気分刊日記

2005年01月31日(月) J・ディップとV・パラディンの子供って・・・

 今年も既に残すところ11ヶ月となってしまいました。で、懲りもせずに株券消化のため渋谷のシネフロントで『ネバーランド』を観てきました。いい映画ですね、なんか泣いている人もいましたよ。原作が舞台劇らしいのですが、半実話でもある本作。

この映画の造りでまず思い出したのが「不思議の国のアリス」とその作者ルイス・キャロルを題材にした映画「ドリームチャイルド」。原作者のルイス・キャロルをイアン・ホルム(「ロード・オブ・ザ・リング 〜旅の仲間達」でフロドの叔父ビルボを演じていた役者さん)が、なんか卑屈なイメージの美少女愛好者的役作りで演じていたのと、ジム・ヘンソンによるマペットが印象深い作品だった。

残念な事に現状、日本でのソフト化は過去に松竹&東北新社からVHSが【品番KS-0112】で出ていたようだが、おそらく廃盤でしょう。ま、出ていたわけなので何処かのレンタルショップに満足なかたちで生存している可能性もあるので、機会があれば観て欲しい。何年か前にTVでやったのを録画しているかも知れないが、昨日の話ではないが何処にそのテープがあるか探すのは至難の業だ。

因みに「ロード〜」「ハリー・ポッター〜」等を筆頭に、今後「ナルニア物語」(ディズニーが映画化)、「ゲド戦記」参考:(アメリカではTVドラマ化済み)、過去には「はてしない物語」(「ネバー・エンディング・ストーリー」ね)、更に先の話で「ライオンボーイ」(ドリームワークスが映画化権取得や、「指輪物語」(「ロード〜」の原作)に影響を与えたらしい「ベオウルフ」など、空想冒険(児童)小説の映画化は後を絶たないとこを見ると、何十年後か先に「ハリー〜」の原作者のJ・K・ローリングの伝記映画ができてもおかしくない。特に彼女のが執筆を始めた頃の話は有名だから。あとは、悲劇的な最後を迎えるか、骨肉の遺産相続が起きれば・・・って、ごめんなさいねぇ。

 『ネバーランド』imdb



2005年01月30日(日) 5年の間に不燃物は有料化

 タイミング的に家事全般と家の隅の荷物をひっくり返す気になったので、色々掘り出してみた。もう2・3年ぐらいの懸案として“家にあるビデオテープの処理”と言うのが有るのだけれど、あるはあるは・・・。物置に箱で積んでおいたサンプル&中古が4箱、その他にもTV録画した物も含めシェルフを一棚占領している。

5年前の引越しの時に箱に詰めたっきりだったので、もう、何があるのか忘れていたのだが、意外に邦画のサンプルビデオがめっけモンだった。色々な関係でチョッと見返そうかなぁと思っていた作品が有ったりして得した気分だ。・・・が、それを直観る訳ではないので、箱から出したらまた邪魔になると思い確認しただけで封をした。

ここ最近好調に日記を書いているが、封切り作品も駆け足で観に行っているので腰を落ち着けてビデオを観るゆとりが無い。ミーハーなんでなま物優先で処理してくんですよね。

さて、そんなひっくり返した荷物を再度積み直してから出かけたのは、やっぱり映画。新宿まで出かけて『ベルヴィル・ランデブー』、と『岸辺のふたり』。どちらも独特のタッチのアニメーション作品。凄くハンドメイドな感じでクラシックなんだけど2DCGでも有る。「ベルヴィル〜」どちらかと言うとスラップスティックコメディー的、「岸辺〜」は泣いている人もいた。

『ベルヴィル・ランデブー』imdb

『岸辺のふたり』imdb



2005年01月28日(金) なまアイドル鑑賞

 最近中くらいの資本による中くらいのシネコン&(デジタル上映に特化した)ミニシアターが渋谷にたくさんできた。その反面、これまでがんばって来た興行系グループの劇場がいくつかつぶれている様子。例えば中央興行や武蔵野興業。これらは、ヤフオクでも株主招待券が乱発されていたりする。

昨年中央興行の株券を買って「二人は一緒」(?)をシブヤ・シネマソサエティに観に行こうと思ったら株主招待券では見れないと言われた。これは、FOXの作品だからダメなんだろうとおもったら、先週封切りの「キャロルの初恋」も使用不可と言われた。

今月一杯の券だったので、今日「フリック」を観たら、あとは横浜まででないと何にも観れない。だって「フリック」を2回も観たくはないもん!!でも今日は舞台挨拶で安藤希が観れるた。まあ、可愛かった。やっぱり胸は相当無かった・・・ガラスの胸。

ほかに、監督と松田賢二という人が来ていたのだが、この松田君がかなり不思議君で、ふらふらしいて可愛いと言うか馬鹿っぽかった。(ってこいつ俺より年上かよ!あれで!!)

