マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 昨日の続き・・・・・


女性客も帰り、その男性客と二人だけになり、互いに歌を交えながら会話が弾んでゆく・・・・・・。
そして彼はアタシと同年代に見えたのだが、実際はアタシよりも7つほど若かった。

・・・と、彼がポツリと「実は今回の一人旅はチョット遣り切れない事が続いた直後の傷心旅行なんですよ・・・・・・」と呟いた。
「一体何が有ったの?」と聞くと、こういう事だった。

つい最近、彼の親しい職場仲間が相次いで二人も自殺を図ったのだそうだ・・・・・・。
自殺した二人はさほどの接点はなく、自殺原因に連鎖や関連性は無いのだそうが、二人とも彼の部下だったらしい。
その内の一人はまだ若く、3人の子供はまだ小さいと言う。
私達は少し沈黙し、それから自殺する人の心理状態や、残された人間の苦悩や将来についてしんみりと語りあった。

アタシの店は不思議な店で、例えば悩み事などの相談に訪れた人が居るとして・・・、その事に付いて真剣に語り合っている内は邪魔をしないかのように本当に人が入って来ないのだ・・・・・・。
その話題が一段落すると、ポツリポツリと人がやって来る。
話しを聞いていると彼のまじめさや、正義感や、人の良さや、温かさなどがヒシヒシと伝わってくる。

歌や会話で彼を元気付け、彼も少し元気を取り戻した頃、1年半ぶりくらいの摩訶不思議な小父さん客が入ってきた。
その客は過去一度しか来たことは無いが、ベレー帽のような不思議な帽子をかぶり、何時も大きなかばんと紙袋を下げ、アタシの母の名前を知っており、独り言のような事をブツウツ呟いており、しかし何か話しかけても会話があまり成り立たず、正体不明、意図不明、性格不詳、意味不明の変わり者だ。
漫画家か小説家か画家のような風体ではあるのだが、アタシャどう対処してよいか解らないので苦手なタイプだ。
自分でも自分の事を「変わり者だからねぇ・・・」と言い笑っている。
まぁ、来れば焼酎を一杯頼み、付き出しを旨そうに食べ、何時も山崎ハコなどの風変わりな歌を4〜5曲歌い、突如帰っていく、人畜無害な客ではある。

しかしその人のお陰で、男性客とは妙な連帯感が生まれ、目を合わせては首をかしげながら苦笑し、さっきまでの遣り切れない気持ちが少し緩和されていた。
と、そこへ常連客の(T)が入って来、皆で歌三昧、対話三昧の和気藹々的なムードになった。

やはりヘンチクリンな小父さん客が突然帰り、その後は(T)が男性客に「僕も外の手書き看板に惹かれ、何気なく入ってきてからの常連なんですけど・・・この店って不思議なんですよね・・・」と、この店の宣伝よろしく男性客と意気投合しながら歌いまくり、談話を続けていた。

やがて夜も更け、男性客はすっかりこの店が気に入ったらしく、自分の身の上話まで総てさらけ出し、スッキリ顔になっていた。
結局彼はサービスビール含め、10杯近く飲み、歌も沢山歌った。

帰り際、男性客が「この店って・・・笑うセールスマンの[魔の巣〕のような店ですね。」と言っていた。
「そうですよ、選ばれた人しかこの店には入れないんです。アナタはハンドルを握った時から、この店に来る運命だったのよ」と、アタシも不適な笑みを浮かべ、ニヒルに笑ってみた。(漫画の見過ぎじゃ!)≧≧≦ブハハハハハハハ
名刺を渡し「今度来た時にはこの店は無くて、今日が幻かもしれませんが・・・」と再びジョークを言った。
(T)はニヤニヤと笑っている。
それから(T)としばし飲みながら話をし、ほろ酔いで無事に店じまいをした。


翌日男性客からメールが届いた。

昨日は、色々ありがとうございました。今、白糸の湯にたっぷり浸かり疲れも取れて、みやまの手打ち蕎麦をおなか一杯食べ、満足しました。今から静岡に帰ります。身体に気をつけて何時までも元気で居てください。ありがとうございました。


(K)さん、先日はありがとう。
又何かプラリと出かけたくなったらいつでも来てください。
愉快な仲間がいつでもアナタを待ってますから・・・・・・。
まぁ、何はともあれ、元気になってくれて良かったナリ。


2007年02月28日(水)


 (日記) 暇だなぁ・・・・・・・・・・


本当はお客ホッタラカシで日記書いてちゃいけないよなぁ・・・・・・。
お客の隣で飲んだくれててもいけないよなぁ・・・・・・。
そう思いつつも退屈だしやる事もないので・・・。

