気分刊日記

2006年08月28日(月) 気の向くままが一番です

最近、お仕事が少し軽くなっているので昼過ぎに試写会に行ってきました『ナチョ・リブレ 覆面の神様』。更に帰りが少し早くなったので『ゆれる』を観てきました。

 『ナチョ・リブレ 覆面の神様』imdb:えっと、まあいろいろ言いたいことも有るのですが、色々有るので簡単に一言。笑えなかったので、ビミョーです。

 『ゆれる』:面白かったです。香川照之が良かったです。昔は、浜木綿子(元宝塚だったんだ・・)の息子、東大卒の役者と言ったレッテルと、Vシネ『静かなるドン』のイメージとの違和感が相まってあまり好きになれなかったのですが。TVドラマ『私が愛したウルトラセブン』('93)頃から偏見が無くなって、黒沢清の『蛇の道』('98)あたりも良かった。『鬼が来た』('00)で感動しました。『竜二 Forever』('02)、『故郷の香り』('03)も凄く地に足がついていると言うか人間味溢れると言うか・・・凡庸な男の心の浅さだったり、逆に恐ろしさだったり、懐の深さだったりを目で魅せるんです。やっぱ、頭のいい俳優さんだよぉ〜。あと、香川さんのエピソードですが、良く行くブログに書いてあった『出口のない海』の舞台挨拶時のこのエピソードは感動した。関係ないけど、実写版『銀河英雄伝説』を作る場合はキャストに入れたくなる実力派渋めの俳優!

オダジョーはまあ、久しぶりにしっかりした演技しているなぁと思えました。刑務所の面会室のシーンなど『アカルイミライ』を思い出したよ。あんときも兄弟の弟的な役で、兄の行動に翻弄されるようなポジションだった。

あと、前半のチョイ役だったけど濡れ場も有った真木よう子は、素朴な様に見えて結構生々しいくダーティーな印象でした。でも、いや、相変わらず艶が有るね。で、気づいたのですが、もしかしたら今後の彼女のポジションって“つぐみ”と被るかも!ビジュアル的にもにてるんじゃ無いかと思った・・・。

作品の印象は、誰が良くて誰が悪い、どちらの生き方が幸福でどちらの生き方がが不幸か、かは最後までわからない。大人になった今では、子供の様な多様な可能性や未知の自分は殆ど無く、不器用な人はそのまま生きてゆくしかない現実に直視する。たとえ不幸だとしてもそれを不幸だと感じる前に、損な生き方しか出来ないし、その生き方を続けるしか道はないってことに気づく。

既に与えられた状況=兄弟、家族、土地、地方と都市、社会、男と女、歳、などなど人間の社会的な関係性やそれぞれの関係における自らのポジションが凄く倦怠感を持った(女性が書いたとは思えない程)男性の視点を中心に、リアルに鋭く描かれていて素晴らしい脚本です。多分舞台にも落とせます。

恋人・親子・兄弟・友人、ほんとに相手を理解することは出来るのか、理解しているのか、そして自分自身を理解しているのか。こういうことを考えたことがある人はすんなり飲み込めるし、考えたことがない人は不安になる。自分って何?あらゆる関係の中で自分の存在ってなんなのかを見失い、自信の存在が不安定になる映画。

疑問を持たない毎日に疑問を与えてくれる、日々の生活に違和感が欲しい人は観てみよう。



2006年08月27日(日) ロックに縁がない

久しぶりに休日朝早く起きたので、朝一の回『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』を観てきました。珍しく昼頃から時間が出来たのだが、昨日の疲れが残っていたので、

地元帰って、夕食の買い出ししていきなり昼寝したら、もう夕方です!里芋の煮付け作りました。それだけです。

 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』imdb



2006年08月26日(土) 『勇午』18〜21巻無事確保!