『フリック』なんか、「メメント」と「インソムニア」あたりを足したような映画。編集とかもとにかく観づらい!途中退場者(舞台挨拶目当てのオタは上映前にほとんど帰った。)がちらほらいた。見始めて20分位でもうダメだしの空気が劇場に蔓延していた。ああ、すぐ打ち切るかな。

まあ、制作がKSSだからなんちゃって劇場上映って感じなんだろうけど・・・それにしても監督の独りよがりも甚だしい映画だ。一昔前の東京テアトル配給作品みたい。日頃日本映画を見ないような人(特に劇場で)が、運悪くこのての映画に出会ってしまうと邦画嫌いになってしまうんだよね。KSSなんだからせめてもっと裸を出してほしかった。

Vシネレベルの作家主義程たちの悪いものは無い



2005年01月27日(木) アイドルおたへの道

今週は株券消化のため、せっせと映画に行きます。そんな訳で今日も6時半に退社して、銀座までテクテク。途中のはなまるうどん・京橋店で夕食を取って銀座テアトルシネマで「舞台より素敵な生活」を観に行く。昨日も日比谷まで歩いたのでうどんを食べたのだが、ここ二日の京橋店は中国の方より日本人の若い娘さんがいて内一人が須藤温子似だったりします。

帰りに、地元の焼酎barによったら山田麻衣子似の女の子がいた。最近、職場でもアイドルページを巡回してたりするんで、ちょっとしたアイドルおたになりかけている。

『舞台より素敵な生活』imdbあ、これ邦題と原題が全く違うんだ!?「いかにして隣家の犬を黙らすか」だって。内容もアイロニーとウイットに富んだハートウォーミングなお話なんだけど、原題だと前者が勝ちすぎてると配給の判断なのか、なかなか小粋な邦題にしたのは正解でしょう。

“夫婦の関係” “隣に引っ越してきた女の子との関係” “劇中劇の舞台製作での関係”の3っつをメインに、隣の犬やストーカーもどきの話がからむんだけど、主要な柱では “劇中劇の舞台製作での関係”が今一つ面白くなかったかな。劇中劇が面白そうじゃなかったんですよ。“隣に引っ越してきた女の子との関係”を成立させる条件として必要なエピソードでもあるので、もうチョッ劇中劇の出演者にも見せ場が欲しかった。

ロビン・ライト・ペンは「She's so Lovely」の時はとても綺麗だともったんだけど、なんか干からびちゃったなぁ。あれじゃあ、(映画の中で)旦那がなえちゃうのもチョッと解るかも。ホリー・ハンターみたいだった。

テーマ的なものが凄くわかりやすくて、要素もハッキリしているのでもうチョッと脇の話のバランスを削ったり膨らませてみれば楽しいと思うんだけどなぁ。(ドッペルゲンガーのエピソードが微妙にういていたりする。)

THEミニシアター作品と言った、温かくてチョッピリ苦い佳作。



2005年01月26日(水) 泣かない人もいます

 結局ものはためしで、会社帰りに「いま、会いに行きます」を観に行ったのだが・・・、しまった!今日は水曜日でテアトル系は1000円の日だとわかっていたので避けたのに、シャンテ・シネは水曜女性1000円だったのか。いくら公開14週目とはいえ、作品のチョイスとしては最悪ジャン!