月曜は大抵いつも暇だ。
今、一組の最近定着しつつある常連客が男同士で熱く語り合っている。
まぁ、私が介入するよな話題じゃないし・・・、訳わかんない話だし、たまに一言二言混ざりながらもお邪魔虫になる気はないので、了解を得、日記を書き始めたわけだ・・・・・・。

書きたい事が山ほど貯まり、毎日暇を見つけては書き始めるのだが、途中でたいていお客さんが来てくれ中断する。
その後店が盛り上がり、店が終わるのが最近ずっと3時近かったりした。
毎日のように酒も飲むので代行で帰るのだが、代行は3時を過ぎると高くなっちゃうのだ。
なので続きを書く気力も時間もなくなり、日記が途絶えてしまうわけだ・・・。

サテサテ・・・話は変わるが、土曜日の8時半ごろ、一人の見知らぬ男性客が入ってきた。
その他はボックス席に女性客が二人だけ・・・。

その男性は静岡方面からのお客さんで、プラリと目的も決めず一人旅の途中で長野方面にたどり着き、本当は長野市に行くつもりだったらしいが、不意に松本で高速を降り、旅の目的地を急遽松本にしたのだそうだ。
駅周辺にホテルを取り、ホテル近くの2件ほどの店で夜食と多少の酒を飲み、歩きで何故かこんな場所まで来、目立たぬしかもすこぶる怪しげなアタシの店にフラリと入って来たのだそうだ・・・。

年の頃は一見アタシと同年代。
多少警戒気味の彼にリラックスさせるべく、アタシはジョーク交じりに挨拶を交わし、店のシステムを話し、彼はビールを注文した。
少し飲み始めたところで「ここいらで良い温泉のお勧めはないですか?」と言われ、白糸の湯の紹介を始めたらボックスの女性客が丁度パンフレットを持っていて、彼に渡してくれた。
そして女性客は帰って行く。
その女性客達にアタシが「今度は私の歌も聞きに来てね〜」と挨拶をしていたのを男性客が聞いていたらしく「もし良かったら歌ってくださいませんか?」と言う。
アタシはテレながら「でも・・・最近の歌はあまり知らないですよ。シャンソンとかジャズとか古いポップスなら歌えますが・・・」と言うとナ、ナ、ナ、、何と!!彼が「金子由香里の歌は歌えますか?」と言うではないか!!!
何を隠そうアタシャ金子由香里の歌が18番中の18番である。

彼女のレパートリーの中から「時は過ぎてゆく」を歌った。
そしたら彼に「鳥肌が立った」と誉められた。(?)
それから徐々に色々な話をしだし、だんだん打ち解けていき、彼が傷心旅行だと言う事を知った。

・・・と、ここまで書いたがもう代行が来る時間に近いし、明日早いので続きは明日書くことにする。


2007年02月27日(火)


 【料理エッセイ】 有頭エビと骨付きチキンのココナツミルクのカレー


今夜は本格的な辛〜〜いカレーが食べたくなり、ココナツミルクのカレーを作ってみた。
具は有頭エビと骨付きモモ肉のぶつ切りとほうれん草が無いので小松菜。
トマトの缶詰もなく、デミグラスソースを代役に・・・。
しかし、辛いナリにもまろやかでとても美味しく出来た。
16雑穀米に掛けて出すのだ。
忘れない内にレシピを書いておこう。

エビとチキンのココナツミルクカリー

【材料】私が今日作った分量

モモの骨付きぶつ切り15個
有頭エビ      10尾
玉葱のみじん切り  3個分
にんにくのみじん切り 大さじ1
生姜のみじん切り   小さじ2
カレー粉       大さじ1
塩          小さじ2
コショウ       小さじ1
コンソメ顆粒     大さじ1
デミグラスソースの缶 一本
ココナツミルク    一本
ガラムマサラ     小さじ2
カエンペッパー    小さじ2
シナモンパウダー   少々
バター        大さじ1
サラダ油       大さじ3
水          カップ1

【作り方】

☆たっぷり目の油でにんにく・生姜のみじん切りを炒める。
☆香りが立ってきたら玉葱のみじん切りを足し、30分ほどじっくり炒める。
☆骨付きチキンを加え塩・コショウ・カレー粉を入れ、更によく炒める。
☆チキンに火が通ったら水カップ1を注ぎコンソメ顆粒を入れ少し茹で煮する。
☆デミグラスソース一缶と、ココナツミルク一缶を加え、ガラムマサラ・カエンペッパー・シナモンを入れ、塩を加え味を見る。
☆別のフライパンで有頭エビと小松菜を炒める。
☆エビに火が通ったらカレーの鍋に移し、全体になじんだら出来上がり。
☆仕上げにバターを加え風味を増す。

