言葉のサラダ
黄と藍

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■ 行方不明


言葉が止まる
言葉が止まる
何もしてないのに
何もしてないから
流れが絶えた
動きが消えた
続かない
続けない
続けられない
続こうとしない


割れた指先からは

流れつづけているのに

2002年12月28日(土)

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■ 無意味


思っていたより
距離は遠かったみたい

約束を守ったけど
約束なんて無かったから

忘れていたけど
道は広すぎたみたい

だから
あたしたちは途方も無く
只日々を過ごしていくのね

2002年12月25日(水)

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■ 手足


閉じかけの扉を蹴飛ばして
思い切り開けてやろうか
その足と勢いで
中に座っている奴を蹴っ飛ばしてやる

開きかけのノブを握り締めて
思い切り閉めてやろうか
その手と勢いで
外で待っている奴を殴ってやる

2002年12月24日(火)

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■ みかんより好き


理解されない苦しみは
本人にしか分からない
経験していても
その場にいても
身近なひとでも
気付かないことが当たり前
期待できないのが当然の事

部屋を音で溢れさせる
過去最高の音量で
爆音が嫌いなあたしの
最大の音量で
きっと誰も
あたしの胸の内を知らない
知ろうとしない
出来ない
隣りの部屋で寝ている父親ですら
音を止めに来ない
身体に響く大音量
ジリジリ音がする

新しく見つけた解消法
絵を描くよりも身に感じる
部屋を壊すよりも
他人への暴力で気分が落ち着く
落ち着いた気になる
気がする

2002年12月20日(金)

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■ 太陽はレム睡眠


不必要なサイレンが
朝を待つ町に響く

ため息のように早く過ぎていく時間の流れを
追うかのようだった

もうすぐ
学校へ向かう時間だ

2002年12月19日(木)

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■ へんけい


「嘘吐き」と
「自分」に言われ
「正直者」と
「自分」に言われ
脳内は混乱し
乾いた唇は
役に立たず
一人で机に
うつ伏せて
朝が来るのを
願い待つ

2002年12月17日(火)

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■ 耳へ針を差し込む


そうだよ
あたしは不眠症だから
夜なのに眠れないんだ

だから
早く布団に入りたいんだ

そうだよ
あたしは不眠症だから
夜中に目が覚めるんだ

だから
早く夢へ戻りたいんだ

信じられないけど
信じられたいから

2002年12月16日(月)

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■ 枯れそうな花の下の黒い土


願わずとも
願いは叶い
思わずとも
身体は動く

空気に溶けた
君の残像
走って追った
僕の影

大きくなった
君の悲鳴
殴って止めた
僕の腕

傷から滴る
僕の血液
片手で支えた
君の頭

2002年12月15日(日)

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■ 病気


尖ったナイフなのか
鋭い針なのか
大きな斧なのか
沢山の矢なのか
・・・・・

なんだか知らないけれど
人の胸イタメさせて
何が楽しいの?

2002年12月14日(土)

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■ 発表会


深呼吸をして
手を鍵盤へ
軽やかなメロディーが
部屋を包むだろう
忙しく指を動かして
目では必死に楽譜を追って
素敵な演奏会が始まった
観客は世界
音は国境を越える

2002年12月13日(金)

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■ グローブ


殴っても
痛くないのに

殴られたら
痛いんだね

オカゲで
打たれ強くなれるよ

2002年12月12日(木)

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■ 道端のイシ


喋りすぎて
喉がカラカラだ
水が欲しいが
喋れない
仕方なく
文字を書くが
腕は思わぬことを言う
切り落とした腕を眺め
コップ一杯の水を飲み干した

2002年12月11日(水)

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■ 鏡に悪魔が映ったよ


そんな注文されたって
私に出来ないこともある
受話器を持ち上げ電話した
電話に誰も出なかった

椅子に座って本を読む
読んでも脳から抜けていく
拾って入れても溢れ出し
本は灰に変わってた

蝶になる毛虫
死んでいく蝶
真っ黒な塊が
部屋の壁を埋め尽くす

大きなファイルは全て
印刷した証拠を入れるため
後一つで君はもう

2002年12月10日(火)

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■ 飛んでった○○


耳障りな目覚ましが
三回目の携帯電話のアラームの後に
部屋中に鳴り響く

気が付いたら
目覚し時計の電池は
おなかから抜けていた
電池は窓からお空へ飛んでた

2002年12月09日(月)

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■ リレー


渡したと思ったバトンは
相手の手から滑り落ち
地面を跳ねて転がった

拾う手が躊躇して
私達は拾えない

側によることも出来ないから
審判に拾ってもらうのを
只待つのみ

転がったバトンは
空よりも
海よりも
カーテンよりも
濃い青だった

2002年12月05日(木)

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■ カギヲアケテ


無視してやる
開けてやらない

集中してて
聞こえない振りをしてやるんだ

知らん振り
知らん振り

耳が遠いから
聞こえないよ
聞こえない

2002年12月03日(火)

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■ 別行動


目薬と一緒に
私の涙は下へ落ちた

皆に聞こえるように
あたしは、小さくなった飴を噛み砕いてる

期待通り
今日も遅刻する

あなたが理解出来ないことを
あたしは理解した

2002年12月02日(月)
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