案の定、カップル&OLばかりだよ・・・。おっさん一人で観に来る日じゃなかったよ。しかも、終映後はすすり泣きが多数だよ。「僕の彼女〜」よりは良いけど、泣けるかっ?ていうと否!大体、概ねネタを知っていたのでなおさら冷めちゃって。

『いま、会いに行きます』普通にデート映画だと思うし、これだけ受け入れられてるんだからストーリーや伏線などの細かい突っ込みも野暮かな。根本的なことを言っちゃうとネタバレなので後で書くとして、個人的に置いてかれたと思ったのは、獅童のキャラに違和感を感じた時点かな。あんな強面でスローな人ってのが違和感ありすぎて、どう見てもこの人はアッパー系(「ピンポン」のドラゴンや「赤線」なんか)の役、の方が素で似合う。

このジャンルでは渡部篤郎椎名桔平とか北村一輝なんかが既にいるんだけど、明らかに強面なんだもの。それに、「阿修羅のごとく」でもそうだったけど、この人が役を創り込み過ぎてチョッと痛くなる。って言うか、もう顔が隈取り向きです、この上に造れって感じで、マンガチックな役の方がしっくり来る。その点次回作の「隣人13号」はまたもはまり役の予感!

 皆泣いているんで俺も泣きそうになるんだけど、ツボが違うのは、「ああ、細々とやっている田舎のケーキ屋も9年で潰れてしまうのかぁ(一部ネタバレ)」って言う郷愁だったり、「この展開って「夏への扉」みたいだなぁ、あれいい話だったなぁ」って言う思い出しリンク。

竹内結子萌〜ってことで許して!



2005年01月25日(火) 華はあるけど実がない

中原昌也
 ああ、第77回アカデミー賞のノミネートが発表されましたね。で、先立つ事先週の木曜(?)に11部門で最多ノミネートの『アビエイター』の完成披露試写に行って来ました。場所は新宿ミラノ座、まあ、話題作と言う事もあり結構の人が来場しており、襟川クロや、以前テレ東の木曜洋画劇場の解説者だった「あなたの心には何が残りましたか?」の木村奈保子がいました。あと、私が完成披露試写とか行くとかなりの高確率で見かける中原昌也御大を目撃!単に俺が顔覚えている有名人(?)が彼位しかいないってこと?

『アビエイター』imdb映画の方は、3時間も有るのでちょっと警戒していたんですがまぁそれなりに面白かったです。多分同じように3時間有る事で警戒して結局行かなかった「アレキサンダー」よりは当るでしょう。しっかし、ハリウッドってのはオリジナリティーが枯渇しているらしくて、“歴史・伝説物”が氾濫したと思ったら次は「Ray」「ライフ・イズ・コメディ!」とか“偉人の実話”ですか、全く。ここでの指摘が誠に的を得ているですよ、はい。

まあ、でカプリオは美しいけど役者としてのオーラが今一つ薄い。「ギャング・オブ・ニューヨーク」のコケの一つもこれが原因だと思う。今回は、伝記映画と言う事もあり青年時代から中年?時代までを演じるんだけど、なんか年をとってもぜんぜん深みが出ないんだよね。全裸のシーンとかあるんだけど、ギリシャ彫刻のように美しい裸で、年をとったはずの顔も結構肌がスベスベっぽい。取り敢えずもう30だぜプリオ。

つまりはこの人って、華は有るけど実が無いと言うか、まるで深田恭子ですなぁ。崔や井筒あたりにしごかれれば一皮剥けるんじゃないかなぁって思うけど、ハリウッドだと誰かな?だから、どちらかと言うと“永遠の若さま”な彼を使って、男の一大史を描こうなんて無理!スコセッシみたいな無骨な職人監督とははなっから愛称が悪いんじゃないかな?なんたって前作でも、敵役のダニエル・デイ・ルイスの方が数段魅力的だったし。まぁ、男は男でもこ、こうも続けて彼を使うところを見ると「スコセッシ、レオの男の色気にやられたなぁ〜」って感じです。

それを補ってか、今回も周りのキャスティングが絶妙だったのと、流石にジェット機なんかの話を扱っているから(?)テンポも速くて、“ハリウッド・社交界の煌びやかさ”“飛行機屋のロマン&男臭さ”“政治の泥暗さ”の対比がハッキリして、ストーリーも非常に解りやすかった。

