『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2011年12月07日(水) 呼ばれる。


どこにでもころがっている、さりげなく

ころがっているあたしを呼んで呼んで「まねく」のに

すごく適したその形態で


呼ばれるわけにゆかないから耳をふさぐ目をふさぐ

でも、頭のなかのふさぎかたを知らない

昏々と、ねむるくらいしか、

おもいつけることがないので


よごれた手首でごめんなさいと謝る相手はいないのです。

ひらきなおっているわけじゃなくて。


注ぎ込む、ざつおん。

あたしのきらいな、苦手なざつおん、

いっぱいになって耐えられなくなったらもう自動的に

脳が、いやがって、

せかいを拒絶してくれるよ

くれるよね


それくらいの防御はまだ、ゆるしてもらえる

ですか


・・・・・・・・・・・・


まっぷたつに折ってくれてありがとう

少しだけ恋してた

じりじりと負荷をかけてしなってしなってすごくよじれて

でもそこに凍った水をあびせたのあなたが
それと知らずにあびせてるのあなたが

わたしをころすのはかんたんだよ。

言っておけば、よかったですね
おしえておいたら、よかったですね
まだ、それが、ゆるされていたうちに。

もう橋なんてかけないから、安心したらいい。
なついてなんかゆけないから、おびえなくていいよ。



まっぷたつに割れた。
あのときから。

しゃりしゃりと、つめたいことばが降って降って降って降って
おおきな楔になる。
飛び越えることをあきらめた溝になる。

それでもいっしんに、降らせ続けている
また冬がくるっていうのに。


気づいていますか。

寒い冬にぶちまける泥だらけのばけつのなかみ。

そこになにが、つまってるのか。

あたしのところへとどくとき、それが

どれだけするどく、つめたくなるのか。



真火


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