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■ 深爪で泣く夜
毎晩泣いている。 眠れないで,泣いている。
責められて泣き, 責めて泣き, 笑うことを忘れて,また,泣く。
私の泣き声は何種類あるのだろう。 私の泣き声はドコまで届くのだろう。
受話器の向こうで冷めた笑いをする彼を妬みながら, 12時を過ぎてしまったことだけを安心する。
もう寝ていいんだと, 自分に言い聞かす。
大丈夫。 昨日よりも強い薬だから, 絶対眠れる。
悪夢で飛び起きたり, 金縛りに遭って幻覚に溺れたりはもうしない。
忘れた頃に頼る相手をほかで見つける。
2007年09月05日(水)
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