イケイト・ブランシェットの演じる“江戸っ子のような粋で気風のよい”キャサリン・ヘップバーンや、ケイト・ベッキンセールは、最近の出演作が「アンダーワールド」「ヴァン・ヘルシング」などやたらゴシックな作品が多かったせいか、“レトロビューティーな顔立ちで気骨のある”エヴァ・ガードナーを演じる。さらに、「ギャング〜」の印象もありジョン・C・ライリーにはいつ裏切るのかドキドキさせられたし、敵役のアレック・ボールドウィンのふてぶてしさは貫禄があった。

できればプログラムは当時から居間に至る航空会社事情(パンナムも倒産したいるし)や、当時のハリウッドの作品なんかを、年表&図で書いておいてくれれば助かるんじゃないかなぁ。

こんだけキチガイじみたデカイ事やってりゃ、そりゃぁ、面白くて当たり前。でも、ハリウッドになるとどうして薄ッペラくなるんだろう。とは言え、そろそろスコセッシに賞をやろうよぉ〜の1本



2005年01月24日(月) 李賽鳳≒張柏芝

 だいぶ前に気づいた事なんだけど、セシリア・チャン)て、正統派の美人女優だけど、ムーン・リーに似てねぇ?いや、ムーン・リーと言えば俺が一番想い出深いのはジャッキーの第一回全米本格進出作品「プロテクター」だよ。もちろん・「群狼大戦」での火爆や、オールナイト・フジの司会をしていたのも忘れ難いのだが、なぜか「プロテクター」が最初に思い出されるんだよね。現在は役者を引退してバレー教室の先生をしているそうです。

で、セシリア・チャンの『星願』を先日CTVで見たんだけど(連続放送で竹内結子主演の同作品の日本リメイク「星に願いを・・・」もやっていた。)、いいね!できることなら「パイ・ラン」(こちらは浅次郎の「ラブ・レター」の韓国版リメイク)も放送してくんないかなぁ。

日本では「喜劇王」が有名だけど、先年公開された「マッスル・モンク」では、凄い事になっちゃっていた。“気が強くて何事にも真っ直ぐ一生懸命、時には元気が空回りしてコメディエンヌにもなり、気が強い故に一人で苦しみや悲しみを背負い込んでしまう不器用な女の子”という役柄が似合うと思うんだけど、それって端正な美人を苛めるのが好きなSなファン好みってことかな?



2005年01月18日(火) やっぱ“ペ”ですから

 なんだかとち狂ってヤフオクで松竹の株主招待券を購入したんですが、友人から定期的に購入している東急レクリエーション株主優待券と作品が被っていて、上手い事使い切れない状態になっています。配給のラインとしては、同じ東急松竹系配給って言うのが解ってはいたのですが、昨年あたりは松竹本体の製作配給作品に、魅力的なものがあったので、購入してもいいかなって気になったのですが、今後のラインナップとか見ていると4月位まで食指が動きそうもないんですよね、特に洋画・・・。

仕事でもやめたら時間だけは有りそうなんで、こんなのでも観に行っちゃいましょうかぁ?あと、また劇場前売り鑑賞券の購入特典で面白いのがありました。ディズニーの実写レーベル・ブエナビスタ配給、「ボイス」に続く韓国ホラー「コックリさん」特典です。なんか見飽きた体裁の予告編で恐怖を煽っときながら、この特典が紹介されると劇場ではささやかな失笑が起ります。個人的には微妙に卑猥(浣腸っぽいとか)だなぁと・・・。
で、しょうがないのであんまり気が進まなかったのですが、株券消化のために「僕の彼女を紹介します」を観てきました。「猟奇的な彼女」の2番煎じだってのもわかっていたし、ほぼ一枚看板で宣伝しているチョン・ジヒョンは昨年公開された「四人の食卓」がイケテなかったし、「猟奇〜」の時はまだ新鮮だったソフトな韓国女性像ですが、とりあえず今はペ・ドゥナにぞっこんなんで観に行く気がなかったんですよ。

でも、ワーナーが『昨年の12月11日(土)に全国公開され、韓国映画史上最高のオープニング記録を樹立した『僕カノ』。公開5週目に入り、動員137万人、興収18億円を突破し、今までの記録を持つ『シュリ』を抜いて、日本公開韓国映画史上NO.1記録を樹立しました。』なんて言うもんだから、そんじゃぁ券も有る事だし行って見るかと・・・。