えっとですね、今週も長い散歩に行ってきました。昼頃出かけて街がまだ起きている間にいろんなお店を見ようと思ったのですが、だらだらしていたら結局夕方になってしまいました。

17時50分頃の特急に乗り、18時頃明大前で下車。そこから笹塚まで行って、笹塚の牛角食堂で豚角煮丼を夕食に。笹塚商店街の御祭りを抜け、住宅街をフラフラ歩いていたら多田神社で例大祭がやっていたので覗いてみる。

昔ながらの的屋が仕切る御祭りで、簡単な食い物系の屋台はヤンキー系のお姉ちゃん(10代)がやっている。その他、珍しい屋台で、宝つり(大きな水槽に紐の付いたおもちゃが入っており、紐の反対側が束のくじ引きになっている)や、型抜き菓子(砂糖で出来た板に様々な形が刻印されており、それを針で削って抜き出す)。さらに、(小)動物くじ?(普通のくじ引きを引くと、該当する番号の水槽や籠にいる動物をもらえる)なんてのがあった。

この、動物くじが凄くてハムスターやシマリス、カブトムシにクワガタ。ザリガニ、ヤドカリ大・小、インコ・・・etc、となんだか凄い品揃えでちょっとした移動動物園。流石に食べ物系の近くでは営業させてもらえないらしく、ちょっと離れた通りでお爺さんが細々と営業してました。

その後、中野通りに合流して北上、途中に寄ったBOOKOFFにて念願の『勇午』18巻〜21巻をゲット!!今回はサブカルの宝庫中央線沿いがコースなので古本&中古CD屋が多いので期待していたが、こんなに早く見つかるとは。今後の散歩の目的を見つけないと・・・。

さて、何とか中央線駅に到着、後は中央線の高架下を中心に歩けばそれ程問題はないはず。なのだが、地図で確認すると判るけど、中央線の駅は大体駅と駅の間隔が2キロ。つまり中野→高円寺→阿佐ヶ谷→荻窪→西荻窪→吉祥寺で、約10キロを歩かねばならないのだ!その時点で大体20時・・・。

めぼしい店はほとんどやっておらず、中野はほぼスルー。高円寺はなんと阿波踊りの真っ只中で、物凄い人込み!飯や飲み屋は稼ぎ時なのでフル回転!ああ、美味しそうな店が何軒もあるけど、ここで入ったら帰れなくなる。でも、遅くまでやっている店を見つけて中古CDを1枚ゲット!電気のメジャーデビューの一つ前のアルバム「662BPM BY DG」を確保。

阿佐ヶ谷・荻窪・西荻はほとんどスルーして、何とか吉祥寺に着いたのが22時半ごろ。しかし!なんとそこから、吉祥寺で飲んでいた友人に拿捕され飲み屋で終電まで約1時間拘束。何とか家に帰ったのは深夜の1時ですよ!!俺なにやってんだろう・・・。

P.S.『勇午』の最終巻をダブって買ってしまいました、トホホホ・・・・。



2006年08月23日(水) 目がぁ〜目がぁぁ〜!

仕事でへこみまくってる最近です。

で、先週サマソニに行って来た友人の土産話諸々の飲みの誘いと言うことで20:30に会社を出て渋谷へ。珍しく渋谷で飲みかぁ、と、思ったらそのままシネマライズの『ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国』へ突入。

ああ、この映画スタジアムライブを50個のハンディカムで撮影した映像を2時間程に纏めた映画なんですが、って言うことは50のアングルを編集した物凄い量のカットで繋がれていて、目がチカチカして疲れるってことです。

日がな一日PCに向かって目を酷使しているのに、仕事帰りにこの映画はキツいですよ!!それも、突然の誘いだったので当日券1,800円!当券で映画観るのなんて一年に一回有るか無いかって感じです。

その後地元の中華屋でサクッと飯飲みで帰宅。ただ、最近22時以降は飯を食わない様に心がけていたのだが、レイトショー帰りなので当然22時過ぎ、それもこの中華屋は油がこってりで、次の日まで胃にもたれて朝は喰えなくなる、ある意味逆ダイエットな料理なのだ。

 『ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国』imdb



2006年08月20日(日) CRAZY WALKER

週一のウォーキングと言う事で、今日も歩きました。今回は特に目標も無くただただ街歩き。強いて目標をあげるとすれば、古本屋で『勇午』の18巻以降(文庫ではないサイズ)をゲットする事と、中古CD屋を巡ってめぼしい物を見つけるぐらいです。

さて、コースはと言うと京王線:調布〜明大前です。夕方の17時半ごろ家を出て、チョコチョコ寄り道しながら歩いたので2時間半ほどかかってしまいました。因みに『勇午』の続きはありませんでした。

で、一つ面白いエピソードが有ったのですが、散歩も後半に差し掛かった八幡山で8年位前に通っていた専門学校の同級生とばったり。相手は全く変わっていなかったんで「あれ〜」って感じだったんですが、失礼な事に名前が出てこなくって・・・。相手は直ぐに私の名前を思い出してくれたんだけど。