雑穀米のご飯に添えて一人前1200円ナリ。


2007年02月16日(金)


 (日記) ガッタ坊主(悪戯坊主)も良いオヤジに・・・


昨日息子の(T)が来た。最近ホームシックなのか、母恋しさなのか、やたらと口実を作っては松本にやってくる。
息子は今、或る事があり傷心中である。

昨日は雨降りで久々に店は静かだった。息子のことを知ってる常連が少し来ただけだ。そこで息子を活気付ける為、息子の中学時代の親友も息子に内緒でこっそり店に呼んでやった。

その子(Y)と息子は小学校の頃から仲が良く、又、すこぶる悪友である。
二人でつるんでは悪戯ばかりをし、アタシャしょっちゅう学校に呼び出されては(Y)の母親と一緒に謝罪に行かされた。

その悪戯の一部を挙げれば・・・、どこかの団地の消火器を無断で持ち出し、公園にバラ蒔いてしまったり、女の子の上履きをどこかの家の屋根にほうり投げたり「(Y)のお父さんに誘われて・・・」「(T)のお父さんに誘われて・・・」と互いの親に嘘を付き、キャンプに連れてってもらう事になったからと食材やテントを用意させ、な、な、なんと二人だけでススキ河の橋の下にテントを張り、バーベキューをし、プチ家出のような真似をしたり・・・と、まぁ、今から思えば可愛いもんだが、その日の前日は台風で、川の水がかなり増水していた訳で・・・、チョット間違えば事件沙汰だった。(冷汗)

そんながった坊主だった二人は、それぞれがもう25歳になり、たまには連絡を取り合ってはいるものの、大人になってからはずっと離れ離れだった。
増してや(Y)はもう結婚しており、5歳の子供の父親である。

昔話に華を咲かせ、カラオケを歌いまくってる息子達を見ていて、不覚にも涙が浮かんだ。
懐かしく愛しく微笑ましく、とても複雑な思いだった・・・。

息子は現在、私が始めて息子の父親(元亭主)と知り合った時の彼の年齢と同じ年である。
当時私はまだ20歳そこそこだったんだなぁ・・・・・・。

歳月の流れの中で苦労し、息子を心配し、息子と取っ組み合いの喧嘩もし、色々な想い出がたくさんある。
それがスライドのように心に呼び起こされ、なんだか嬉しいような寂しいようなわけが解らない気持ちになり、昨日は私も酔っ払ってしまった・・・・・・。


2007年02月15日(木)


 (日記)  アタシって・・・天才かも!?


マニアックな話題で大変申し訳ないが・・・・・・。
「龍が如く」と言うゲームにバッティングセンターのシーンがあり、ゲームを進める内に、初級コース・中級コース・上級コース・プロコース・メジャーコース・宇宙人コースと上がっていくのだが、主人公の桐生一馬が少女ハルカにせがまれ、「メジャーコースの20球、総てホームランを打って」と言う超難関イベントが有る。
アタシャこのゲーム、夫がやるのを観ていただけでそのシーンだけを面白そうなのでやらせてもらったのだが・・・。
しかし、20球の内当たったのは3球のみ。後は空振りでホームランゼロだった。
夫が必要以上に笑い転げるのでゲロムカついた。
負けず嫌いのアタシャ、超悔しいので夫がパソコンをネットに繋げる作業中に音を消して猛練習したのだ。
そして約1時間ほどの練習で、ナ、ナ、ナ、何と!!!!!
パーフェクトを出してしまったではないか!!!!!!

夫はメン玉飛び出んほどの驚きようで「なにゅにゅ??うそだろ!!」を連発してた。
「へへん!! リズム感の差だよ! たぁ〜こぉ!」と、アタシャ鼻の穴がおっ広がったね。
アタシの威力をナメンナヨ!! ふんだ!


2007年02月14日(水)


 (日記)  異常現象


この所(車検事件以来)なぜか店がすこぶる良い調子である。
昨日も一昨日もその前の日も満席だった。
一体どういうこった!?
2月は本来、水商売にとってみれば魔の季節。
カラオケの集金人もオシボリ屋も取引先の酒屋も「今月はどの店も閑古鳥が鳴いてるよ・・・」とため息をついている。
でもどうした事かからくり箱は1月より断然売り上げが良い。
この調子で行けば、3月の私の車検代も何とかなるかもしれない・・・・・・。
ぐうたら神はきっと余分なお金は持たせてくれない代わりに、必要最低限のお金だけは与えてくれる魂胆で居るのかもしれない・・・・・・。

