『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2007年02月18日(日) s.o.s, but nobody hears


うちのめすのは、「死」です

たくさんのひとと会ったから

たくさんのスパイスをねじこんだから

たいがいなら、笑うけど

泣きながらでも驚きながらでもどこかで

笑うけど


これだけは、

おねがい

こないで。



うちのめされる

夢をみてしまう


とばされてしまう、いってしまう



こないで

おねがい



2007年02月12日(月) 道化て食むも砂積もり。

夜明けのからすの先鋒と朝のはじまる物音がする

わけもわからずぼくが膝をかかえ大揺れに揺れる木の葉にかわる

未来、を
見つめなくてはと思った、だから見つめた
誰もがするであろうことの真似をする
笑い顔にそそいだぶんだけ澱のやうに
胃の底や手足やあたまの奥に蓄えられる泥のよどみ
砂を食う。

結局、ぼく
こころから信じているひとを
もっているのだろうか
疲れたとこぼせるだれかを
コメディをかたらないでいいだれかを

「はしゃいではなりません消耗して病のあばれだすから」

何度となく言い聞かすけど
身についたピエロははがれおちず
ひとを笑わせながら傷をふやして
夜から出ていきたくないって
よりどころなさを、少しずつ強めて
それを止める方法が、まだわからない。



2007年02月01日(木) 咳をしながら

真夜中にうかぶ考えは両極端で
ぼくはその落差に揺れて揺れて
まいにちをぐらぐらとやり過ごしていく
暗いのは怖いのに
電灯は明るすぎて寝付けないのです

誰もが寝ているときに、いつも
ぽっかりと目をあけて起きている
くりかえすうちにカラダの底になにか
ざらざらと重苦しいものが溜まっていくみたいで
吐き出すにはどしたらいいのとひとりで
家のあちこちをうろつく午前深夜。
泣きかたを忘れた。

のめりこんで読み続けた本がおしまいをむかえた
からっぽのさびしい夢をみた
すごい密度で近かった人がぽっかり、みんな行ってしまって消えてひとり
よく聞こえない耳とかぼんやりした頭だけ

汽車が、レールの上に並ぶ人達を押し潰して走る
轟音と耳障りな軋み、みんなどこから現れたんだろう
血と、くだかれる骨と
いつ来る自分の番なのかと怖れながら心を殺して
つぶされるいのちを眺める、夢のなかで

毎夜、毎夜
怖れながら
眠れないことも目を醒ますことも
均等に不安で、噛み付きあうループで

はるがくることを
また
拒否したがるぼくが立ち上がり
耳を塞ぐんだ


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真火 [MAIL]

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