近所の駅に住んでいて嫁さんと飯食いに出かけてきたらしい。名刺を貰ってお別れしたんですが、更に失礼な事に私は名刺を持っていませんでした。同じ沿線に住んでいるので、近いうちに飯でも食いましょうって事で挨拶して分かれました。

おれ、専門の時に友人がいたかと言うと殆ど一時的集団としての関係だったので、これも何かの縁なのかなぁなんて思ったりしました。特に彼は一番普通の感覚を持っている良い人だったのであえて嬉しかった。あとの人は、変わった人が多かったので。どうなっているか興味本位であってみたいような人が何人かいるけどね。



2006年08月15日(火) 夏休みの日記(2)

ダラダラと、昼頃でかけて新宿で『ローズ・イン・タイドランド』観た。疲れた・・・。さて、夏休みの仮題の一つで“歩く”を実践するために新宿から外苑前あたりのワタリウム美術館『さよなら ナム・ジュン・パイク展』へ。小一時間鑑賞して南青山の辺を流して渋谷までとにかく歩きました。今月から修一で1.5k位歩こうかと思っています。

『ローズ・イン・タイドランド』imdb:非常に性的なニュアンスを含んだ映画ですよ。



2006年08月14日(月) 夏休みの日記(1)

昨夜の話しなんですが、満を持して液晶TV27インチ、VHS/DVD/HDDデッキ合わせて18万程の買い物をして参りました。「金持ちだねぇ〜」とか言われますが、DVDとか扱うような仕事してながら、ずっと部屋のTVは14インチのビデオ端子無しでしたので・・・。

そのスペースを確保するため激古のMacとその周辺機器および無駄に有るコードを捨てるためここ2日は汗だくです。でもさっぱり事が進みません。

そんなこんなで、夕方近所の映画館で『ゲド戦記』を観てきました。その後、友人から連絡が入り府中のシネコンで『M:i:III』観てきました。正確には友人達は「ハチミツとクローバー」観ていたんですけどね。

 『ゲド戦記』:えっとですね、私がは幸か不幸か「ゲド戦記」を原作で読んでいるんですよ。ただ、ゲドが主人公の3巻まで。文庫じゃなくて版画の画が印象的な普通の書籍。で、それっぽい内容も多々有るし、でも後の3巻読んでないからはっきりしたことも言えないのですが、多分初めて見る人には世界観がかなり掴みにくい話しです。

って言うか、ナンも知らない人はこの映画観て理解して帰っているのだろうか?根本的に世界観の説明が抜けているために、登場人物達に降り掛かる出来事のつながりが見えてこないので、印象的なシーンばかり目について、物語の理解が断片的になってしまうんじゃないかなぁ。特に、その印象的なシーンがこれまでの宮崎駿映画のいくつかのシーンをイメージさせるのでなおさら「ゲド戦記」自体の物語を理解して帰っている人は少ないと思う。

まず、始めに理解しなきゃ行けないのは、この世界での魔法の位置づけ、この世界の魔法の理。基本的に錬金術や魔法って言うのはある理を理解した上で使用されます。その理とは精霊の言語だったり、思念的な力の流れだったり、科学的なものだったりするのだけれど、理をどれだけ多く知っていて理解しているかが魔法使いの力量で、そしてそれを利用して自然の力を借りてある種の現象を起した結果が“ホイミ”だったりします。

で、この映画の魔法の理は「真名=真実の名」です。この世界では石や風、光などあらゆるものに真名があり、それを知ることで様々な力を借りて魔法を発生させます。たしか「ゲド戦記」第一巻の始め、ゲドが魔法を学び始める過程ででこの理に関してかなりしっかりと説明されます。

これを理解した上で、人も一人一人に真実の名が有ると言うことがわかり、ハイタカがゲドと呼ばれるシーンが有り、アレンがクモに真実の名を知られてしまったために操られたりと言う流れが有るんです。

私の記憶の限りでは、この映画では、この辺の説明がいっさい無かったと思うんですがどうでしょう?これに限らず、アレンの“影”がいきなり出て来たり。実は象徴的な鷹が舞うシーンがけっこう有ったり・・・。説明が無い上に何巻にも渡る原作の色んな要素を切り貼りしているのでなおさら複雑になっているんですよ本当は。なのにみんな、この映画の中だけで「ゲド戦記」って何だったかわかって帰っているんですか?