ぐうたら神とお客さんに感謝だ。

サテサテ今日の日曜は明日休む代わりに営業している。
いつもは休みなので暇かもしれないが、もしもと言うことも有るので一応開けてみた。
今日の付き出しはまだらの白子のもみじおろしポン酢掛けだ。
プクプクに太った白子を見たらアタシが食べたくなって思わず奮発した。
売れ残れば明日の晩酌時は・・・・・・(@ ̄¬ ̄@)ジュルリ♪

その他のお勧め品は骨付き鳥の水炊きと今回の餃子もとても出来が良く旨い。
他にはエビチリなんてのも有る。
ちなみに男性客には14日までプレゼントが有る。





2007年02月11日(日)


 (日記) 思い出し笑い


昔読んだ小話が妙に忘れられず、あまりにも似ていない父子を見ると、あんな事って日常的に起こっているのではないかと、一人ほくそえんでいる。

確か、阿刀田高の本だったと思う・・・・・・。

病床に伏せっている夫と妻との会話なのだが・・・・・・。
夫が妻を呼び寄せ息も絶え絶えに「もう私は長くはなかろう・・・。以前から一つだけ気になっている事が有るのだが・・・それを抱えたままじゃ死んでも死に切れん。なぁ、どうか正直に答えてくれないか?」と言う。
妻が「はい、アナタ、何でも正直に答えますとも・・・。で、何ですの?」と神妙な顔で夫に寄り添う。
「次男と三男は俺に似てハンサムだし頭もいいし優秀なのに、長男だけは何故にあのように不細工で間抜けでバカなのだ?あいつは本当に俺の子供なのか?」 
すると妻が・・・・・・。
「アナタ・・・、本当に申し訳ございません。じ、じ、実は・・・・・・、あの子だけがアナタの子供でして・・・」
と、このような話なのだが・・・・・・。

私はこの本を電車の中で読んでいて、笑いが止まらなくなり困った事がある。

その後、きっとあの夫の死因は病死ではなくショック死だったのではなかろうか・・・・・・。


2007年02月09日(金)


 (日記) 風邪を引いた時の奇妙な感覚


どうも風邪が抜けきらない・・・
昨年暮れに引いた風邪がまだ完璧に抜け切れていないようで、チョット油断すると又すぐに引き戻してしまう・・・。
もう3ヶ月間の付き合いになる。

昨日も夕方になった途端咳が止まらなくなり熱も7度五分に・・・。
今週は明日・明後日と少人数だが予約が有るので風邪を引いてる場合じゃないのだ。
なので暇そうな昨日休ませてもらった。

処で・・・・・・。
アタシだけなのかも知れないけど、幼い頃から熱を出す日はかならず不思議な感覚にとらわれる。
なぜか周り全体の人間達の行動や話し声が忙しく、ざわめいて感じる。
少しだけ時が速く流れているようなとても奇妙な感覚である。

その感覚は今でも起きて、やはり昨日もわが妹分(M)の家族や(M)自身の動作や話し方が早回しになっていた。
案の定家に帰って熱を計ったら7度を超えているではないか・・・。
これって何の現象なんだろう・・・? こんな感覚を覚える人は他にも居るのだろうか・・・?
私が特異体質なのかな・・・。
もしもこんな感覚が出る人が居たら是非ご一報いただきたい。

亭主の車の車検は何とか取れる事になった。
皆様心配してくれてありがとう。
ただ、問題は、3月に来るアタシの車の車検だ・・・!

アッ! お客様だ!O(≧▽≦)O ワーイ♪


2007年02月07日(水)


 (日記)  嗚呼・・・・・・5万以下の軽自動車無いかなぁ・・・。


夫の車の車検が先月末で切れて、友人の車検屋に今日事前に見てもらったら、あのままじゃ通らないと言われてしまった。
車検代の5万貯めるのがやっとで、ようやく貯まったので意気揚々としてたのにぃ・・・・・・。

修理代だけで10万以上掛かるのだそうだ。
「え〜〜っ!!??じ、じ、じ、じ、十万なんて、そ、そ、そそんなお金どっからも算出できないよ〜」と頭ん中真っ白に!!
まぁ、平成8年車なので無理も無いけど・・・・・・。

どうしよう、明日から仕事に行かせられないよ・・・・・・。(泪)
私の軽も3月車検だけど、同じくらいのボロだから通らないだろうなぁ・・・・・・。
この世の終わりだ!!

友人いわく、車検が1年以上残ってるボロボロの軽でも買って乗り潰した方が利巧だとさ・・・。

あぁ、松本のどこかに車検が1年ほど残ってて5万以下のオンボロ軽はないかいね・・・・・・。
もしも広告その他を見かけた方は早急にご一報ください。。゚゚(>ヘ<)゚ ゚。ビエェーン


2007年02月01日(木)

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