ま、映画の感想は後程として、ようやく私も慣れてきた韓国映画ですが、観に行こうと思うのは、韓流とはまた違った特定の監督や海外評価の高い作品が主で、後は好みの“女優”が出演していたら観に行こうかと思うぐらい。(←ヨン様とかいってるオバハンとあまり変わらん(苦笑))

何だかんだ言っても野郎が惹かれるのはやっぱギャルでしょ!その中でも、ビジュアルも演技もキュートなペ・ドゥナが目下一押し!出演する「春のクマは好きですか?」画像は、昨年【シネマコリア2004】で上映された作品。これ観たいっす!あと、韓国映画のバイブル的HPソチョンのホームページに有った『女子高生、花嫁になる』の娘もかわいくねぇ?神戸みゆき奈良沙緒里(彼女は2002年に引退しています、写真的にはこれが似てるかな)を足したような娘(ハングル読めんです)が可愛いので、この作品もどこか買い付けるように!!

さて、もはや一つのジャンルとして定着したと言っても過言ではない韓流。特定の俳優にスポットを当てて、BSやCTV、U局を中心に怒涛のように放送されたTVドラマ群は韓国でもどうやら枯渇してきている様子。これらのドラマに出ていた俳優さん達も、ランクUPしたようで、今後は映画を中心に活動するとか言い出す人が多く今後は劇場作品中心の韓流になりそうなんだけど、なるのか?

俺的には、どうしようもない韓国作品がこれまで以上に流入して、劇場シフトを荒らすんじゃないかと心配だ。香港映画などは、買い付けにもある程度目利きが揃ってきたので、いくらレイトショーレベルの扱いとは言え、それなりの作品しか劇場にかからなくなった昨今。でもそんな香港映画の枠まで奪っていきそうで・・・。特に今年は、韓国映画でもコメディーが大量に上陸しそうで、同じバカ映画なら「スタスキー&ハッチ」とか、アメリカ産の方が良いんですが・・・。

急激な隆盛でヒートアップする韓国映画界、まさか日本市場を当てこんで作られている作品など無いだろうが、ハリウッド系や自国映画の配給はどのように住み分けているんだろう。日本や香港のように外国映画による自国映画産業の衰退は無いのだろうか?年間製作本数に見合った市場はあるんだろうか?日本てかなりみーはーな国だから一旦飽きたときの冷め方は急速なので、あんまり博打は打たないようにね。


『僕の彼女を紹介します』ごめんなさ、かなり最悪でした。正確には映画としてダメ!先ず「猟奇〜」のイメージありきで製作されているのが露骨。好評だった猟奇のキャラに、これでもかってくらい恋愛と泣かせのあざとい要素を、映画の流れを考えないでぶち込んで、適当に伏線張っただけって感じ。そんなもんだから、「猟奇〜」のキャラであるところのチョン・ジヒョン人気におんぶに抱っこ、っと言うより殆ど彼女のプロモーション。

しかし、これがまた裏目で、チョン・ジヒョンに関しても明らかに前作から輝きが落ちている。なんと言っても顎のラインがなくなっていて、ともすると二重顎!はだの調子もいまひとつ、更に全くと言っていいほど露出がない!!また、やたら彼女のアップが多いし、まさに彼女中心と言わんばかりに、チョン・ジヒョンを軸にした360度パンが何度も挿入されるのはウンザリした。

いや別に、なんでもかんでも脱げと言っている訳ではないんですが、前作と比べてもそれぐらいの覚悟と意気込みがなきゃ如何だろ。それに、この中途半端なエピソードの羅列にはそれぐらいの刺激がなきゃもたんよ。それに、ラストの楽屋落ちは前作(?)「猟奇〜」ファンへのサービスって言うより、「これで集客5%UP」みたいなあざとさがプンプン臭ってくる!

ソニーに続いてアジアラインに力を入れ始めたワーナーですが、前回の「ターンレフト・ターンライト」は、既に荒波を乗り越えた香港映画界が作った作品なので、スターシステムのフォーマットで作るラブストーリに関してはかなり洗練されているし、監督が香港で今最もノッているジョニー・トウであるなど作品としては、安心して見れた。しかし、今回の「僕の〜」がこの程度の作品で「シュリ」を超えるほどのヒットになるなんて信じられない。余程世間にはチョン・ジヒョンのおっさんがいるか、チャン・ヒョク(韓国の大森南朋っぽい)ってのもかなり人気なのか?