もう一度言うけど、このヒットは、皆がジブリブランドにつられて劇場に足を運んでいる結果。みている間もこれまでの宮崎駿作品っぽいシーンが多分にあるので、安心してしまい良い作品を観た気になってしまうんだと思う。でも、どのように感動したか、何処が良かったかって言う感想をあまり聞かないのは、この映画自体が不完全なもので、全体の印象が残らないからではないだろうか?

さて、声優についてちょっとだけ感想を言うと、結構耳にする手嶌葵は別に気にならなかった。岡田君もどうでも良かった。ま、別に無理して声優以外の人を使わなくてもいいんじゃ無いかと思う程度の映画なので、逆に本業の声優を使えばもう少し何とかなったのでは?と思うのも無理は無いと思う。でも、根本的に脚本と演出がダメだったんだと思うよ。

今後、駿がまだ何作か作品を作ることが有ったら、この作品はジブリのラインナップから無かったことになってしまうかもしれない。でも、鈴木はジズニー(ジブリをディズニーにしようとする野望)を駿一代で終わらせたくなかったんだろうなぁ・・・

P.S.ネタバレが絡むので細かいことは言わないけど、個人的な感想として、この映画のディティールは「おざなりダンジョン」に似てるなぁ。


 『M:i:III』imdb:ま、こんなものでしょハリウッド映画って。って言うか大金かけて作るならこの程度のものは作んなきゃいけないんですよ、本当は。なので、トムの人格や信仰は別としてプロデュース能力は確かなこと、J・J・エイブラハムの商業監督・脚本家としての才能は確かなことが証明されました。

あとは、出演者に言及すると、P・S・ホフマンカッコいいっすね、最後はあっさりでしたが今年の暮れの「カポーティ」が楽しみです。ミシェル・モナハンはヒロインと言うには・・・。と言うことで裏ヒロインのマギー・Qは綺麗でしたよ。その程度の先品です。



2006年08月05日(土) 洗濯三昧

梅雨が明けたみたいですね、洗濯を2回しました。シーツを3枚洗いました、干す所が無いかと思いますが、二回目の洗濯をしている間に先に洗濯したシーツが乾きました。夏は洗濯がいっぱい出来るのでそこは良いですね。でもいっぱい汗かくのでその分洗濯物も出るってことなんですが・・・。

まあ、家事とかしていて昼間は案の定出かけていません。夜中にのこのこ出かけて『ハチミツとクローバー』観てきました。3連ちゃんで少女マンガ原作です!次は「神の左手悪魔の右手」でも観に行きましょうか?梅図かずおも少女マンガ出身ってことで。

そう言えば思い出したんですが、『ジョルジュ・バタイユ ママン』で、主人公のお父さんが来ていたサマーセータ?の様なベスト?がアディダスだったのですが、物凄く格好良くて欲しかったです。

 ハチミツとクローバー:可もなく不可もなく。原作のテイストをそのまま映画に出来ているんじゃ無いかと思います。厳密に言うと私は原作は読んだ事が無くてアニメ第1シーズンを観ていたので、どちらかと言うと良くも悪くもアニメにはかなり近い出来だと思います、各配役の役者の声質(例のごとく伊勢谷はビミョーです)やシーン毎の決め台詞のタイミングなど、アニメで観たのと一緒です。

「NANA」程ではないにしろ、まだつづいている?原作を上手に切ってアニメの1シーズンと同じ地点で纏めているのも本当に上手いです。因に脚本にクド官や長塚息子と並び、小劇場界の若手脚本&演出家の優、河原雅彦(ともさかりえの旦那)を使っていたり、スペシャルサンクスに渡辺あや(「ジョゼ虎」「メゾン・ド・ヒミコ」の脚本家)がいる辺は、さすがアスミック。

ただ、限りなく原作を大切に撮っているのは良いのですが、この、恋が進展しそうで終わりそうで遅々として進まない“結果の出ないもどかしい時間が続くことへのフラストレーション”と“永遠に続く様に見える学園生活の幻想の終りと言う現実に目をそ向けまくる甲斐性のなさ”が人気の一端でもある原作を、映画と言う約2時間の中で魅せるってことを考えると、ちょっと無理があるんじゃないかなぁ?まあ、上手く行きゃぁ続編って考えているのかもしれないけど、なんて言うか、観てるうちに「これ映画で観なくてもイイじゃん」っていう根本的なこと思っちゃったもん。

