点をスリ変えないで下さい」ってムキになってるキミ。 「質問に答えてないのは、ヒデの方じゃないかな?」 と、さらにイジワルに攻めてみる。
確か寒い季節だったような気が。 ヒデは中学2年生。 私は23歳。
年齢にすると、約10歳。
お互いに不安定だったせいもあるかもしれない。 私はあの頃から君を友人だと思ってた。
(続く)
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