これで大泣きできる人達って、本当に心の清らかな人なんだろうなぁ、私は心が捻じ曲がっているので全く退屈で仕方が無かった。

このレベルで満足してたら、韓国映画のバブルは予想以上に長く続くか、冷めた時の引き具合がかなり深刻になるよ。



2005年01月14日(金) ほぼ“いろもん”

 杉田かおるが結婚しましたねぇ。まあ、芸歴は言わずもがなの長さで、物凄い“男樹”の有る女優さん(笑)。以外に初婚だと言うことを強調していますが、果たしてこの後何回するつもりなのでしょう?

ここ2・3日でバタバタと婚姻届やら、近しい人だけで密かに式を挙げたりしたそうなんですが、今日のワイドショーでは「“金八”武田鉄也のお祝いの言葉」なんて見出しもありましたが、私の興味は彼女の初期に大いに関わった石立鉄男氏と、その交友は3B以降、彼女の裏も表も見てきた親友鶴見辰吾のコメントが聞きたいです!!

だって、杉田かおるの人生って女優と言うより芸人に近いものがあるから、その相方として立っていた人たちのコメントは深いものが有ると思うので。オマケであびる優のコメントとかあると笑えるかもね。



2005年01月13日(木) DVDと映画にまつわるあれこれ

そう言えば先日、「マイ・ボディーガード」を見たとき、(約20分渡る)物凄い量の予告が流れた。基本的に同映画館(新宿ピカデリー)で上映予定の作品は劇場窓口前売り告知をやるのだが、その前売り券(松竹・東急系配給)にはことごとくオマケ(販促グッズ)が付く。

オマケって、DVDの発売時にも予約特典として付くこともあるんだけど、その種類も千差万別。マニアが垂涎のアイティムもあれば、映画の内容とはなんも関係ないグッズにロゴをプリントしただけのような物まで様々。まあ、宣伝会社が知恵と予算でひねり出しているのではあるが、松竹系はなかなからしいグッズが揃っていた。...と、思ったら、「アレキサンダー」前売り特典は今一つ!(おそらく映画のできも)

「レーシング・ストライプ」オリジナル特典は映画のランクよりも立派!何せこの映画は本国ではワーナー配給で、どう見ても「カンガルー・ジャック」レベルの作品。順当にいっても、良くてワーナーマイカルのシネコン&シネマミラノ辺りでの限定2週間上映、で なきゃビデオスルー(未公開DVD化)レベル。所が、何の思惑があったのかGAGAが買い付けたらしくて、めでたく(?)劇場公開するみたい。

 あのさぁ、このレベルの作品を公開するならもっと劇場公開してもらいたい作品が山ほどあるんだけど!!例えば、昨年アメリカで公開されたベン・ステラー作品。どれもBOX OFFICE1位になっているのに、「ポリー my love」(未公開DVD化済み)・「スタスキー&ハッチ」(未公開DVD化'05/4/20発売)の、既に2本がビデオスルー済みor決定。

残りの「Envy」(未公開)は、既に「ポリー my love」を含み、「アメパイ3」「アダルト♂スクール」など、アメリカンコメディーをことごとくビデオスルーにした前科を持つユニバーサルなので、いくら「スクール・オブ・ロック」でブレイクしたジャック・ブラックが共演でも、公開は微妙。現段階ではユニーバーサル・ジャパン今年のline upにはない。

で、最後の「ドッジボール」だけはどうやら公開日まで決まっている(けど物凄く微妙な単館)。「ふたりにクギづけ」なんかを公開しちゃう辺り(けど物凄く微妙な単館)、FOXにはバカ映画の良心を持った輩がいるようだ。(←会社には迷惑かけるかも;)

ついでに、2003年公開の「Duplex」は今のところGAGAの2005年line upには入っていし、現在アメリカで大ヒット中の「Meet the Fockers」は、「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編だし、キャストも凄いから、いくらユニバーサルでも公開するでしょう。