多分ね、エピソードやキャストを削ったり簡略化することで上手くまとまってはいるんだけど、(ドロドロじゃ無くて)マドロコしい人間関係が余りに単純化されてしまって、話しや関係性に厚みが感じられないんだよね。ま、逆に言えば原作ファンならすぐに理解される様に作っているのでドラマで描かなくても勝手に補完してくれることが前提なのかもしれない。

それを踏まえて、女性陣のキャスティングは里花さん、幸田先生も含めて合格点のはずです。で、男性陣なんですが、花本先生の堺王子はなかなか良いのでは無いかと思います。桜井君もオッサンぽい感じもしなくはないがまぁ及第点。加瀬くんはちょい微妙。で、はなっから疑問符だったのは伊勢谷友介なんですが、最近マイナス評価から始まっているので実際は「結構良いじゃん」って事になっているんですが、あれで、まともに喋れないのでマンガ原作みたいなあまり日常現実味の必要な映画じゃなければ意外にマッチするみたいです。

さて、可愛いかどうかはさておき、不思議ちゃんモード全開でかなりマッチしていたはぐちゃんですが、何回かでる花柄刺繍がいっぱいしてある青いワンピースと言うのか作業着だったりする服が印象的でした。ハンガリーとかチェコに行ったときに、かの国で観た民族衣装があんな感じで古着も有ったので買ってこようかと思ったのですが、意外に高かったのと買って来てもプレゼントする相手もいないのでやめました。で、今回出て来た衣装はかなり可愛いです。

背ぇの高さがそれぞれ原作とどうなの?的な所も有りましたが、関メグは良いっすねぇ!ちょっと栗山千明系の日本人離れした美人顔だったりしますが、「笑う大天使」(は!伊勢谷もでてる・・・)でもなかなか男勝りな感じの役が良かったので、当分この路線で売れてください。余裕が有ったら「恋は五・七・五」観ます。

あと、作品の出来とは関係ないけどある程度しっかりした作品でジャニーズ使うのやめてくんない。芸能界きっての男娼プロダクションの人気・権力が強いのはわかるんだけど、メインのキャストなのにHPやプログラムにA写使わせねぇとか、エンディングには自分とこのアイドルの曲を使えって言ってくるとか(TVドラマの「のだめ」が飛んだ理由の一つらしい)、信じられないくらいの独裁で至る所に水を差す(徹底的な商業主義としては有りなんだけどね)。って言うか、スガシカオの曲を嵐が歌うエンディングって言うのも多分妥協点だったんだと思うんだけど、結構興ざめ。アニメも良かったんだからスネオヘアーかスガシカオにして欲しかったよ。

原作のイメージを壊さない様な丁寧さは、原作から離れられず、超えられず、本来は映画版としてある程度完結しなくてはならない所を原作と同じように先延ばしにしてしまったために映画作品としてのインパクトが失われてしまった、良い意味で本末転倒な原作もの。



2006年08月01日(火) 少女漫画ばかり

映画の日なのでだいぶ前から5本ハシゴ計画を立てていたのだが、昨夜、ふらっと真夜中ドンキーホーテいって帰って来てヤフオクやら、何やらの整理していたら朝5時に寝たので、いつも通り8時に起きたらばかみたい眠くて、「このままじゃ劇場行っても寝るな」と思ったので二度寝してダラダラしていたので結局16時頃でて、『ラブ☆コン』『笑う大天使』の2本観てきました。「colors」か「全身と小指」辺をレイトショーでも観てこようかと思ったんだけど、片付いてない仕事の事が気になって、気が引けたので観ないで帰ってきました。損な性格だよなぁ・・・。

映画的には『ラブ☆コン』が75点位で、『笑う大天使』は45点くらいかな。でも、今週末にでも観てくる「ハチミツとクローバー」にも出ている関めぐみは及第点なので安心してください。

あと、チラシが有ったのですが、森秀樹の「墨攻」(ビックコミックに連載してた)の実写が有るそうですね。サンデーに連載していたゴルフ漫画「青空しょって」も読んでましたよ。まったく、端から日本マンガの実写化が行われているけど、考えてやっとるのかいな?