そのほかにも、本国興収が悪かったとは言え、日本では人気のダコタ・ファニング&マイク・マイヤーズのファミリーコメディー「ハットしてキャット」をビデオスルーにした角川のドリームワークスラインも、「アンカーマン」とか、平気でビデオスルーしそうだし、実はアメリカでは「Envy」はドリームワークス作品なので、やっぱりビデオスルーの公算が強かったりもする。



2005年01月08日(土) 惰性の勘

 ミーハーにはミーハーのアンテナが有る。まあ、どの時点からミーハーの波に乗るかとか、どの時点で見切るかと言うタイミング。そして、メインの対象以外に何を押さえておくかというサブの部分も怠ってはいけない。

現時点で『カンフー・ハッスル』は見ており、『ハウルの動く城』『Mr.インクレディブル』も見た、『ゴジラ』も『AVP』も押さえている。さて、オレンジレンジの主題歌とともに、昨年から爆発的に支持を得ている『いま、会いにゆきます』や、先月末にDVDが発売された『世界の中心で愛を叫ぶ』とか、観ておくべきだろうかをとても悩んでいる。

いや、『黄泉がえり』は観た。それは監督が塩田だったからという点が大きい。『星に願いを』とかも観てしまった、「黄泉がえり」の後だったので、竹内結子に呼ばれたからだ。でも、『天国の本屋』とかはさすがに踏みとどまった。

そう、なんかこう言うもの観に行ってたら自分の中に自分じゃ許せない、軟弱なものがで居座ってしまいそうで・・・今の所生理的に許せないのだ。

で、そうゆう甘い映画に背を向けて観に行ったのは『マイ・ボディーガード』。実はダコタ・ファニング萌えだったりもするのだが、そんな事よりもアンテナが観とくべきだと申しますので。

無論、熱い“漢泣き”ドラマだったりするのだが、役者(主演の二人)があまりに完璧だったり、渋いドラマをかなりのカット数でPV並みのテンポのドライな描き方に、微妙に感情移入ができなかったりしたのも確か。

でも、昨年暮れのダコタ主演作(本当は準主演)『コール』よりは、断然いい出来なのは確か。ジャンルもサスペンスは有るけど、今回は超ハードボイルド!!

で、劇場は新宿のピカデリー2だったかな、かわった作りなんだけど、意外にカップルが多く、明らかに出勤前のキャバ嬢と同伴で来ている客とか。そういう人たちは、この後店でどんな会話するんだ?決して明るいオチではないし。

 『マイ・ボディーガード』imdb



2005年01月04日(火) 何かかわったことは?

 さて、毎年年末にささやかな反省をして年始には心を入れ替えようと思ってはみたものの、たいしてかわらない365日を繰り返す救い用の無いダメ人間のおいらですが、2005年もどうなる事やらで生存してゆきます。

その調子で今年も三ヶ日は寝正月ですよ。ほとんどTVとかも見てないし、ひたすら寝ておりましたが、3日は客が来たので逃げるように出かけました。

で、今年の映画はじめは、さんざん吹き替えを見ようと我慢していた『ミスター・インクレディブル』。そして、年末に券をもらったのは良いけど、都内では新宿松竹会館ピカデリ−4(44席)のレイトショーでしかやっていない『血と骨』。開演ぎりぎりに行ったら最後の1席に滑り込みセーフ。

『ミスター・インクレディブル』は画は文句無しにすばらしいのですが、とにかく本がしっかりしていて実は大人の方が楽しめるんじゃないでしょうか?さて、『血と骨』は、正月からキツいかなぁとお思っていたのですが意外にそんな事は無かったけど、隣で見ていたカップルの女性が終映後彼氏に「面白かった?」って聞いていた。

多分彼女は面白くなかったんだと思う。どちらかと言うと父性の強い映画で、女性が共感する切っ掛けとして有効な“男と女の関係”としては、どちらかと言うと「悪い男」に近いものが有るので・・・。正月からカップルで見る映画ではないですね。

 さて、話は変わりますが、ミーハーな私が最近気に入ったバンドは“サンボマスター”と“GOING UNDER GROUND”の2つ。どちらも、ポッチャリ系ボーカルってのも面白いのですが、GOING UNDER GROUNDの「同じ月を見ていた」のPVが、マジに胸キュンものでよい。っていうか曲よりもこのPVが気に入っただす。

 『血と骨』
 『Mr.インクレディブル』


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