「ラブ☆コン」:渋谷のQ-AXシネマで観たんだけど、夏休みの少女達を見込んでなのか、スクリーン二つ注ぎ込んでフル回転。のはずなんだけど、あまり入ってなかったです。でも、やっぱり中高学生位の女の子連れが多かった。カップルも。で、野郎の一人は俺くらい???恥ずかしかったけど、映画はかなり面白かったと思う。

ラブコメで漫画原作のノリをアニメや特殊効果などを程よく盛り込み、なおかつ曲がほぼ'90年代のJ-POPだったり(エンディングのmisonoも声だけ聞いたら広瀬香美ぽい)、温水洋一、森下能幸、田中要次、寺島進、など意外なキャスティングや、ムツゴロウさんや南海キャンディーズ、オール阪神巨人などの飛び道具などは、脚本の鈴木おさむのセンスも入っているんだろう。

なんか主人公の藤澤恵麻は背は高くてモデル出なんだろうなぁってのはわかったけど、顔も幼いし胸無いしこれから成長するんだろうと思ったら、実は劇中の仲良し6人組の中で一番年長(24)だったとは・・・。因にその相手役の小池徹平は(20)、メガネをかけてまるで小倉優子のようだった工藤理沙が(23)、男子二人は省略して、一番クドくて老け顔(化粧が濃い)だった玉置成実が(18)だったと言うのだから驚いた。で、皆高校生役(ダよね?)だし。

まあ、少女漫画原作の恥ずかしくなっちゃうくらい胸キュンなラブコメを、映画なりの面白さに纏めた鈴木おさむの脚本が上手かったのだろうし、バランスの取れたCGや色彩や大げさな演技の配分は監督の手腕(特に編集)もかなり的確なのだろう。唯一、最初鼻についたのが関西弁の設定かな。谷原氏が出てくる後半の展開もちょっと厳しかったけど。

先程の音楽のセンス、シーン毎にひっきりなしに変わる衣装や、アニメ&CGを使った脚色、全般的に原色系の色彩設計なども、全体としての話しの筋がはっきりしているのでちょっと位ぶれても安心してみていられる。

そうだなぁ、「下妻物語」とかと同じような雰囲気を持ったオリジナリティー感じさせる青春ラブ・コメの傑作でした。


『笑う大天使』:この作品の前に観た、同じ様に少女漫画を原作にした『ラブ☆コン』の出来が良かったので、本作のダメさ加減が余計際立った。主要キャストの3人は「ラブ☆コン」のメンツよりも演技がうまいし、可愛いのは当たり前だったのですが、周りの女学生がことごとく胡散臭かったり品が無かったりで、良家の婦女子には到底見えないのが寒い(わざわざちょい役なのに谷村美月さんやキタキマユとか使わんでも良かったのでは?)。それに、原作はどうなのかわからないけど、延々主人公の心の独白による一人突っ込みは、説明っぽすぎてウザイ。

そんな、キャスティングや演出が中途半端なのに合わせて、背景やら効果やらで所かまわず使用されるCGが、ある意味酷さを脚色している。百歩譲って黒いスクビー(CG犬)“ダミアン”は見逃すとしても、景色やら何やら、ハウステンボスのロケ以外はほぼCGで景色が合成されていると言うのはいかがなものか?ラストの樹里っぺの[巨大化]は、マンガ原作のコミカルな部分&非現実的な部分の演出としては、せめてそのシーンは実写でしょ!その前の海に身沈んでゆくシーンからCG使ってるんだもん。

救いと言うかまあよしとするのは、主人公の兄役の伊勢谷友介の鼻づまり台詞が以外に役柄に合っていたのと、その婚約者役(ちょっと品が無いので厳しかったけど)の菊池凛子のノーブラ演技。そして、更級柚子の母親役の伊藤修子(拙者ムニエル)は僅かの出演時間にも関わらず物凄いインパクトです。

終盤「チャリーズ・エンジェル」をパックていると言うのは聞いていましたが、アクションシーンまで中途半端ではもう目も当てられません。マンガ原作だから何でもありと思うのは結構ですが、なんかはっきりとは言えませんけど、根本的な部分で中途半端な感じがする作品です。原作のファンはナンと言うのでしょうか?キャラだけ良くて後ダメって感じかなぁ?「何処までかけ離れたのか?」と言う意味で原作読んでみたいね。

居並ぶ少女マンガ原作の中でも、結構制作費がかかっているとは思うんですが、かなりダメな部類。要素を詰め込みすぎてそれをCGでカバーしようとする勘違いが引き起こした中途半端な作品。


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